【砕かれた7つの約束】41話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- バーで、男たちが雲舒について下品な噂話をしているのを、祈年たちが耳にします。
- その会話を聞いた祈年は激昂し、噂話の中心にいた男を、ワインボトルで容赦なく殴りつけ、乱闘に発展しました。
- 祈年は我を忘れ、シャオシャオが泣いて止めるまで、相手の男を血まみれになるまで殴り続けます。
- 乱闘の後、殴られた男から「まさか本気で、顧雲舒に惚れたんじゃないだろうな?」と、彼の本心を突く痛烈な一言を浴びせられました。
【砕かれた7つの約束】第41話をネタバレありでわかりやすく解説する
「まさか本気で、あの女に惚れたんじゃないだろうな?」——顧雲舒(コ・ウンス)への侮辱に激昂した結果、図らずも自身の本心を突きつけられた沈祈年(シェン・チーニエン)。第41話は、その動揺を隠せない彼に、さらなる追い打ちとなる残酷な現実が突きつけられる、まさに絶望への序章ともいえる物語です。
奨学生という名の枷と、嘲笑
乱闘騒ぎの後、バーでは依然として険悪な空気が流れていました。祈年は、自らの行動を正当化しようと、こう言い放ちます。 「私は顧会長に育てられた奨学生だ。誰であろうと、顧家の名誉を汚すことを許さない」
しかし、殴られた男は、血を流しながらも嘲笑うように反論します。 「奨学生? 笑わせるな!てめえはここで女をはべらせ、顧家を踏み台にし、顧雲舒をのし上がるための道具にしやがって。この女(シャオシャオのこと)に騙されて、いいように使われてやがる」
その言葉は、彼のプライドをさらに深く傷つけました。男は、祈年が止められなければ殴りかかっていたであろう剣幕を見せながら、決定的な一言を叩きつけます。
「沈祈年。お前は今、顧家の力があるから俺は手を出せない。だが5日後、顧雲舒の婚約が終わったら、じっくりと料理してやる」 「どういう意味だ?」 「5日後が、顧雲舒の婚約パーティーなんだよ。知らないのか?」
突きつけられた現実「ゴミのように捨てられた」
祈年は動揺を隠し、「もちろん知っている」と強がりますが、男はさらに嘲笑を続けました。 「知っていて、まだ俺を殴る余裕があるのか? まさか本気で、顧雲舒がお前たちの中から選ぶとでも思ってるのか? さっさと戻って、はっきり聞いてこい。ゴミのように捨てられたのに、まだ何も知らずにいるとはな!」
「ゴミのように捨てられた」——その言葉は、祈年の逆鱗に触れ、再び殴りかかろうとしますが、兄弟たちによって必死に止められます。屈辱にまみれながら、彼らはバーを後にするのでした。
揺らぐ確信と、残酷な目撃
店の外に出ても、兄弟たちは祈年を慰めようと必死です。 「祈年哥、落ち着いて。あいつの言うことなんて、きっとデタラメだ」 「顧雲舒が俺たちを選ばないなんてありえない」 「そうだ。顧雲舒がそこら辺の男を適当に見つけて結婚するなんて、俺は信じない」
彼らは、まだ雲舒が自分たちを選ぶという幻想にしがみついていました。祈年もまた、その言葉にわずかな希望を見出そうとしていたのかもしれません。
「お前たちの言う通りだ。顧雲舒はずっと、家のいい子だった。わがままを言ったことなんて一度も…」
彼がそう呟き、顔を上げた、まさにその時でした。 彼の目に飛び込んできたのは、信じられない光景でした。役所のような建物の前から、幸せそうに出てくる雲舒と、あのパーティー会場に現れた男、謝謹(シャ・キン)の姿。二人の手には、真新しい結婚証明書らしきものが握られています。
「まさかこんなに早く、会って二日の男性とスピード婚するなんて」 「行こう、謝夫人」 「どこへ?」 「もう結婚したんだ。当然、ウェディングドレスを選びに行くだろう」
仲睦まじく語り合いながら去っていく二人。その背中を見つめる祈年の表情は、驚愕と、絶望の色に染まっていました。
「まさか…顧雲舒が結婚証明書を…?」
男が言っていたことは、デタラメではなかった。彼女は、自分たちの中から選ぶどころか、すでに別の男と法的に結ばれていた。その紛れもない事実が、彼の目の前で、最も残酷な形で証明されてしまったのです。
【砕かれた7つの約束】41話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、祈年の心が完全に折れる瞬間が描かれた、まさに息を呑むような回でした。バーでの男の言葉、本当に的確で痛烈でしたね。「ゴミのように捨てられた」という表現は、まさに彼らの現状を言い当てています。それを言われて逆上する祈年の姿は、図星を突かれた人間の典型的な反応で、彼の動揺が手に取るように分かりました。
そして、兄弟たちの慰めの言葉。彼らは、もはや現実が見えていない、ただの裸の王様ですね。「雲舒が俺たちを選ばないはずがない」という根拠のない自信が、逆に彼らの哀れさを際立たせていました。
そんな彼らの虚しい希望的観測を打ち砕く、ラストの雲舒と謝謹の登場シーン。このタイミング、まさに悪魔的です!「家のいい子だった」と、まだ彼女を自分の理解の範疇に置こうとしていた祈年の目の前で、彼が最も見たくなかったであろう「結婚」という事実を突きつける。しかも、それが「会って二日」の相手との「スピード婚」だなんて。彼のプライドと独占欲は、完全に粉砕されたことでしょう。
「謝夫人」と呼びかける謝謹と、それに応える雲舒。二人の幸せそうな姿が、祈年の絶望をさらに深くする、残酷で美しい対比となっていました。彼がこれから、この現実をどう受け止め、どう行動するのか。彼の真価が問われるのは、ここからなのかもしれません。
【砕かれた7つの約束】41話のネタバレまとめ
- バーで殴った男に、祈年は「5日後の婚約パーティーを知らないのか?」「ゴミのように捨てられたくせに」と、雲舒がすでに自分たちを選ばないという現実を突きつけられます。
- バーの外で、兄弟たちは「雲舒が自分たち以外を選ぶはずがない」と祈年を慰めますが、彼の心は揺れていました。
- まさにその時、彼らの目の前を、役所から結婚証明書らしきものを持って出てくる雲舒と謝謹が通りかかります。
- 雲舒が「会って二日の男性とスピード婚」し、法的に謝謹の妻となったという紛れもない事実を目撃した祈年は、衝撃のあまり言葉を失うのでした。
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