復讐モノ

【砕かれた7つの約束】52話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 兄弟たちは、雲舒の「謝謹に嫁ぎます」というメッセージを、自分たちへの腹いせや、とっさに出た嘘だと都合よく解釈し、現実から目を背けます。
  • 彼らは、誕生日パーティーに現れた男が謝謹本人である可能性を考えますが、「謝家の御曹司は役立たずの障害者」という噂を信じ、それを否定しました。
  • 雲舒が「役立たず」を選ぶはずがないと結論付けた彼らは、「彼女の幸せを守るため」という見当違いな使命感から、雲舒を探しに顧氏グループのビルへ向かいます。
  • しかし、会社に着いた彼らは受付社員から冷たくあしらわれ、不審者として警備員を呼ばれてしまい、自分たちの居場所が完全に失われたことを示唆されました。

【砕かれた7つの約束】第52話をネタバレありでわかりやすく解説する

自分たちの居場所を求め、顧氏グループへと乗り込んだ7人の兄弟たち。しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは、歓迎ではなく、あまりにも冷たい「部外者」扱いでした。第52話は、彼らが築き上げてきたはずの社会的地位すらも、完全に失っていたという残酷な現実を突きつけられる、屈辱の物語です。

突きつけられた現実「あなたたちは部外者です」

警備員を呼ばれ、「何をする気だ?」と声を荒らげる沈祈年(シェン-チーニエン)たち。そんな彼らに、受付の女性社員は、呆れた表情で、しかし毅然とした態度で告げます。 「あなたたちも出勤したことがあるでしょう? 無関係の人間が、勝手に会社のオフィスエリアに立ち入ってはいけないと知らないんですか?

「無関係の人間」——その言葉に、兄弟の一人が激昂します。「どこの部署の者だ! よくも俺たちを部外者扱いするとは!」。彼らは、自分たちがこの会社の重要な一員であるという認識を、まだ微塵も疑っていなかったのです。

解雇通知という名の最終宣告

しかし、社員は冷たく言い放ちます。 「間違っていませんよ。あなたたちは解雇されたんですから、部外者じゃないんですか?」 「何だと? 解雇?」

信じられないといった表情の兄弟たちに、社員は決定的な証拠を突きつけます。それは、顧雲舒(コ・ウンス)の父、顧傑(コ・ケツ)会長自らが署名した、彼ら7人全員の解雇通知でした。

「2日前に、あなたたちはすでに顧氏グループから正式に解雇されています。これは顧会長自らが発表した解雇通知です」

誕生日パーティーでの絶縁宣言は、単なる感情的なものではなく、すでに法的な手続きとしても完了していたのです。彼らは、顧家だけでなく、顧氏グループからも、完全に追放されていました。

見苦しい逆ギレと、失われた功績

解雇通知という動かぬ証拠を突きつけられてもなお、兄弟たちは自分たちの過ちを認めようとしません。社員から「さっさと出ていってください。顧氏グループの床を汚さないで」と追い立てられると、彼らは逆ギレし、見苦しい自己弁護と社員への罵倒を始めます。

「俺たちと雲舒の間に多少のわだかまりがあったとしても、お前たちのような立場で、ここで偉そうにする権利があるのか?」 「そうだ!俺たちは顧氏グループのために十数年の心血を注いできた!功績がなくとも苦労はあったはずだ!」 「それに、俺たち自身の能力があれば、いつでも再起できる!お前たちのような小物は、権力者に媚びへつらい、落ちた者に石を投げる!ろくなことにならないぞ!」

彼らは、自分たちの功績(実際には顧家の後ろ盾によるもの)を盾に、自分たちの能力を過信し、立場の弱い社員を見下すことで、必死にプライドを保とうとします。その姿は、あまりにも醜く、そして哀れでした。

社員の痛烈な一言「ろくなことにならないのは…」

しかし、兄弟たちの脅し文句に、社員は怯むどころか、冷ややかに、そして痛烈な一言で反撃します。

ろくなことにならないのは、あなたたちの方ですよ!

その言葉は、彼らの輝かしい未来など、もはやどこにも存在しないという、残酷な真実を突きつけるものでした。一介の社員から浴びせられた、絶対的な拒絶と軽蔑。彼らの転落は、もはや誰の目にも明らかとなったのです。

【砕かれた7つの約束】52話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、兄弟たちの転落劇がさらに加速する、まさに「ざまぁみろ」展開の連続でした!受付社員の方、本当にグッジョブです!彼女の毅然とした態度と、的確すぎるツッコミには、読んでいて何度も拍手を送りたくなりました。

「あなたたちは部外者です」という言葉の破壊力。これまで、自分たちがこの会社を動かしているとさえ思っていたであろう彼らにとって、これ以上の屈辱はないでしょう。そして、解雇通知。お父様、仕事が早い!あの絶縁宣言が、ただの脅しではなかったことが証明され、胸がスカッとしました。

兄弟たちの逆ギレっぷりも、見事でしたね。「功績がなくとも苦労はあったはずだ!」なんて、自分たちの無能さを自ら暴露しているようなものです。そして、「俺たちの能力があれば再起できる!」という強がり。これまで顧家の七光りで生きてきた彼らに、一体何ができるというのでしょうか。その現実が見えていないところが、彼らの最大の悲劇なのかもしれません。

最後の、社員さんの「ろくなことにならないのは、あなたたちの方ですよ!」というセリフ。これは、まさに名言!全ての読者の心の声を代弁してくれたかのような、完璧な締めでした。社会的地位も、財産も、そして唯一自分たちを愛してくれた存在すらも失った彼ら。彼らの未来に待ち受けているものが、決して明るいものではないことを予感させる、最高の引きでしたね。

【砕かれた7つの約束】52話のネタバレまとめ

  • 顧氏グループのビルを訪れた兄弟たちは、受付社員から「部外者」扱いされ、警備員を呼ばれてしまいます。
  • 社員は、兄弟たちが2日前に顧会長によって正式に解雇されており、もはや会社の人間ではないという事実を、解雇通知を見せて突きつけました。
  • 衝撃の事実に逆ギレした兄弟たちは、「自分たちの功績や能力」を主張し、社員を罵倒するという見苦しい態度をとります。
  • しかし、社員は怯むことなく、「ろくなことにならないのは、あなたたちの方ですよ!」と痛烈な一言で彼らを一蹴しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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