【砕かれた7つの約束】60話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 雲舒の婚約パーティー当日、祈年は「彼女を他の男に嫁がせるわけにはいかない」と、会場へ乗り込むことを決意します。
- 会場で合流した兄弟たちの間で、雲舒の日記帳と、そして彼女自身を巡る醜い争いが勃発。「俺が彼女を娶る」と言い争いました。
- 程軒と陸蕭は、互いの過去の過ち(雲舒への態度、シャオシャオへの傾倒)を罵り合いました。
- 最後に祈年がその場を制圧するように、「今日、顧雲舒を娶るのは、俺だ」と一方的に宣言し、兄弟たちは驚愕します。
- 祈年は事前に用意していた婚約指輪を取り出し、「雲舒は必ず俺を選ぶ」という確信と共に、一人会場へと向かいました。
- しかし、会場に足を踏み入れた彼が目にしたのは、ステージ上で雲舒と謝謹が幸せそうに誓いのキスを交わす光景でした。
- あまりにも残酷な現実を目の当たりにした祈年は、衝撃のあまり、手に持っていた指輪を床に落としてしまいます。
【砕かれた7つの約束】第60話をネタバレありでわかりやすく解説する
自らが用意した指輪と共に、脆くも砕け散った沈祈年(シェン-チーニエン)の最後の希望。第60話は、その絶望的な光景を前にしてもなお、現実を受け入れられない兄弟たちの醜い悪あがきと、そんな彼らを完全に過去のものとして葬り去る、顧雲舒(コ-ウンス)と謝謹(シャ-キン)の揺るぎない決意が描かれる、決別と新たな始まりの物語です。
衝撃の光景、祈年の問いかけ
目の前で繰り広げられる、雲舒と見知らぬ男(謝謹)の熱いキス。祈年だけでなく、後から駆けつけた兄弟たちも、その光景にただ呆然と立ち尽くしていました。最初に沈黙を破ったのは、やはり祈年でした。彼は、裏切られたという怒りと混乱を隠さずに、雲舒に向かって叫びます。
「雲舒! 何をしているんだ!」
しかし、その問いかけは、あまりにも身勝手なものでした。
冷たい現実「ただの捨て子たちよ」
祈年の激昂に対し、雲舒は驚くほど冷静でした。彼女は、ステージの上から彼らを見下ろし、静かに、しかし鋭く言い返します。 「その言葉、そっくりそのままお返しするわ。あなたたちこそ、私の結婚式で何をしているの?」
その隣で、新郎である謝謹が、まるで楽しむかのように「どうしようか? 彼ら、機嫌が良くなさそうだけど」と挑発します。それに対し、雲舒は、もはや何の感情も乗せずに、冷ややかに言い放ちました。
「ただの捨て子たちよ、気にしないで」
かつて家族同然だった存在を、「捨て子」と断じる。それは、彼らとの関係性が、もはや修復不可能なほど完全に断絶したことを示す、残酷な宣告でした。
明かされる真実「彼こそが、私が選んだ夫」
「雲舒!」程軒(チョン・シュエン)が怒りに顔を歪ませます。「俺たち7人のうちの一人と結婚するんじゃなかったのか!? そいつは誰だ!」。彼らはまだ、自分たちが選ばれる可能性があると信じているのです。
しかし、雲舒はそんな彼らの幻想を、嘲笑うかのように打ち砕きます。「あんたたちと結婚するって?」と言いながら、彼女は隣に立つ謝謹の腕を、愛おしそうに組みました。
「私の誕生日パーティーの日、あなたたちは早く帰ったから、まだ知らないかもしれないわね。彼こそが、私、顧雲舒が公に選んだ夫よ」
最後の抵抗「認めない!」
その言葉と光景に、祈年はついに理性の箍が外れます。「夫だと? 認めない!」。彼は叫ぶと同時にステージに駆け上がり、雲舒の腕を掴みました。 「雲舒! 機嫌を損ねるな。俺たちが悪かったのは分かってる。俺と帰ろう、な?」
しかし、その手は力なく振りほどかれます。雲舒は、氷のように冷たい視線で、彼に最後の通告をしました。 「沈祈年。私の言っていることが、まだはっきり分からない? 私は結婚したの。本当に。夫は彼。それも本当よ」
醜い勘違い「俺たちに復讐したいだけなんだ!」
それでも祈年は食い下がります。「この茶番はもう終わりにするべきだ」。彼は、この結婚そのものが、自分たちへの復讐のために仕組まれた芝居なのだと、必死に思い込もうとしていました。 「お前はわざと、彼を誕生日パーティーから結婚式に呼んだんだろう。俺たちに復讐したいだけなんだ!」
そのあまりにも自己中心的な解釈に、雲舒は心底呆れたように言い返します。 「どうしてそんなに自分たちを買いかぶれるの? 私が自分の結婚という大事なことを使って、あなたたちに復讐すると思う?」
最大の誤算「7人揃って頭が悪いんだな」
祈年は、最後の矛盾点を突きつけます。「じゃあ7日前、お前は公衆の面前で、京市の御曹司、謝謹と婚約すると言ったじゃないか! なのに、どうして今、この男とここで結婚しているんだ? このすべては、きっと嘘なんだ!」
彼の中では、「パーティーに現れた屈強な男」と「噂の役立たずの御曹司・謝謹」が、どうしても結びつかないのです。そのあまりにも愚かな疑問に、ついに沈黙を守っていた新郎、謝謹が口を開きました。彼は、祈年たち7人を嘲笑うかのように、こう言い放ったのです。
「本当に、7人揃って頭が悪いんだな」
その言葉の意味とは? 新郎の正体とは? 最大の謎を残し、物語は幕を閉じます。
【砕かれた7つの約束】60話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、兄弟たちの最後の悪あがきが、ことごとく雲舒と謝謹によって打ち砕かれる、まさに公開処刑のような回でした!祈年の「何をしているんだ!」という第一声から、すでに勘違いが始まっているのが最高に滑稽でしたね。自分の結婚式で新郎とキスする以外に、何があるというのでしょうか。
そして、雲舒の「ただの捨て子たちよ」発言!これは強烈でした!かつての愛情など微塵も感じさせない、完全な拒絶。彼らの心を最も深く抉る言葉を選んだ彼女の冷徹さに、少しゾクッとしました。
祈年の「認めない!」「復讐したいだけなんだ!」という往生際の悪さも、見事でしたね。現実を受け入れられず、全てを雲舒のせいにして責任転嫁しようとする。彼の弱さと醜さが、これ以上ないほど露呈していました。雲舒の「自分の結婚を復讐に使うと思う?」という呆れた反論も、まさに正論。彼らは、最後まで雲舒という人間を理解できなかったのですね。
そして、最後の謝謹のセリフ!「7人揃って頭が悪いんだな」。最高の締めでした!この一言で、彼らの愚かさと、そして新郎の正体に関する最大の謎が一気に提示されました。そうです、彼らは気づいていないのです。目の前にいるこの男こそが、彼らが「役立たずの障害者」だと見下していた、本物の謝謹であるということに!この真実を知った時、彼らは一体どんな顔をするのでしょうか。最高のクリフハンガーに、次回の更新が待ちきれません!
【砕かれた7つの約束】60話のネタバレまとめ
- 婚約パーティー会場で雲舒と謝謹のキスを目撃した祈年たちは激昂しますが、雲舒に「私の結婚式で何をしているの?」と冷静にあしらわれます。
- 雲舒は兄弟たちを「ただの捨て子たち」と断じ、謝謹こそが自分が公に選んだ夫であると宣言しました。
- 祈年は現実を受け入れられず、「これは俺たちへの復讐のための芝居だ」と主張しますが、雲舒に呆れられます。
- 祈年が「謝謹と婚約すると言ったはずだ」と矛盾を指摘すると、新郎である謝謹本人が「本当に、7人揃って頭が悪いんだな」と嘲笑し、自らが謝謹本人であることを示唆しました。
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