【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】2話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 王宮事務官のラシェルは、妹に婚約者を寝取られヤケ酒をしていたところ、同じく失恋した騎士アルフレッドと出会う。
- アルフレッドは、勇者パーティーの一員だったが、貞操観念が強かったために聖女の逆ハーレムからあぶれてしまった。
- 同じ境遇の二人は意気投合し、傷ついたラシェルにアルフレッドが「可愛い」と告白。そのまま一夜を共にした。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する
ヤケ酒の末、騎士アルフレッドと一夜を共にしたラシェル。物語は、彼女がヤケ酒をするに至った、あまりにも理不尽な婚約破棄の場面から詳しく描かれます。そこには、「魔性の美少女」と称される妹の策略と、家族からの裏切りがありました。
妹にすべてを奪われた日
主人公ラシェルには、アリエルという名の妹がいます 。幼い頃から病弱で、亡き母に似た容姿から周りに溺愛されて育った彼女は、誰が呼んだか「魔性の美少女」 。その言葉通り、彼女は姉からすべてを奪い去っていく存在でした。
ある日、ラシェルは5年来の婚約者であるユリシーズから「大事な話がある」と呼び出されます 。ついに結婚の話が進むのかと期待に胸を膨らませて帰宅した彼女が目にしたのは、妹アリエルの部屋で肌をだけたユリシーズの姿でした 。
彼女の悪い予感は的中し、妹に婚約者を寝取られていたのです 。
開幕!怒りの三文芝居
ラシェルが二人を問い詰めると、まるで練習でもしたかのような茶番劇が始まります 。
アリエルは「ごめんなさいお姉様っっ 私たち愛し合っているの!」と涙ながらに訴え 、ユリシーズは「悪いのは婚約者がいながら君に惹かれてしまった僕だ…」と悲劇のヒーローを気取ります 。
さらに、駆けつけた父親までもが「我がルフェーヴェル男爵家はアリエルに継がせる」と言い放ち、ラシェルを勘当同然に扱うのでした 。貧乏な家計を支えるために必死に働いてきた彼女の努力は、誰にも認められることはありませんでした 。
そして、ユリシーズは追い打ちをかけるように、あの残酷な言葉を口にします。
「どうせ君は 私がいなくてもひとりで生きていけるんだろう?」
この一言でラシェルの心は完全に折れ、「やってられるかー!!!」とヤケ酒に向かったのでした 。
傷心同士の出会いと急速な恋
場面は再び、バーでのアルフレッドとの出会いに戻ります。
お互いの境遇を語り合い、すっかり意気投合した二人。聖女のことでショックを受けていたはずのアルフレッドでしたが、ラシェルと話すうちに、その悲しみはどこかへ消えていました 。さっきまで泣いていたかと思えば、今は心の底から楽しそうに笑う彼女の姿に、彼はすっかり心を奪われてしまいます 。
「かわいいひとだなぁ」と、アルフレッドの心には温かい感情が芽生えます 。
ラシェルが「あなたみたいないい人が幸せになれない世界なんておかしい」と彼の幸せを願うと 、彼はまっすぐに彼女を見つめ返しました。
「…だったら君が 幸せにしてくれ」
その言葉を皮切りに、彼の誠実で熱烈な求愛が始まります。「俺はラシェルと幸せになりたい」 、「君が欲しい」 、そして「生涯をかけて君を愛したい」 と。
あまりにまっすぐな言葉に、すっかり酔いの回っていたラシェルは「私みたいな売れ残りでよかったら全然いいわよ〜!」と軽く返事をしてしまいます 。するとアルフレッドはそれを真に受け、「ヨッシャアアアア!!!」と雄叫びをあげ、会計に金貨を叩きつけたのでした 。
童貞卒の朝、そして…?
そして翌朝。アルフレッドは「こんなに満たされた朝があるんだな…」と、幸せに満ちた「童貞卒の朝」を迎えます 。
一方、ラシェルは昨夜の出来事を思い出し、羞恥心で悶絶していました。お酒を飲んでも記憶が飛ばないタイプである彼女は、すべてを鮮明に覚えていたのです 。しかも、今生では彼女にとっても初めての経験だったのでした 。
そんな彼女に、幸せいっぱいの笑顔を浮かべたアルフレッドがとんでもない提案をします。
「それじゃあ一緒に 婚姻届出しにいこうか!」
ヤケ酒から始まったワンナイトラブは、まさかの電撃結婚へと進展してしまうのでしょうか。ラシェルの驚愕の表情で、第2話は幕を閉じます。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】2話を読んだ感想(ネタバレあり)
第2話は、ラシェルの婚約破棄の経緯が詳しく描かれ、彼女の不憫さに胸が締め付けられました。妹と父親、そして婚約者による三文芝居は、怒りを通り越して笑ってしまうほどの酷さです。特に「どうせ君は一人で生きていける」というセリフは、人の心をえぐる言葉の典型で、ラシェルの心の傷の深さが伝わってきました。
しかし、そんな絶望的な状況から一転、アルフレッドとの出会いのシーンは、まさに救いの一言です。彼の不器用ながらもまっすぐな愛情表現には、読んでいるこちらの心まで温かくなります。「君が欲しい」「生涯をかけて愛したい」なんて、普通ならキザに聞こえそうなセリフも、彼が言うと不思議なくらい心に響きます。
そして、なんといっても最後の「婚姻届出しにいこうか!」には大笑いしました。一夜を共にしただけでプロポーズ、しかも婚姻届を出しに行こうと誘うなんて、行動が早すぎます。彼の純粋さと天然っぷりが炸裂していて、最高に魅力的でした。不憫なヒロインと、超ピュアなヒーローの恋の行方が、ますます楽しみになる一話です。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】2話のネタバレまとめ
- ラシェルは、婚約者のユリシーズが妹のアリエルと浮気している現場を目撃する 。
- ユリシーズ、アリエル、そして父親の三人に責められ、婚約破棄と家からの勘当を言い渡される 。
- 絶望したラシェルはヤケ酒をし、そこで騎士アルフレッドと出会う。
- アルフレッドはラシェルに惹かれ、「生涯をかけて君を愛したい」と熱烈にプロポーズする 。
- 酔った勢いでOKしてしまったラシェルに対し、アルフレッドは翌朝、本当に「婚姻届出しにいこうか!」と誘う 。
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