【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】9話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
全話のあらすじ
  • アルフレッドと暮らし始めて1ヶ月、ラシェルは心身ともに満たされ、彼への想いを自覚し始めます。
  • アルフレッドは魔王討伐の祝賀会のために、彼の瞳と同じ色のドレスをラシェルに贈りました。
  • 祝賀会で父親と妹アリエルに再会し、金銭的援助を断ったことで「冷酷だ」と激しく責められます。
  • ラシェルは、自分を傷つけまいとするアルフレッドの優しさを悟り、家族との完全な決別を決意しました。
  • 一触即発の雰囲気の中、聖女エリカが彼らの前に現れます。

【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】第9話をネタバレありでわかりやすく解説する

魔王討伐の祝賀会で、ラシェルと彼女の家族の間に聖女エリカが割って入るという、緊迫した場面から第9話は始まります。しかし、物語は予想外の方向へ急展開。聖女の口から語られる衝撃の事実と、ラシェルアルフレッドの間に芽生えた確かな信頼が描かれます。

聖女様の衝撃的な装いと申し出

ラシェルたちの前に現れた聖女エリカ。しかし、その服装は胸元が大きく開き、ミニスカートから生足が覗くという、聖女のイメージとはかけ離れた非常に大胆なものでした ラシェルはあまりの破廉恥さに驚愕しますが、周囲の人々は至って普通の反応 。どうやらこの世界では、聖女の服装はこれくらい大胆でも問題ないようです。

エリカラシェルに近づくと、「アルの婚約者さんですよね? ちょっとお話できませんか?」と可愛らしく小首を傾げます 。その姿はまるでアイドルのようで 、天下の聖女様からの申し出をラシェルは断ることができませんでした

世界の危機と衝撃の告白

二人きりになれるバルコニーへと移動すると、エリカは自己紹介もそこそこに、単刀直入に本題を切り出しました。

「アルと別れてくれませんか?」

あまりに突然の要求に、ラシェルが理由を尋ねると、エリカは信じがたい言葉を口にします。

「…だって あなたがアルとくっついてしまうと この世界が滅びちゃうんですっ!」

しかし、魔王は既に討伐されたはず ラシェルがその矛盾を指摘すると、エリカはしどろもどろになり、思わず口を滑らせてしまいます。「だから困るんですっ!この世界がゲームのままならっ…!」と

「ゲーム」と「日本人」というキーワード

「ゲーム」という言葉に、ラシェルは衝撃を受けます 。彼女は、聖女エリカが異世界から召喚された存在であり 、その顔立ちが日本人特有のものであることに気づいていました

前世の記憶を持つラシェルは、点と点が繋がったことを確信し、問いかけます。

「…聖女様 もしやあなたは日本人では…?」

「えっ なんでっ…」とエリカが動揺したその瞬間、アルフレッドが血相を変えてバルコニーに飛び込んできました

駆けつけたアルフレッドの愛とラシェルの機転

アルフレッドは、ラシェルエリカに連れて行かれたと聞いて、心配で駆けつけたのです 。彼はラシェルを強く抱きしめ、「エリカに何かされた…?」と敵意をむき出しにします

このままでは大事になると察したラシェルは、機転を利かせます。「何もされていないわっ!」「聖女様には家族に絡まれていた所を助けて頂いたの」と嘘をつき、その場を収めようとしました 。彼女の言葉に、アルフレッドは冷静さを取り戻し、エリカに謝罪と感謝を述べます

「君を信じる」―揺るぎない信頼関係

祝賀会からの帰り道、ラシェルエリカから聞いた「ゲーム」という言葉について考えていました。真実を確かめるため、彼女はアルフレッドに「今度、聖女様をお茶会にお誘いしても大丈夫かしら?」と尋ねます

アルフレッドは一瞬、エリカと何かあったのではないかと疑いの表情を見せます 。しかし、彼はすぐにその疑念を振り払い、穏やかな笑みを浮かべてラシェルに告げました。

「―いや 俺は君を信じるだけだ 君が望むなら」

彼の揺るぎない信頼の言葉に、ラシェルは静かに頷くのでした。

【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】9話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、物語の根幹を揺るがす、とてつもない情報が明かされた衝撃の回でした。「この世界はゲーム」という聖女エリカの爆弾発言には、思わず息を呑みました。そして、彼女もまた「日本人」である可能性が浮上したことで、前世の記憶を持つラシェルとの関係性が一気に複雑になり、物語の奥行きがぐっと増したように感じます。

エリカがなぜアルフレッドとの破局を望むのか、その真意はまだ謎に包まれていますが、「世界の危機」という言葉の裏には、何か特別な理由が隠されていそうです。彼女のキャラクターも、ただのわがままな聖女ではなく、何か大きな使命を背負っているのかもしれない、と思わせる深みが出てきました。

そして何より、最後のアルフレッドのセリフが最高に格好良かったです。「俺は君を信じるだけだ」という言葉は、彼がどれだけラシェルを深く愛し、信頼しているかを示すもので、これまでのどの愛情表現よりも心に響きました。過去に家族から裏切られてきたラシェルにとって、この言葉はどれほどの救いになったことでしょう。これから二人が、この世界の秘密にどう立ち向かっていくのか、目が離せません。

【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】9話のネタバレまとめ

  • 祝賀会に現れた聖女エリカは、非常に大胆な服装をしていました 。
  • エリカラシェルを二人きりの場所に呼び出し、「アルと別れてくれませんか?」と要求します 。
  • その理由を「二人が結ばれると世界が滅びてしまうから」と語り、この世界が「ゲーム」であることを示唆しました 。
  • 前世の記憶を持つラシェルは、エリカが自分と同じ「日本人」ではないかと推測します 。
  • 心配して駆けつけたアルフレッドに対し、ラシェルは機転を利かせてその場を収めます 。
  • ラシェルエリカとお茶をしたいと申し出ると、アルフレッドは彼女を全面的に信頼し、それを許可しました 。

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】16話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】16話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました