【大正學生愛妻家】7話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • ふきは呉服屋の巴さんに内職継続を頼み、勇吾への惚気を語りますが、「まだ一度も夜、触れてこない」という、夫婦としての関係が進展しない悩みを打ち明けました。
  • 一方、勇吾は一高の親睦会で、同級生の木下に結婚生活をからかわれます。
  • 勇吾は「本当の夫婦になってない」と明かし、その理由として「俺がふきを求めるように、ふきにも俺を求めて欲しい」「互いが完全に愛しく想い合って最高の状態で結ばれたら…」という、純粋で理想主義的な本心を語りました。
  • しかし、木下に「夫婦なのに(何もないのは)不自然だと思われんか!?」と鋭く指摘され、勇吾はふきの気持ちを尊重したい想いと、世間の目の間で葛藤する様子を見せました。

【大正學生愛妻家】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

お互いの本音と、夫婦としての新たな悩みが垣間見えた前回。第7話は、波乱の親睦会の夜、酔い潰れてしまった勇吾が帰宅するところから始まります。そして、ふきによる初めての「夫の介抱」が、二人の関係に思わぬドキドキを呼ぶことに…!

酔い潰れた夫と、謎の訪問者

「一人で帰れると言ったのに…」 「何言ってんだ フラフラのくせに 危なっかしくて見てられん!」

夜道、学生服姿の青年が、泥酔して意識のない勇吾を肩に担ぎ、家まで送り届けていました。彼は、親睦会で勇吾に絡んでいた同級生・桃木 竜蔵(ももき りゅうぞう)でした。

親睦会では、札幌出身で酒豪の桃木が他の学生たちに絡まれ、「こいつを空けるまでは帰さんぞ!!」と無理やり飲まされていた様子。勇吾は、そんな桃木を介していたのかもしれません。

「この家か 着いたぞ 降りろ」 家の前で声をかける桃木ですが、勇吾は完全に意識を失っています。 「…おい 勇吾?」 仕方なく、桃木は戸を叩きます。

家の中で帰りを待っていたふきは、戸を叩く音に気づき、急いで玄関へ。 「勇吾さま!」 しかし、戸を開けて彼女が目にしたのは、見知らぬ学生(桃木)にぐったりと寄りかかる、泥酔した夫の姿でした!

介抱と、明かされる友情

「いかん! 初対面では笑顔…! こうか!?」 桃木はなぜか笑顔の練習(?)をしながら、ふきに挨拶しようとしますが、そのぎこちなさにふきは若干引いています。

「あのっ どちら様でしょう」 「おっと夜分 失礼した」

桃木は勇吾を家の中に運び込み、布団に寝かせます。 ふきは慌ててお礼を言い、彼の名前を尋ねました。

「桃木竜蔵…」「勇吾とは 同じ中学で… 札幌からずっと 一緒だった方ですね」 なんと、桃木は勇吾の中学時代からの旧友だったのです! ふきは、勇吾に心を許せる友人がいたことに、心からの喜びを感じます。

「まぁ! 勇吾さまに こんな頼もしいお友達がいたなんて 安心しました!」 屈託なく笑うふきを見て、桃木は(なるほど… こいつが勇吾の奴…)と、何かを察した様子。おそらく、勇吾が親睦会で語っていた「ふきへの想い」を思い出したのでしょう。

桃木は、勇吾が「下戸の俺に代わって だいぶ飲まされたので」と、彼が酔い潰れた経緯を説明し、「面目ない 後はよろしく」と、足早に帰っていきました。

妻としての看病と、不意打ちの美しさ

一人残されたふきは、酔って眠る勇吾のそばに座ります。 (たしか 雑誌で読んだ 酔った人の介抱の仕方は…) 彼女は記憶を頼りに、まずは水を飲ませようとしますが、勇吾は深く眠っていて起きません。

(今は飲めないか あと… なんだっけ) (服を寛げ 寝横向きに寝かすべし それだ!

妻として、夫をきちんと介抱しなければ。ふきは、勇吾の学生服の襟元に手をかけます。 しかし、ボタンを外そうとした瞬間、彼の白い肌と、普段は見せない無防備な寝顔が目に飛び込んできました。

(…や…やせて 見えるけど がっちりしてるんだ…) (北海道にいたからかな 色白の肌…) (優しい眉と 切れ長の目……)

(…………きれい……)

ふきは、思わず夫の寝顔に見惚れてしまいます。 しかし、すぐに「はっ」と我に返り、自分の思考に慌てました。

おっとぉ!! いけないいけない!! 思考が変な方向に!!) (ずっとお世話してきた 坊ちゃん相手に 今さら着替えごときで なんだっていうの!?) (無心…! 無心…!)

自分にそう言い聞かせ、ふきは意を決して、学生服のズボンのベルトに手を伸ばします。 (さすがに下は… どうしよう…)

目覚めた夫と、甘すぎる夜

ふきがベルトのバックルに触れた、その瞬間でした。

「ん……」 勇吾が、うっすらと目を開けたのです!

「ぱっ」と手を離し、飛びのくふき。 「勇吾さま 目が覚めましたか」「大丈夫ですか? お水 飲みます?」 慌てて取り繕うふきですが、勇吾はまだ意識が朦朧としている様子。

「あの 服は 寝巻きに着替えさせようと… 起きれたら ご自分で…」 ふきが状況を説明しようとした、その時。

勇吾は、ふいにふきの手首を掴むと、そのまま力強く引き寄せました! バランスを崩したふきは、勇吾の胸の中に倒れ込みます。

「きゃっ」 「ゆ、勇吾さま…?」

至近距離で見つめ合う二人。 ふきの心臓は、今にも張り裂けそうです。 そして、勇吾は酔いと熱に浮かされたような瞳で、ふきを見つめ、甘く掠れた声で囁きました。

…………ふきも 一緒に 寝てよ……

その言葉と、吐息がかかるほどの距離に、ふきの思考は完全に停止。 ただただ、目の前の夫の顔を見つめることしかできませんでした――。

【大正學生愛妻家】7話を読んだ感想(ネタバレあり)

ぎゃーーーーー!! 最後の最後で、とんでもない爆弾が投下されましたね! 第7話、最高でした!!

まず、桃木くんの登場! ぶっきらぼうだけど、酔っ払いの勇吾をちゃんと家まで送り届けてくれる、めちゃくちゃ良い奴じゃないですか! 彼が勇吾の中学時代からの親友だと知って、ふきと一緒に私も嬉しくなりました。勇吾にも心を許せる友人がいたんですね。桃木くん、これからもっと出てきてほしいです!

そして、メインイベントの「ふきの介抱」シーン! 酔った人の看病方法をちゃんと予習してるふき、真面目で可愛すぎます。 学生服を脱がせるくだりは、もうドキドキしっぱなしでした! 無防備な勇吾の寝顔に見惚れて「きれい…」ってなっちゃうふき、乙女心が全開で共感しかありません!

からの、「無心!無心!」でベルトに手を伸ばす流れ(笑)。 読んでいるこっちが「頑張れふき!」と応援したくなります。

そして、ついに勇吾が目覚めてからの急展開! 手首を掴まれて引き寄せられて、胸の中にダイブ…!少女漫画の王道キターーー!! からの、とどめの「ふきも 一緒に 寝てよ……

酔った勢いとはいえ、これは反則です、勇吾さま!! 前回の「最高の状態で結ばれたい」とか言ってた理性はどこへ行ったんですか!?(笑) でも、この無防備な甘え方こそが、彼の素の部分なのかもしれませんね。普段しっかりしている分、酔うと甘えん坊になるタイプ…最高です!

ここで第1巻が終わるなんて、あまりにも焦らしすぎます! ふきはこの後どうするのか? 勇吾は朝起きてこのことを覚えているのか!? 二人の関係が、この夜を境に大きく変わるのか…? もう気になりすぎて夜も眠れません! 早く続きを読ませてください!

【大正學生愛妻家】7話のネタバレまとめ

  • 勇吾が親睦会で酔い潰れ、友人の桃木竜蔵に家まで送られてくる。
  • 桃木は勇吾とは札幌からの中学時代の旧友で、ふきは勇吾に友人がいたことを喜ぶ。桃木はふきの様子を見て、勇吾の気持ちを察した様子を見せた。
  • ふきは酔って眠る勇吾を介抱するため、雑誌で読んだ知識を元に学生服を脱がせようとする。
  • 勇吾の寝顔に見惚れてしまうふきだったが、気を取り直してズボンのベルトに手を伸ばす。
  • その瞬間、勇吾が目を覚まし、ふきの手首を掴んで引き寄せ、抱きしめる
  • 勇吾は酔ったまま、ふきに「ふきも 一緒に 寝てよ……」と甘い言葉を囁き、第1巻が終了した。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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