【工作都市 欲望のワルツ】2話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 美術館室長のジェヒは、夫ジュンヒョクを大統領にするという野望を抱いていました。
  • ジェヒは姑であるソンジングループ理事長のハンスクと対立し、義兄ジュンイルの不正をマスコミに暴露しました。
  • ハンスクはジェヒに取引を持ちかけ、権力者たちの秘密情報が詰まった「書庫の鍵」を渡します。
  • しかし、ジェヒの協力者であったミンソンが、謎のメールを受け取った直後に自殺するという衝撃的な事件が発生します。
  • 美術館の新米ドーセント、キム・イソルがジェヒの夫ジュンヒョクに謎めいた視線を送るなど、不穏な動きを見せ始めました。

【工作都市 欲望のワルツ】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

協力者であったミンソンの突然の死。第2話は、ジェヒが人生最大の窮地に立たされる場面から始まります。

協力者の死とハンスクの冷酷な一言

深夜、ミンソンの家政婦から電話を受けたジェヒは、慌てて彼女の自宅へ駆けつけます。そこで目にしたのは、手首を切って冷たくなっているミンソンの姿でした。

ジェヒはすぐに車へ戻ると、ある人物にメールを送ります。「ミンソンが自殺した」と。メールの相手は、中央地検の検事であり、ジェヒの元恋人でもあるパク・ジョンホでした。

知らせを受けたジョンホは、上司であるミンソンの夫、チョ・ガンヒョンのもとへ向かいます。その時、ガンヒョンは愛人のオ・イェリンと密会を楽しんでいる最中でした。ジョンホは言葉少なにガンヒョンを車に乗せ、妻が待つ(であろう)自宅へと連れ出します。

翌日、ミンソンの葬儀が執り行われます。そこでジェヒは、姑のソ・ハンスクと顔を合わせました。ハンスクはジェヒに対し、**「これで窮地に立たされたわね」**と冷たく言い放ちます。ジェヒが頼りにしていた「次期検事総長の妻」という強力なカードが失われたことを、ハンスクは喜んでいるかのようでした。

謎の女キム・イソルと不倫メールの真相

その葬儀場に、キム・イソルの姿がありました。表向きは「ジェヒ室長に業務資料を届けるため」とバイク便の仕事を引き受けてきたのですが、その行動は明らかに不自然です。彼女はジェヒの様子を物陰からじっと監視し、その動向を探っていました。

一方、ハンスクはジェヒにミンソンの携帯電話を渡します。中身を確認したジェヒは愕然としました。そこには、ガンヒョンと愛人の不倫現場を写した動画が残っていたのです。送り主は「クソ女2」という名前でした。

ジェヒは、この送り主がガンヒョンの愛人オ・イェリンだと考え、トイレで彼女と二人きりになります。怒りに任せてイェリンの顔を洗面台に押し付けるジェヒ。しかし、イェリンはミンソンが自殺したことに心から驚いており、**「自分ではない」**と必死に訴えます。

このやり取りで、ジェヒは「クソ女1」が自分自身を指し、「クソ女2」は「ノ・ヨンジュ」という別の人物であることを知ります。そして、この緊迫した二人の会話を、キム・イソルがトイレの扉の外で盗み聞きしていました。

ジェヒの過去と父が犯した「一度きりの嘘」

ジェヒは、アルコール性認知症のため療養院で生活している父、ユン・ジョンピルを訪ねます。

ジェヒの父は、かつて非常に実直な判事として知られ、30年間で一つの汚点もない人物でした。しかし、ジェヒがジュンヒョクと結婚する際、ハンスクからある取引を持ちかけられます。それは、ハンスクの息子ジュンイルに関する事件で、無罪判決を下すことでした。

父は、娘ジェヒの未来のために、判事人生で初めての**「嘘の判決」**を下したのです。

しかし今、父は認知症の影響で娘であるジェヒのことも認識できません。背中を向けて横になる父の姿を見つめながら、ジェヒは自分の野望のために父の誇りを傷つけた過去を思い出し、複雑な表情を浮かべるしかありませんでした。

夫の裏切りと元恋人への密かな依頼

自宅に戻ったジェヒですが、夫ジュンヒョクの帰りが遅いことに気づきます。彼女は夫の「火遊び」、つまり不倫を直感的に察知していました。

その頃、ジェヒは元恋人のジョンホから呼び出されます。ジョンホは、ジェヒの夫ジュンヒョクがまた新しい女性と不倫を楽しんでいることを告げに来たのです。

以前からジュンヒョクの不貞行為を知っていたジェヒ。彼女はジョンホに対し、驚くべき本音を漏らします。

「あなたの方がずっといい男だってわかってる。でも私に必要だったのは、ソンジングループのチョン・ジュンヒョクなの」

野望のためには、愛のない結婚も、夫の裏切りも受け入れる。ジェヒの覚悟が伝わるセリフです。ジェヒはそんなジョンホの優しさに付け入るかのように、ミンソンにメールを送った「ノ・ヨンジュ」という人物を調べてほしいと依頼しました。

キム・イソルの暗躍とジュヨンの企み

場面は変わり、アートスペースジンのオフィス。義兄ジュンイルの妻であるイ・ジュヨンは、席を外したキム・イソルの机の上に、ジェヒとジュンヒョクの家族写真が置いてあるのを見つけます。

戻ってきたイソルは、私物を勝手に見たジュヨンに対し、「謝罪してください」と激しく詰め寄りました。新米のドーセントが財閥の嫁に楯突く、異常な光景です。

そこへタイミングよくハンスクが現れ、ジュヨンを叱責。さらにハンスクは、ジュヨンに対し、ジェヒの息子ヒョヌを養子に迎えるよう一方的に命じます。

自分が産んだわけでもないヒョヌを養子に取れと言われ、ジュヨンの不満は爆発寸前です。彼女は、生意気なイソルが気に入らないこともあり、適当な理由をつけてイソルを解雇させようと企み始めました。

ジェヒの逆転劇と宣戦布告

ジェヒはジョンホから、「ノ・ヨンジュ」は既に死亡しており、身寄りもなかったため死亡届すら出されていない、という衝撃的な報告を受けます。当事者が亡くなっているのに、一体誰がミンソンにメールを送ったのか。謎は深まるばかりです。

そんな中、ハンスクの秘書ソンミから「書庫のカギを返却するように」というメールが届きます。これは、協力者ミンソンを失ったジェヒは、もはや用済みだというハンスクからの最後通告でした。

絶体絶命のピンチ。しかし、ジェヒはここから鮮やかな逆転劇を見せます。

ミンソンの火葬の日。ジェヒは、ガンヒョンの不倫動画をマスコミ各社に一斉送信しました。葬儀場が騒然とする中、タイミングよく愛人のオ・イェリンが現れます。

イェリンは記者たちの前で、「動画に映る女性は私だ!」と告白。さらに、**「これは検察改革を阻止するための政治的な陰謀だ!」**と涙ながらに訴えたのです。

これは全て、ジェヒが仕組んだ芝居でした。ガンヒョンのスキャンダルを「政治的な陰謀」にすり替えることで、世論を味方につけたのです。

この結果、検察改革を推し進めようとする世論の力が働き、検察が捜査していた(ハンスクの息子)ジュンイルの拘束令状が予定通り発行されることになりました。

ハンスクは、ジェヒが仕掛けた罠によって、再び息子が窮地に立たされたことに戸惑います。

その時、ハンスクのもとにジェヒから連絡が入りました。**「書庫で話しましょう」**と。

立場が逆転した二人は、あの秘密の書庫で再び対峙します。ジェヒは、冷たい目で見下ろすハンスクに向かい、はっきりと告げました。

「(あなたが持つ)すべてを手に入れたい」

ミンソンの死という最大の危機を乗り越え、ジェヒは姑ハンスクに対し、全面戦争を仕掛けたのです。

【工作都市 欲望のワルツ】2話を読んだ感想(ネタバレあり)

第2話、息つく暇もないとはこのことですね。ミンソンの死で「ジェヒ、終わった…」と一瞬思いましたが、そこからの巻き返しが凄すぎました。

今回、ジェヒの「強さ」だけではない部分が見えた気がします。認知症の父の前で見せる複雑な表情や、元恋人ジョンホにだけ漏らす「私に必要なのはソンジングループの男だった」という本音。彼女がただの野心家ではなく、多くのものを犠牲にして、あるいは利用してその場に立っていることが伝わってきて、ゾクゾクしました。

それにしても、夫のジュンヒョクは想像以上のダメ男でしたね。妻がこれだけの戦いをしている裏で、堂々と不倫を繰り返すとは…。ジェヒもそれを分かった上で彼を「大統領にする」という駒として見ている。この夫婦関係、歪みすぎていてもはや芸術的です。

そして、不気味さがどんどん増していくキム・イソル。なぜ彼女がジェヒの家族写真を持っているのか。なぜジェヒの動向を監視するのか。彼女の目的がジェヒなのか、それともジュンヒョクなのか。現時点では全く読めません。

ハンスクも恐ろしい相手ですが、ジェヒが最後の書庫で見せた「すべてを手に入れる」という宣戦布告には鳥肌が立ちました。最強の姑を相手に、ジェヒがどうやって「すべて」を手に入れていくのか。次回の直接対決が楽しみで仕方ありません。

【工作都市 欲望のワルツ】2話のネタバレまとめ

  • ジェヒの協力者ミンソンが自殺し、ジェヒはハンスクから「用済み」と見なされ窮地に陥ります。
  • ミンソンには「ノ・ヨンジュ」という人物から不倫動画が送られていましたが、ジェヒの元恋人ジョンホの調査で、ノ・ヨンジュは既に死亡していたことが判明します。
  • 謎の女キム・イソルは、ジェヒとジュンヒョクの家族写真を所持しており、葬儀場などでジェヒの行動を監視していました。
  • ジェヒの夫ジュンヒョクは不倫の常習犯であり、ジェヒもその事実を知りつつ、野望のために彼を利用しています。
  • ジェヒはハンスクから「書庫の鍵」の返却を求められますが、ミンソンの火葬の日、ガンヒョンの不倫スキャンダルを「政治的陰謀」にすり替える逆転劇を仕掛けます。
  • ジェヒの策が成功し、義兄ジュンイルに拘束令状が請求され、ハンスクは不利な状況に追い込まれます。
  • 立場が逆転したジェヒは、秘密の書庫でハンスクに対し「あなたのすべてを手に入れる」と堂々と宣戦布告しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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