【工作都市 欲望のワルツ】9話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • ジェヒはジュンヒョクに「ヒョヌは代理出産の子」だと正直に告白しました。
  • しかし、ハンスクがDNA鑑定結果を「99.999%親子」と改ざんしていたため、ジュンヒョクの疑惑は一旦収まります。
  • ハンスクはジェヒの秘密(代理出産)を完全に握り、「耐えながら生きろ」と命じました。
  • ジェヒは、元大臣からジュンヒョクの不倫(売春)動画で脅されますが、即座に反撃。
  • ジェヒは動画流出の実行犯ヨンソプを捕らえ、ガンヒョンを脅迫。同時に元大臣を(別件で)逮捕させ、最大のピンチを切り抜けました。

【工作都市 欲望のワルツ】第9話をネタバレありでわかりやすく解説する

夫の不倫動画という最大の危機を、鮮やかな策略で乗り切ったジェヒ。しかし、休む間もなく、ソンジン家を揺るがす過去の事件が彼女の前に立ちはだかります。

夫の失脚とジェヒの「美談」工作

多くの犠牲者を出した「ヒョンサン強制退去事故」から7年の法要。今なお多くの人々が、その追悼に訪れていました。

一方、ジェヒは元恋人である検事ジョンホに頼み、逮捕させた元大臣の教授と面会します。教授は「検事総長(ガンヒョン)を呼べ」と喚いており、ジェヒはガンヒョンが裏で手を回したことを確信しました。

そしてジェヒは、教授から衝撃的な事実を聞き出します。夫ジュンヒョクの民政首席秘書官への任命が取り消された本当の理由。それは、7年前のヒョンサン強制退去事故を起こした「ミョンソン産業開発会社」の当時のオーナーが、義父ピルソンだったからでした。

このまま大統領夫人の座を諦めるわけにはいきません。ジェヒは即座に行動を起こします。

翌朝、ジェヒは何も知らないジュンヒョクを連れてマスコミの前に姿を現し、そのまま事故の遺族のもとを訪れました。そして、**「夫が父親の過ちに責任を感じ、最終的に自ら指名を拒否した」**という「美談」として報道させたのです。

何も知らされず、政治ショーに利用されたジュンヒョクは不機嫌さを隠せません。そんな夫に対し、ジェヒは冷ややかに告げました。

「あなたの(売春)動画が出回るところだった」

ジェヒは、夫の失脚というピンチを、逆に夫のイメージアップというチャンスに変えてみせました。

イソルの過去と「ミンソン自殺」の真相

その頃、キム・イソルは協力者であるヨンソプに会いに行きます。ヨンソプは顔に暴行の痕があり、「ノ・ヨンジュの同居人は男ではなく女だと口を滑らせた」と告白。イソルに遠くへ逃げるよう忠告します。

しかし、イソルは「ジェヒにすべてを打ち明けるつもりだ」と答えました。ヨンソプは「ジェヒもグルだ」と警告しますが、イソルは「あの人ならすべてを知ったら助けてくれるはず」と、ジェヒへの信頼を口にします。

イソルは、亡くなったノ・ヨンジュとの出会いを思い出していました。それは、ガンヒョンやジュンヒョクもいた接待の席。慣れない場に緊張するイソルに、ノ・ヨンジュだけが優しく声をかけてくれたのです。

そして、イソルの衝撃的な過去が明らかになります。

ノ・ヨンジュの死後、復讐を決意したイソル。彼女は暴行の加害者であるミンソンを調べ上げ、そのビジネスパートナーであるジェヒの存在を知りました。ジェヒに近づくために、美術館のドーセントに応募したのです。

さらに、ミンソンを自殺に追い込む引き金となった不倫動画。あれを亡くなったノ・ヨンジュのスマホからミンソンに送り付けたのは、イソル本人でした。

当初はジェヒも復讐の相手として陥れるつもりでした。しかし、ジェヒの優しさや複雑な立場に触れるうち、イソルの心には混乱が生じていたのです。

イソルの謎めいた忠告

イソルはジェヒに対し、まっすぐな目で問いかけます。「何であんな人(ジュンヒョク)と結婚したのか」「別れてはどうか」と。

ジェヒは、イソルがジュンヒョクからちょっかいを出されたのだと察し、代わりに謝罪します。そして、「相手(ジュンヒョク)が拒絶しないかぎり、離婚するつもりはない」と、自らの立場を静かに告げました。

イソルは、ジェヒが提供してくれた家を出て、自分で新たな部屋を借ります。部屋には、ノ・ヨンジュとイソルの二人が笑顔で写る2ショット写真が飾られていました。

謎のメールと「帝王切開」の痕

ジェヒは、ガンヒョンに対し「ノ・ヨンジュが子供を出産し、どこかで生きている」という情報を渡し、国交大臣の捜査を急ぐよう取引を持ちかけます。

その矢先、ジェヒのもとに謎のアドレスから一通のメールが届きました。

題名は**「キム・イソルの実態」**。添付されていたのは、ジェヒの知る素朴なイソルとは程遠い、派手なドレスで着飾り、男に介抱されている姿の写真でした。

ジェヒが動揺する中、場面は美術館へ。脚立に乗って作業をしていたイソルは、突然現れたジュンヒョクに驚き、バランスを崩して落下してしまいます。

ジュンヒョクは、間一髪でイソルを抱き止めました。

しかし、その瞬間、イソルの服がめくれ上がり、彼女の腹部にはくっきりと**「帝王切開の手術痕」**が覗いていたのです。

そして、ジュンヒョクがイソルを抱きかかえるその決定的な瞬間を、ジェヒが目撃してしまいます。イソルの謎の過去、ジュンヒョクとの関係、そして帝王切開の痕。ジェヒの心は、かつてないほどに揺れ動いていました。

【工作都市 欲望のワルツ】9話を読んだ感想(ネタバレあり)

第9話、とんでもない情報量でした。まず、ミンソン自殺の引き金を引いたのが、まさかのイソル本人だったとは…。ノ・ヨンジュの復讐のためだったとはいえ、その結果ミンソンが命を絶ったことを考えると、イソルの罪も非常に重いです。

そんなイソルが、今やジェヒの優しさに触れて「守りたい」と考え始めているのが、この上なく皮肉です。ジェヒからすれば、自分の協力者を死に追いやった張本人が、すぐそばにいたことになります。

そして、何と言ってもイソルの**「帝王切開の痕」**です。これはもう、ヒョヌの代理出産と繋がっているとしか思えません。

ノ・ヨンジュではなく、イソルが子供を産んでいた? もしその子供がヒョヌで、父親がジュンヒョクだとしたら…? ハンスクが改ざんした「99.999%親子」というDNA鑑定結果も、全て説明がついてしまいます。ハンスクは、ジェヒが代理出産を依頼した相手が、イソル(=ジュンヒョクの過去の女)だと知っていて、全てを仕組んでいた…? 考えると鳥肌が止まりません。

ジェヒの政治的手腕が冴えわたり、ジュンヒョクの「美談」を作り上げたシーンは見事でしたが、最後の最後でイソルとジュンヒョクの抱き合う姿(事故ですが)と、謎のメール、帝王切開の痕という爆弾が投下されました。

ジェヒは、夫の過去の女(かもしれない)を、自分の息子の代理母(かもしれない)として、そばに置いていた…? この地獄のような構図に、言葉を失います。

【工作都市 欲望のワルツ】9話のネタバレまとめ

  • ジュンヒョクの民政首席任命取り消しの理由は、父ピルソンが関わった「ヒョンサン強制退去事故」が原因でした。
  • ジェヒはこのスキャンダルを逆手に取り、ジュンヒョクが「父の過ちを償うため自ら辞退した」という美談に仕立て上げ、報道させます。
  • ミンソンを自殺に追い込む不倫動画を送り付けたのは、ノ・ヨンジュの復讐を誓ったイソル本人であったことが判明します。
  • イソルは復讐のためにジェヒに近づきましたが、彼女の優しさに触れて心が揺れ動き始めていました。
  • ジェヒのもとに「キム・イソルの実態」という題名のメールが届き、そこには着飾ったイソルが男に介抱される写真が添付されていました。
  • イソルが脚立から落下し、ジュンヒョクが抱きとめた瞬間、イソルの腹部に帝王切開の手術痕があることが発覚。その場面をジェヒが目撃してしまいます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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