【工作都市 欲望のワルツ】12話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • ジェヒは、ジュンヒョクがイソルに「妻を愛していない」と告げる現場を、幕の裏ですべて聞いてしまいました。
  • ジェヒはイソルを呼び出し、「ヒョヌは代理出産で得た子だ」と秘密を打ち明け、「味方になってほしい」と頼みます。
  • ジェヒはイソルとドンミンを自宅に招待し、ジュンヒョクの目の前で彼を牽制。「(イソルを)信じなくちゃ、殺してしまう」と宣戦布告しました。
  • 義父ピルソンは、ジュンヒョクの「隠し子」の行方を必死に捜し始めます。
  • 7年前の回想で、イソルが出産した病院にハンスクの秘書がいたことが判明。ハンスクが全てを知った上で、イソルの子(ヒョヌ)をジェヒに斡旋したことが確定しました。

【工作都市 欲望のワルツ】第12話をネタバレありでわかりやすく解説する

夫ジュンヒョクへの宣戦布告を果たしたジェヒ。第12話では、彼女の鮮やかな反撃と、全ての嘘を根底から覆す「真実」の全貌が明らかになります。

偽りの「孫の死」とピルソンの号泣

トークコンサート当日。ジュンヒョクの控え室に、義父ピルソンが血相を変えて飛び込んできました。そして、「お前の隠し子が死んだらしい」と、その場にはばからず号泣します。

ヤン社長が「一夜を共にした女が子供を産み、養子に出されていた」と説明しますが、ピルソンは泣き崩れるばかり。ジュンヒョクは、父の滑稽な姿に「静かにしろ!」と声を荒げます。

同じ頃、ジェヒのもとにも姑ハンスクの秘書コ・ソンミから「(ジュンヒョクの)子供は死んだ」と、偽りの報告が届けられていました。

トークコンサートの成功とジュヨンの暗躍

様々な思惑が渦巻く中、トークコンサートは大成功を収めます。ジェヒの計算通り、ジュンヒョクが「民政首席指名を自ら辞退した」という美談は世間に広く報道され、彼は次期大統領候補として一気に注目を集め始めました。

しかし、ジェヒとジュンヒョクが脚光を浴びるほど、義姉ジュヨンの憎悪は燃え上がります。

ジュヨンはハンスクの側近であるミン議員を呼び出し、「見返りが公捜処長のポストだけで満足なのか」「ジェヒが約束を守ると思っているのか」と、ミン議員の心にジェヒへの不信感を植え付け始めました。

イソルの決意「ジェヒを守るのが優先」

その頃、キム・イソルは元検事のジョンホと会っていました。ジョンホはイソルの正体(ノ・ヨンジュの同居人)を知り、ジェヒが傷つく前に去るよう促します。

しかし、イソルの決意は固まっていました。「ジェヒが離婚するまでは去らない」と告げ、ノ・ヨンジュが調べていたソンジン家の別荘に出入りする権力者たちの調査記録をジョンホに託します。

「今はユン代表(ジェヒ)を守るのが優先です」

イソルは、ノ・ヨンジュと出会ったのもあの別荘であり、ジェヒに送られた脅迫写真も別荘でのものだと説明。復讐のためではなく、ジェヒを守るために、ジョンホに協力を求めたのです。

すべてを操るハンスクと「ヒョヌ出生の真実」

この物語のすべての糸を引いていたのは、姑のソ・ハンスクでした。

ハンスクに騙されているピルソンは、ヤン社長が用意した偽物の「孫の墓」の前で、再び泣き崩れます。その報告を受けたハンスクは、ピルソンの愚かさを嘲笑っていました。

コ・ソンミ秘書の報告により、衝撃の真実が明かされます。

ジュンヒョクの隠し子を「死んだことに見せかけた」のは、ハンスクの指示でした。

そして、イソルとジュンヒョクの間にできた子供こそが、ジェヒが代理出産で引き取ったヒョヌだったのです。

ハンスクは、ノ・ヨンジュの同居人がイソルであり、彼女がヒョヌの本当の母親であるとすべて知った上で、ソンミ秘書に「常に監視されている事を警告するよう」と命じていました。これはイソルへの脅しであり、ジェヒを含めた全員を自分のコントロール下に置くための非情な一手です。

ジェヒの反撃と「バイク襲撃」の自作自演

ジュヨンの暗躍は、ジェヒの耳にも入ります。訪ねてきたガンヒョンから、ミン議員が裏で手を回し、国交大臣の捜査を妨害している可能性を知らされます。

ジェヒはすぐさま行動に移しました。彼女は、これまで犬猿の仲だった義父ピルソンを訪ねます。「離婚させられたら、ジュンヒョクぐらい簡単に潰せる」「息子のためにも手を組むべきではないか」と持ちかけ、利害が一致した二人は手を組みます。

次にジェヒは、ジュンヒョクの後輩であるドンミン記者を呼び出し、国交大臣に問題があることをそれとなくリークしました。

そして、仕上げです。ジェヒはイソルとドンミンを食事に誘い、ジュンヒョクにも「荷物を取りに来て」と電話で呼び出します。3人が車に向かったその瞬間、一台のバイクが猛スピードでジェヒに接近し、彼女は轢かれそうになります。

バイクの男がばらまいたビラには、「ヒョンサン強制撤去事故を政治利用するな」と書かれていました。正義感に火が付いたドンミンは、この件を本格的に調査し、報道。

結果、国交大臣は更迭され、梯子を外されたミン議員は慌ててハンスクのもとに戻ります。ジュヨンの計画は、ジェヒの鮮やかな自作自演によって完全に失敗に終わりました。(このバイクの男こそ、ジェヒと組んだピルソンの差し金でした)

発見された母子手帳とカフスボタン

すべてが計画通りに進み、イソルはついにジェヒにすべての真実を打ち明けようと決意します。「家で待っている」とジェヒにメールを送りました。

しかし、その直後、イソルのもとにジョンホから電話がかかってきてしまい、彼女は家を留守にしてしまいます。

メールを受け取ったジェヒがイソルの家を訪ねると、玄関のドアがわずかに開いていました。不審に思いながら中に入ったジェヒは、机の上に置かれたあるものを見て、凍りつきます。

そこにあったのは、ノ・ヨンジュとの2ショット写真、「母子手帳」、そして、自分がジュンヒョクに贈ったはずの、失くしたと思っていたカフスボタンでした。

イソルがヒョヌの母親である証拠と、イソルがジュンヒョクと関係を持っていた証拠。ジェヒは、信じたくない最悪の真実を、同時に突きつけられてしまいました。

【工作都市 欲望のワルツ】12話を読んだ感想(ネタバレあり)

ついに、すべての真実が明らかになりました。第12話は、あまりにも衝撃的で、残酷な回でした。

やはり、ヒョヌはイソルとジュンヒョクの子供だったのです。そして、そのすべてを仕組んでいたのが姑のハンスク。ジェヒが不妊に苦しんでいることを知り、ジュンヒョクの隠し子を「代理出産の子」として斡旋するなんて、人間の心をどこまで弄べば気が済むのでしょうか。恐ろしすぎて言葉もありません。

ピルソンが偽物の墓で号泣しているシーンは、滑稽で笑える反面、ハンスクの策略のえげつなさを際立たせていました。

そんな中、イソルが「ジェヒを守るのが優先」とジョンホに告げるシーンには胸が熱くなりました。彼女は復讐を捨て、ジェヒを選ぼうとしていたのです。

それなのに、最後の最後で、この最悪のすれ違い。イソルが真実を告げようとしたまさにその時に留守にしてしまい、ジェヒは「母子手帳」と「カフスボタン」という物的証拠だけを見てしまう。

ジェヒからすれば、イソルは「夫と関係を持ち、子供まで産んだ女が、その事実を隠して自分に近づき、信頼させて裏切った」としか思えないでしょう。イソルの「離婚してはどうか」という言葉も、夫を奪うための策略だったと誤解するはずです。

ジェヒのバイク襲撃の自作自演は見事でしたが、その成功が霞んでしまうほどの絶望的なラストでした。真実を知ったジェヒが、これからどう動くのか。そして、すべてを知るハンスクとの最終決戦はどうなるのか。一瞬たりとも目が離せません。

【工作都市 欲望のワルツ】12話のネタバレまとめ

  • ハンスクの策略により、ピルソンとジェヒは「ジュンヒョクの隠し子は死んだ」と偽りの報告を受けます。
  • ジェヒの計画通りトークコンサートは成功し、ジュンヒョクは次期大統領候補として脚光を浴びます。
  • ジュヨンはミン議員を唆し、ジェヒを裏切るよう仕向けますが、ジェヒはそれを察知します。
  • 真実: イソルが産んだジュンヒョクとの子供がヒョヌであり、ハンスクが全てを仕組んでジェヒに「代理出産の子」として斡旋していました。
  • イソルは復讐を捨て、「ジェヒを守るのが優先」とジョンホに協力を求めます。
  • ジェヒはピルソンと手を組み、ドンミン記者を利用した「バイク襲撃の自作自演」で国交大臣を更迭させ、ミン議員の裏切りを阻止しました。
  • イソルが真実を告白しようとジェヒを呼び出しますがすれ違いになり、ジェヒはイソルの部屋で**「母子手帳」とジュンヒョクの「カフスボタン」**を発見してしまいます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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