【工作都市 欲望のワルツ】14話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • ジェヒはイソルの家で「母子手帳」とジュンヒョクの「カフスボタン」を発見し、イソルがヒョヌの本当の母親であり、父親がジュンヒョクであるという真実を知りました。
  • イソルはジョンホから、養子に出した自分の子供が2年前に死亡していた、という偽りの事実を知らされ絶望します。
  • イソルが何者か(ハンスクの手下)に拉致・暴行され、ジェヒはそれが自分の自作自演テロに対するハンスクの「警告」だと気づきました。
  • ジェヒはイソルが真実を打ち明けようとしても信じず、「他人の夫とすべきじゃなかった」と冷たく突き放します。
  • 絶望したイソルは、夜中に包丁を手に取り、ジェヒとジュンヒョクの寝室へと向かいました。

【工作都市 欲望のワルツ】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する

包丁を手に、自分を裏切った者たちが眠る寝室へと向かったイソル。第14話は、怒りと絶望が入り混じる緊迫のシーンから始まります。

殺意と、あまりにも滑稽な勘違い

イソルは寝室で、ジュンヒョクの胸に包丁を突き刺そうと立ち尽くします。彼女の脳裏には、7年前に彼に弄ばれた夜の記憶が蘇っていました。

しかし、その殺意に満ちた瞬間、ジュンヒョクが目を覚まします。驚くべきことに、彼はイソルの手に握られた包丁には全く気付きません。それどころか、イソルが自分を**「誘惑」**しに来たと盛大に勘違いします。

ジュンヒョクはジェヒが眠っている(フリをしている)のを確認すると、イソルを寝室の外へ連れ出し、「気があるなら従えばいい」「生意気な真似は許さない」と、どこまでも上から目線で言い放ちました。

もちろん、ジェヒはすべてに気づいていました。

掴み合いの喧嘩と「魂を売る」覚悟

翌朝の食事の席。イソルは、ジュンヒョクの目の前で、ジェヒに昨夜のことを暴露します。**「旦那さんは誤解して『君の気持ちは分かった』と言って私を触ってきた」**と。

ジェヒがジュンヒョクに「謝ったら?」と冷たく促すと、ジュンヒョクは逆ギレして家を出て行き、ホテルで別の女性を呼び出す始末です。

家にはジェヒとイソルが二人きりになりました。ジェヒはイソルを寝室に案内し、「どっちのベッドで寝たい?」と強烈な皮肉を浴びせます。

「私は何も悪くないのに、侮辱しないでください!」

イソルも激しく反論します。「ジュンヒョクなんかを夫にしたうえ、大統領にするために魂を売るなんて恥じるべきです!」と。

二人はついに、掴みあいの大喧嘩に発展。しかしジェヒは、怒りを抑え込み、あえてイソルを手元に置いて監視するという道を選びます。

ハンスクの誤算とピルソンの変心

その頃、姑のハンスクは、義父ピルソンに恐るべき真実を告げていました。「ジュンヒョクの子供は生きていて、イソルが産んだ子だ。そして、その子がヒョヌだ」と。

ハンスクは、ピルソンが「血の繋がらない嫁(ジェヒ)と孫(ヒョヌ)」を家から追い出すことを期待していました。

しかし、ピルソンの行動はハンスクの予想を超えます。ピルソンはジェヒを訪ね、ハンスクとは全く関係ない個人資金が入った通帳を差し出しました。「今後は前だけを見て歩んでいこう」と、彼はジェヒと手を組むことを選んだのです。

ハンスクは、ピルソンがジェヒに真実を明かさず、逆にジェヒ側についたことを知り、計画が狂い始めたことに驚きを隠せません。

産みの母への、残酷な言葉

ジェヒは、ヒョヌと仲良く遊ぶイソルの姿を、冷たい目で見つめていました。イソルがまだ「ヒョヌ=自分の子」だと知らないことを利用し、彼女の心を抉る言葉を浴びせます。

「あなたの子供はどこで何で死んだか分からないけど、ヒョヌは私の子供というだけで、ここで暮らしている。それこそが、私が夫と別れない理由よ」

それは、息子の本当の母親に対する、ジェヒの残酷な勝利宣言でした。

ハンスクの失神とジェヒの宣戦布告

ジェヒの反撃は続きます。彼女は元恋人ジョンホを使い、ジュンヒョク本人に「7年前に別荘で関係を持った相手はイソルだ」と、真実を突きつけさせました。

何も知らないフリをするジェヒ。帰宅したジュンヒョクが「頭のおかしなイソルを辞めさせろ」と怒鳴ると、ジェヒは追い打ちをかけます。

「7年前に子を産んで養子に出したけど死んだらしいわ。人はショックを受けるとおかしくなるものよ」

そして、**「二十歳の女の子を腹ませて面倒もみない父親は、どんな人かしらね」**と、ジュンヒョクの罪を突きつけました。

ピルソンの裏切り、ジェヒの反撃、さらに義姉ジュヨンからの離婚の申し出…。度重なる心労で、ついにハンスクはその場に倒れ、病院に運ばれてしまいます。

ジェヒはハンスクの病室を訪れます。目を覚ましたハンスクが「追い出して」と叫ぶのを遮り、側近たちを部屋から出して二人きりになると、倒れたハンスクを見下ろし、はっきりと告げました。

「もうあなたの時代は終わった」

ジェヒはすぐさま料亭にハンスクの側近たちを集め、新たな権力者として彼らの取り込みを図ります。

ハンスクの最終反撃「真実の対面」

しかし、ソ・ハンスクはまだ死んではいませんでした。彼女は、ジェヒを地獄に突き落とすための最後の罠を仕掛けます。

ジェヒはジョンホから「ヒョヌの実母があなたを探している」と(ハンスクの罠とは知らず)連絡を受け、指定されたホテルの部屋へ向かいました。

部屋に入ったジェヒは、息を呑みます。そこには、イソルが立っていました。

イソルもまた、ハンスクから「あなたの子供は生きている」と教えられ、ここに呼び出されていたのです。イソルの目の前には、ヒョヌの写真が置かれていました。

茫然とするジェヒ(育ての母)と、真実を知ったイソル(産みの母)。

その二人の前に、ヒョヌ本人を連れたハンスクが、静かに姿を現しました。

【工作都市 欲望のワルツ】14話を読んだ感想(ネタバレあり)

第14話、まさに地獄の展開でした。ジェヒとイソルの掴み合いの喧嘩、そしてジェヒがイソルに放った「あなたの子供は死んだけど、私の子供は…」という言葉。あれは、ヒョヌの実母であるイソルにとって、最も残酷なナイフだったと思います。

そして、ハンスク。一度は倒れ、ジェヒに「あなたの時代は終わった」とまで言われましたが、やはり最強のラスボスでした。ピルソンが自分の思い通りに動かないと知るや否や、次の手を打ってくる。

ジェヒとイソル、この二人を直接対決させるという、最もえげつない方法で。

ジェヒがハンスクの側近を集めて「天下取り」を宣言している裏で、ハンスクは静かにヒョヌを連れてホテルに向かっていた。この対比が恐ろしすぎます。

イソルも、ようやく自分が産んだ子供が「ヒョヌ」であり、死んでなどいなかったこと、そしてその子がジェヒに育てられていたという真実を知りました。ジェヒに向けたイソルの憎悪ともとれる視線が忘れられません。

イソルがジュンヒョクに強引に関係を持たされたのだとしたら、「最初から人の夫に手を出すべきではなかった」というジェヒの言葉は、あまりにも酷い誤解です。イソルが真実を話そうとしない理由も気になりますが、それ以上に、この二人の母親の間に挟まれたヒョヌが不憫でなりません。

ジェヒの野望、イソルの復讐と母性、そしてハンスクの支配欲。全てがぶつかり合う地獄の対面で、物語はクライマックスを迎えます。

【工作都市 欲望のワルツ】14話のネタバレまとめ

  • イソルは寝室でジュンヒョクを刺そうとしますが、彼はイソルが「誘惑」に来たと勘違い。ジェヒは寝たフリをして全てに気づいていました。
  • 翌朝、イソルが昨夜のことを暴露。ジュンヒョクは逆ギレし、ジェヒとイソルは掴みあいの喧嘩になります。
  • ハンスクはピルソンに「ヒョヌがジュンヒョクとイソルの子だ」と真実を明かしますが、ピルソンはハンスクを裏切り、ジェヒと手を組みます。
  • ジェヒは、真実を知らないイソルに対し「あなたの子供は死んだけど、ヒョヌは私の子供」と残酷な言葉を浴びせます。
  • ジェヒはジュンヒョクにも「イソルがあなたの子供を産んだ」と真実を突きつけ、心労が重なったハンスクは倒れます。
  • ジェヒは倒れたハンスクに「あなたの時代は終わった」と宣戦布告し、側近の取り込みを図ります。
  • しかし、ハンスクは最後の反撃として、ジェヒ(育ての母)とイソル(産みの母)を、ヒョヌ本人と対面させました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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