【工作都市 欲望のワルツ】16話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- ハンスクの策略により、ジェヒ(育ての母)とイソル(産みの母)は、ヒョヌ本人と地獄の対面を果たしました。
- ジェヒはイソルがヒョヌの母親で、父がジュンヒョクであるという全ての真実を知りました。
- ジェヒは倒れたハンスクに「あなたの時代は終わった」と宣戦布告し、側近の取り込みを図ります。
- しかし、ハンスクは最後の反撃として、ジェヒ(育ての母)とイソル(産みの母)を、ヒョヌ本人と対面させました。
- ジェヒは、ジュンヒョク、ヒョヌ、イソルの3人が「本当の家族」のように一つの傘に入る姿を目撃し、激しく動揺しました。
【工作都市 欲望のワルツ】第16話をネタバレありでわかりやすく解説する
夫と息子、そして息子の実母が「本当の家族」のように傘に入る姿を目撃してしまったジェヒ。第16話は、ジェヒがプライドを捨てて土下座するところから始まります。
プライドを捨てた土下座と、イソルの拒絶
ジェヒは、自分の居場所の全てを奪われるという危機感を抱きます。彼女はイソルの前に跪き、**「私たちの前から消えてくれ」**と土下座して頼み込みました。
しかし、ヒョヌが自分の息子だと知ったイソルは、もはや引き下がりません。「今のままでは絶対に嫌だ」と、ジェヒの懇願をきっぱりと拒否します。
夫ジュンヒョクとの完全なる決裂
ジェヒは自宅に戻ると、夫のジュンヒョクに詰め寄られます。「イソルをちゃんと辞めさせたのか」と。
ジェヒは、もはやジュンヒョクに取り繕うことをやめ、冷たく言い放ちます。「あなたの子を産んでいれば、妻の座に就きたがるのも当然ね」と。
さらにジェヒは、元恋人である検事ジョンホに「イソルがあなたの子供を産んだ」と伝えるよう頼んだのは、自分自身だと暴露します。
「あなたを苦しめるために伝えさせた。だけど、妻の座を譲るつもりはないからしっかりしろ」
妻からの衝撃的な告白に、ジュンヒョクは呆れた表情を浮かべ、二人の関係は完全に破綻しました。
ジェヒの孤立と、ジュヨンの台頭
ジェヒはハンスクに、イソルの件を片付けるための金を借りに向かいます。しかし、ハンスクは「鍵(書庫の鍵)を預かっておく」と、ジェヒから最大の武器を取り上げてしまいました。
ジェヒはその金でイソルを呼び出し、「どうせ追い出されるのだから、この金でまともな家に住め」と手切れ金を渡そうとします。しかし、イソルは「安心しました。これでヒョヌとお暮らせる」と言い放ち、金を受け取らずに去ってしまいます。ジェヒは言葉を失うしかありませんでした。
ジェヒが孤立していく一方、ソンジン家では新たな動きが起きていました。ハンスクは長男ジュンイルを会長にするため、その妻であるジュヨンを財団の理事長に据える計画を進めます。
さらに、ジェヒに愛想を尽かしたジュンヒョクが、ハンスクと直接交渉を始めます。大統領選を自分で進めるため、邪魔なミン議員を排除するよう要求。ハンスクはこれを受け入れます。
ジェヒは、自分が座るはずだった理事長室にジュヨンが座っているのを見て愕然とします。ジュンヒョクの選挙の打ち合わせからも、ジェヒは完全に除外されていました。
キャンプでの残酷な駆け引き
ジェヒは、ジュンヒョクの後輩ドンミン記者が、ヒョンサン洞の事故に関する後続報道を準備していることを知ります。この報道は、父ピルソンに問題があったジュンヒョクにとって致命傷になりかねません。
ジェヒはハンスクに報道のもみ消しを頼みます。ハンスクは「ドンミンとイソル、二人をキレイに処理すれば、私たちの関係も改善する」と、冷酷な条件を出しました。
ジェヒはイソルとヒョヌをキャンプに連れ出します。そして、二人きりになったところでイソルに問い詰めました。
「ヒョヌを連れて帰って、どう説明するんだ」
母親だと名乗っても、ヒョヌを不幸にするだけ。このまま自分が育てるのが最善の策だと、ジェヒはイソルに現実を突きつけます。イソルは何も言い返すことができず、一人でその場を立ち去るしかありませんでした。
7年前の「本当の真実」
イソルを退けたジェヒですが、ある疑念が頭を離れませんでした。イソルの祖母が、7年前のヒョンサン洞の強制撤去の犠牲者だったことを知ったのです。
ジェヒはヤン社長に頼み、イソルの協力者だったヨンソプに会います。そして、ついに7年前の「本当の真実」を知ることになりました。
イソルがソンジン家の別荘に行ったのは、あの7年前の一度きりだったこと。
そして何より、イソルは何も知らずに別荘に連れて行かれ、ジュンヒョクに一方的に強姦された被害者だったのです。
ハンスクへの宣戦布告
今までイソルに浴びせてきた「他人の夫に手を出すべきではなかった」という数々の言葉。それらがすべて、被害者であるイソルを深く傷つけるものであったと知り、ジェヒは激しい良心の呵責に襲われます。
そして、イソルがジュンヒョクの被害者であることも、その結果生まれた子供(ヒョヌ)を自分が引き取ることも、姑のハンスクはすべて知っていた。自分もイソルも、ハンスクの手のひらの上で踊らされていたに過ぎなかったのです。
すべての怒りが頂点に達したジェヒ。彼女はハンスクのもとへ乗り込み、怒りをぶつけます。
「私たちにした仕打ちの代償を、かならず支払わせてみせる」
ジェヒは、夫を大統領にするという野望のためではなく、ハンスクという悪魔に鉄槌を下すため、本当の戦いを決意しました。
【工作都市 欲望のワルツ】16話を読んだ感想(ネタバレあり)
第16話、ついに、ついにジェヒが本当の真実を知りました。本当に長かったです。
イソルがジュンヒョクの被害者だったと知った時のジェヒの衝撃を思うと、胸が張り裂けそうになります。ジェヒは、自分も夫の裏切り(不倫)の被害者だと思い込み、同じ被害者であるイソルを「夫を誘惑した女」として散々傷つけてきました。キャンプでイソルに「ヒョヌを連れて帰ってどう説明するんだ」と勝ち誇ったように言った自分を、どれほど恥じ、後悔したことでしょう。
ジュンヒョクのクズっぷりもここに極まれり、ですね。二十歳の女の子を強姦し、その子が自分の子供を産んだと知っても何の罪悪感も示さず、妻に「価値を証明しろ」と言い放つ。もはや救いようがありません。
そして、そのすべてを知りながら、ジェヒとイソルという二人の女性の人生を弄び、自分の権力ゲームの駒にしてきたソ・ハンスク。彼女の非道さには、怒りを通り越して寒気すら覚えます。
ドンミンの報道をもみ消してしまったことはジェヒにとって痛手ですが、これでジェヒが目覚めてくれました。彼女の最後の宣戦布告は、これまでの野望に満ちたものではなく、人間としての尊厳をかけた戦いの始まりのように聞こえました。
ジェヒはイソルにどう謝罪するのか。そして、二人はハンスクとジュンヒョクという共通の敵に対し、今度こそ本当に手を組むことができるのでしょうか。ジェヒとイソルの和解、そして壮絶な復讐劇の始まりを期待させる、最高の引きでした。
【工作都市 欲望のワルツ】16話のネタバレまとめ
- ジェヒはイソルに土下座して去るよう頼みますが、イソルは「ヒョヌと暮らす」と拒絶します。
- ジェヒはジュンヒョクに、イソルの件をジョンホに暴露したのは自分だと明かし、二人の関係は完全に決裂します。
- ハンスクはジェヒから書庫の鍵を取り上げ、ジュンヒョクと直接手を組み、ジェヒを選挙の計画から除外します。
- ハンスクはジュヨンを財団理事長に据え、ジェヒをさらに孤立させます。
- ジェヒはキャンプでイソルに対し、「ヒョヌを連れて行っても不幸にするだけだ」と現実を突きつけ、彼女を退かせます。
- ジェヒはイソルの祖母が強制撤去の犠牲者だったことを知り、ヨンソプに接触。イソルが7年前にジュンヒョクに強姦されていたという衝撃の真実を知ります。
- すべてがハンスクの策略だったと知ったジェヒは、ハンスクに「代償を支払わせる」と、本当の宣戦布告を果たしました。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



