【工作都市 欲望のワルツ】18話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 7年前の真実(イソルがジュンヒョクに強姦されていたこと)を知ったジェヒは、ハンスクに「代償を支払わせる」と本当の宣戦布告をしました。
- しかしその直後、ハンスクの手下によってイソルがビルから突き落とされ、殺害されてしまいます。
- ハンスクはイソルの死を「自殺」として偽装し、ジェヒに「私が始末した」と平然と告白しました。
- ジェヒとジョンホはヨンソプの証言動画で反撃しようとしましたが、ハンスクは報道を捏造し、イソル殺害の犯人としてジョンホを逮捕させました。
【工作都市 欲望のワルツ】第18話をネタバレありでわかりやすく解説する
イソルの死、そしてジョンホの逮捕。ジェヒは、ハンスクという巨大な悪を前に、すべてを失いました。第18話は、ジェヒの絶望と、そこからの最後の反撃が描かれます。
戦意喪失とハンスクへの「降伏」
ハンスクはジェヒに脅しをかけます。「ここで止まれば何もしない。だが、まだ逆らうならすべてを壊す」と。
ジェヒは、罪を着せられ逮捕された元恋人ジョンホの面会に向かいます。ジョンホは「ヨンソプと連絡がつかないから無実は晴らせないが、何とかなる」と、最後までジェヒを庇おうとします。
しかし、ジェヒはハンスクが関与している以上、ジョンホが有罪になってしまうことを理解していました。ハンスクの力は、検察組織のトップであるガンヒョンすら無視してジョンホを逮捕できるほど強大です。
もはや自分の力では手に負えない。ジェヒはついに心が折れ、「私が従っていれば、あなたは釈放されるはず」と告げ、ハンスクに**「降伏」**することを決意します。
ジェヒはハンスクのもとを訪れ、「逆らうのはやめる」と告げ、ジョンホの釈放を要求しました。ハンスクは満足げに、**「家庭内の雰囲気が良くなるよう努めなさい」**と、ジェヒに「良き妻」の仮面を再び被るよう命じます。
心を失ったジェヒと、夫の止まらない不貞
ジェヒは、まるで心を失ったかのように、夫ジュンヒョクの選挙活動に同行します。ハンスクは、すっかり勢いを失くしたジェヒを見て、満足げに微笑んでいました。
しかし、ジュンヒョクの行動は、そんなジェヒの心をさらに踏みにじります。彼は、以前関係を持っていたヒョヌのバイオリンの先生を再び呼び寄せ、堂々と不倫を再開したのです。
ジェヒが自宅前に停まるタクシーから降りてくる不倫相手を目撃し、言葉を失います。
ハンスクもこの事態を把握しており、「出馬会見が目前なのに、見物しているつもりか」と、ジェヒに夫の不貞の「後始末」を命じました。
予想外の助太刀
ジェヒは仕方なく不倫相手の女性を呼び出します。しかし、かつて手切れ金を渡した時とは違い、今のジェヒには彼女を責める気力すら残っていません。
すると、相手の女性は悪びれる様子もなく、「さっさとジュンヒョクと別れてくれ」と、逆にジェヒに離婚を迫りました。
ジェヒが黙ってその言葉を聞いていると、そこに意外な人物が現れます。検事総長ガンヒョンの愛人である、オ・イェリンです。イェリンは、あまりにも横柄な不倫相手の態度にいてもたってもいられず、彼女を一喝しました。
裏切った後輩と、釈放されたジョンホ
一方で、イソルが命をかけて資料を託した後輩記者ドンミン。彼はハンスクの力によって、モーニングニュースのキャスターという華々しい地位を手に入れていました。彼は、真実よりも権力を選んだのです。
ジェヒがハンスクに従ったことで、ジョンホは無事に釈放されます。迎えに来たガンヒョンの車に乗り込むジョンホ。ガンヒョンは、検事総長である自分に何の報告もなく部下が逮捕・釈放されたことに、ハンスクへの警戒感を強めます。
ジョンホは、ヨンソプがドンミンに騙されて動画を渡し、その動画が悪意ある形に編集されて自分に濡れ衣が着せられたのだと、ガンヒョンに報告しました。
イソルの辞書と、父のイヤリング
ジェヒは、久しぶりに美術館へ足を運びます。そこには、イソルの私物が遺品として残されていました。ジェヒがふとイソルの辞書を開くと、そこには複数のアンダーラインが引かれています。
「恐ろしい」「強姦」「怖い」「悔しい」「自殺」
イソルが誰にも言えず、たった一人で抱えていた苦しみと言葉の数々。ジェヒは、イソルの本当の心の叫びを知り、頭を抱えて涙を流します。
ジェヒはハンスクに会いに行くと、「イソルを殺し、私を脅したのだから、冷遇しないでください」と、ただ耐えることを受け入れる姿勢を見せます。
その頃、ジェヒの療養中の父親が、ジュンヒョクの選挙活動(シニア層の支持集め)に利用されていました。ジェヒが父に会うと、父は「母親に渡してくれ」と、小さなパールのイヤリングをジェヒに手渡します。
ジェヒは、みすぼらしい母を恥じていた父を反面教師として生きてきました。しかし、父が母を深く愛していたことを知り、彼女の心は再び激しく揺さぶられます。
イソルの最後の手紙と、ジェヒの「告白」
ジュンヒョクの支持率はついに51%に達し、彼は上機嫌でジェヒにサプライズの指輪を贈ります。ジェヒは皆の前で「良き妻」を演じ、笑顔で指輪を受け取りますが、一人になると、ワイン片手に湯船に浸かり、どうしようもない感情に襲われていました。
そんなジェヒのもとに、ハンスクの秘書コ・ソンミがインタビューの日程を報告しに来ます。そして、ジェヒにあるものを差し出しました。
イソルが死ぬ前にジェヒに宛てて書いた、最後の手紙でした。
コ・ソンミは「信じられないかもしれないが、いずれ罪は償うつもりだ」と、自らの罪悪感を吐露します。
ジェヒは、イソルが伝えたくても伝えられなかった、ジェヒへの本当の想いが綴られた手紙に、静かに目を通します。
そして、インタビュー当日。カメラの前に座ったジェヒは、何かを決意した表情で、まっすぐレンズを見つめ、語り始めました。
「私はキム・イソルを殺し、平然と生きています」
【工作都市 欲望のワルツ】18話を読んだ感想(ネタバレあり)
第18話は、ジェヒが一度「死ぬ」回だったように思います。ハンスクに降伏し、夫の不倫の後始末をさせられ、ただ耐えるだけの存在になる。彼女の野望もプライドも、すべてが打ち砕かれました。見ているこちらも、本当に辛い時間が続きます。
特にジュンヒョクのクズっぷりが加速していて、もはや清々しいほどです。そんな男のために、なぜジェヒがここまで…と思わずにはいられません。
そんなジェヒを再び立ち上がらせたのが、皮肉にも「真実の愛」でした。一つは、イソルの辞書に残された、彼女の魂の叫び。そしてもう一つは、反面教師だと思っていた父が、母に捧げていた純粋な愛(イヤリング)。これらの「真実」が、偽りだらけの世界で戦ってきたジェヒの心を打ちました。
そして、イソルの最後の手紙。ドンミンのような裏切り者がいる一方で、コ・ソンミ秘書のように罪悪感に苛まれる人間もいた。イソルの想いが、秘書を動かし、ジェヒに届いたのです。
最後のジェヒの告白、「私はイソルを殺した」。これは、もちろん文字通りの意味ではありません。
これは、ハンスクに対する最大の反撃です。イソルの死を「自殺」として終わらせようとしたハンスクに対し、「殺人事件だ」と世間に公表したのです。そして、「私(ジェヒ)が殺した」と告白することで、ソンジングループの嫁が関わる一大スキャンダルとして、ジュンヒョクの大統領選を根底から破壊しにかかった。
彼女は、自分が夫と共に手に入れようとした「権力」という名の城を、自らの手で爆破することを選んだのです。イソルの無念を晴らすために。これは、ジェヒの最も気高く、最も絶望的な戦いの始まりです。
【工作都市 欲望のワルツ】18話のネタバレまとめ
- ハンスクに脅されたジェヒは、戦意を喪失し、ジョンホを釈放させるためにハンスクに「服従」を誓います。
- ジェヒは心を失ったまま選挙活動に同行しますが、ジュンヒョクはヒョヌのバイオリン講師との不倫を再開します。
- 釈放されたジョンホは、ドンミン記者がハンスク側につき、ヨンソプの動画を悪用して自分を陥れたことを知ります。
- ジェヒはイソルの遺品である辞書から、彼女が「強姦」「悔しい」「自殺」などの言葉に印をつけ、苦しんでいたことを知ります。
- ジェヒは、父が母のために遺したイヤリングを見て、知らなかった父の愛に触れ、涙を流します。
- コ・ソンミ秘書からイソルの最後の手紙を受け取ったジェヒは、ついに最終的な決意を固めます。
- インタビューに臨んだジェヒは、カメラの前で「私はキム・イソルを殺し、平然と生きています」と衝撃の告白を行いました。
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