【物語は鮮やかに縁は儚く】22話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 夫・寒洲(ルー・ハンヂョウ)は、青梨(チンリー)の電話が繋がらないことに焦り、病院へ行こうとしました。
- しかし、本妻の依依(イーイー)と娘の安安(アンアン)が引き留め、寒洲は「沈依依、おまえは一線を越えた!」と激昂します。
- 寒洲は「俺がおまえに籍を与えたのは子供と命の恩のため」「俺が最も愛しているのは青梨だけだ」と本音をぶちまけ、家を出ていきました。
- 一人残された依依は、自分が寒洲の「命の恩人」に「なりすまし」ていたことを独白し、嘘がバレることを恐れます。
- 依依の独白により、寒洲の「本物の命の恩人」は、青梨であり、依依はその功績を横取りしていたことが確定しました。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第22話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、ついに本妻・依依に本音をぶつけ、「俺が愛しているのは青梨だけだ」と言い放ち家を飛び出した寒洲。 彼が青梨のもとへ駆けつけるのか、と思いきや、第22話は、またしても残酷な「すれ違い」と、青梨の「新たなステージ」の幕開けが描かれることになりました。
消えた青梨、焦る寒洲
家を出た寒洲は、一直線に病院へ向かいました。 廊下の先、エレベーターホール付近で、一瞬、白いドレスを着た女性の姿を見たような気がします。 「寒洲、何見てるの?」 依依の声(彼女も後を追ってきたようです)にも構わず、寒洲はその姿を追いかけ、青梨がいたはずの病室に飛び込みました。
しかし、そこに青梨の姿はありませんでした。 ベッドのシーツは交換され、部屋はもぬけの殻。 「妻は?」と焦って尋ねる寒洲に、看護師は淡々と告げます。 「宋さんはたった今退院しました」
愕然とする寒洲。 「退院? 青梨は退院も俺に知らせず…」 彼は、第17話で家の写真立てが無くなっていたことと合わせ、確信します。 「彼女、何かに気づいたのか?」 寒洲は急いでスマートフォンを取り出し、青梨に電話をかけますが、聞こえてくるのは「電源が切られています」というアナウンスだけでした。
「青梨より大事なことなんてない」― 姑との対立
絶望した表情で病室を飛び出し、廊下を走る寒洲。 そこへ、安安を連れた姑・陸母が、またしても立ちはだかります。 「寒洲、どこへ行くんだい?」 「青梨がいないんだ。青梨を探しに」
しかし、陸母は、寒洲の必死の形相にも全く動じません。 「探すって何を! 今一番大事なのは、依依のお腹の赤ちゃんだよ」 「お前は早く彼女を産婦人科に連れていきなさい、ね?」 彼女にとって、もはや青梨は存在しないも同然。 「跡継ぎ」を身ごもった依依こそが、最優先事項なのです。
その言葉に、ついに寒洲が声を荒らげました。 「嫌だ。青梨より大事なことなんてない」 彼は、母と、その後ろにいた依依を振り切り、青梨を探して走り去っていきました。 これまで依依や安安、そして母親の言葉に流され続けてきた彼が、初めて明確に「青梨が最優先だ」と叫んだ瞬間でした。 しかし、その決意は、あまりにも遅すぎたのです。
エレベーターでの永遠の別れ?
寒洲が母たちと口論している、まさにその時。 青梨は、白いドレス姿で、一人、病院のエレベーターホールに立っていました。 寒洲は、電話をかけながら必死に廊下を探し回ります。 青梨は、静かにエレベーターに乗り込み、「閉」ボタンを押しました。
寒洲が角を曲がり、閉まりかけたエレベーターに気づきます。 しかし、無情にもドアは閉まり、二人の道は完全に分かたれました。 エレベーターの中で、青梨は心の中で静かに誓います。 (これからは、陸寒洲のそばに、もう宋青梨はいない)
「お嬢様、お帰りなさいませ」― 宋家への帰還
青梨が向かった先、それは彼女の本当の「家」でした。 壮麗な宋家の屋敷。 彼女がロビーに足を踏み入れると、そこには大勢の使用人と、杖をついた威厳のある老人、彼女の祖父・宋懐安(ソン・ホワイアン)が整列して出迎えていました。
「お嬢様、お帰りなさいませ」 使用人たちの一斉のお辞儀。 これこそが、彼女が捨ててきた「富豪令嬢・宋青梨」の本来の姿でした。
祖父の涙と怒り、寒洲への断罪
祖父は、青梨のやつれた顔を心配そうに見つめます。 「青梨。ずいぶん痩せたな」 青梨が「痩せた方が綺麗でしょ」と無理に笑顔を作ると、祖父は優しく、しかし次第に怒りを込めて語り始めました。
「うちの青梨はいつでも綺麗だ。あの陸寒洲め、お前には全く釣り合わん。奴はクズだ」 祖父は、青梨がこれまで経験してきた全てを知っていたのです。 「お前はまだ、あんな男のちっぽけなプライドのために、お嬢様の身分を隠し、奴の娘(安安)まで育てて」 「それが今や、お前に子供まで失わせるとは」 祖父の言葉から、青梨が寒洲のためにどれほどのものを犠牲にしてきたか、そして、その全てが祖父に筒抜けであったことが明らかになります。
「おじい様、全部ご存知だったのですね」 涙ぐむ青梨に、祖父は「馬鹿な子だ。手術なんてこんな大事なこと、なぜこのおじい様に言わなかった?」と、優しく叱ります。 青梨は「心配をかけたくなくて」と涙をこらえました。
復讐の誓いと「婿選びの宴」
ソファに腰掛け、祖父は青梨に告げます。 「帰ってくればそれでいい。だが、今回帰ってきたからには、おじい様と一つ約束してくれ」 「何です?」 「おじい様が、婿選びの宴を開く」
予想外の提案に、青梨は戸惑います。 祖父は続けます。 「わし、宋懐安の可愛い孫娘が、嫁ぐなら、最高に素晴らしく、一途な男でなければならん」 しかし、青梨の心は、まだ復讐に囚われていました。 「おじい様、私、今は、ただ、あの子のために正義を求めたいだけです」
その言葉に、祖父は力強く頷きます。 「それなら心配するな。おじい様が宋家の全てのリソースを使って、お前を助ける」 そして、改めて、しかし優しく付け加えました。 「だがな、おじい様は本当に望んでいるんだ、1週間後に、おじい様が開く婿選びの宴に参加してほしい」 青梨は、ため息をつきながらも、祖父の深い愛情と決意を受け止めているようでした。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第22話を読んだ感想(ネタバレあり)
第22話は、まさに新章開幕!という感じでした。 前半の寒洲の焦りっぷり。 彼がようやく「青梨が一番大事だ」と叫んだシーンは、少しだけ胸がスッとしましたが、時すでに遅し。 エレベーターですれ違うシーンは、二人の関係がもう元には戻れないことを象徴していて、切なかったです。
そして、後半の青梨の実家への帰還。 「お嬢様、お帰りなさいませ」のシーンは、鳥肌が立ちました。 これまでの青梨の苦労を知っているだけに、彼女が本来いるべき場所に戻ってきた、というカタルシスを感じました。 おじい様、最高です! 寒洲を「クズだ」と一刀両断し、青梨が身分を隠していたこと、安安を育てていたこと、そして流産したことまで、全てお見通し。 どれだけ孫娘のことを心配していたかが伝わってきて、涙が出そうになりました。
「宋家の全てのリソースを使って助ける」という言葉も、心強すぎます。 これまでの青梨は、たった一人で戦ってきました。 警察にも頼れず、夫には裏切られ、絶望的な状況でした。 しかし、ここからは違います。 巨大な権力と財力を持つ「宋家」が、彼女の後ろ盾となるのです。 寒洲と依依への復讐が、いよいよ本格的に始まると思うと、ワクワクが止まりません。
ただ一つ、気になるのが「婿選びの宴」。 今は復讐に燃える青梨にとって、新しい夫を探すなど考えられないでしょう。 しかし、祖父は「最高に素晴らしく、一途な男」を望んでいます。 これは、寒洲とは真逆の存在。 もしかしたら、この宴が、青梨の復讐計画、あるいは彼女自身の心の再生に、何か重要な役割を果たすのかもしれません。 祖父の真意は何なのか、そして青梨はこの提案をどう受け止めるのか、目が離せない展開です。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第22話のネタバレまとめ
- 寒洲は病院で青梨が退院したことを知り、「彼女は何かに気づいたのか?」と激しく動揺、電話も繋がらず焦ります。
- 姑・陸母が「依依のお腹の子が一番大事」と引き留めるも、寒洲は「青梨より大事なことなんてない」と叫び、母と依依を振り切って青梨を探しに行きます。
- しかし、エレベーターですれ違い、青梨は「これからは、陸寒洲のそばに、もう宋青梨はいない」と決別を誓います。
- 青梨は実家である壮麗な宋家の屋敷に戻り、「お嬢様」として祖父・宋懐安と大勢の使用人に迎えられました。
- 祖父は、青梨が身分を隠していたこと、安安を育てていたこと、そして流産したこと全てを知っており、寒洲を「クズだ」と断罪します。
- 祖父は「宋家の全てのリソースを使って」青梨の復讐を助けると約束し、さらに1週間後に「婿選びの宴」を開催すると宣言しました。
- 青梨は「今はあの子のために正義を求めたい」と戸惑いますが、祖父は宴への参加を強く望みました。
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