復習モノ

【物語は鮮やかに縁は儚く】33話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 婿選びの宴会場は、流出した夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)と本妻・依依(イーイー)の密会動画で騒然となりました。
  • 姑・陸母は、青梨(チンリー)が富豪のお嬢様だと知るや否や、「寒洲はあなたを愛してる!」と手のひらを返しましたが、祖父に密会動画のことを指摘され、会場の失笑を買いました。
  • 追い詰められた陸母は、依依に対し「寒洲を誘惑したのはお前だ!」と責任転嫁します。
  • 青梨は宴の目的を「自分の伴侶を見つけるため」と宣言し、祖父も「陸寒洲、お前だけは絶対にありえん」と釘を刺しました。
  • 寒洲は、ステージに駆け寄ろうとし、「俺たちはもう結婚してるんだ! 俺はお前の夫だ!」と叫びました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第33話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、「富豪のお嬢様」宋青梨としての正体を明かし、ステージ上で元夫・寒洲とその家族の罪を暴き始めた青梨。 第32話のラストでは、寒洲が「俺はお前の夫だ!」と見苦しい叫びを上げました。 第33話は、その叫びに対する青梨からの更なる痛烈な反論と、姑・陸母の浅はかな策略、そしてついに寒洲が全ての真実を知り崩壊する、まさに断罪のクライマックスが描かれます。

青梨の最終通告「どの面下げて私が夫だと?」

「俺はお前の夫だ!」という寒洲の叫び。 それは、彼がまだ青梨との関係修復を諦めていない、あるいは自分の立場を理解できていない証拠でした。 ステージ上の青梨は、そんな彼に憐れむような、それでいて一切の情を感じさせない冷たい視線を向け、言い放ちます。

「あなたと私はとっくに夫婦ではありません」 「あなたと沈依依はずっと前から一緒だった」 「私を騙し、裏切った。どの面下げて、私が夫だなんて言えるの?」

彼女の言葉は、寒洲のわずかな望みすら打ち砕きます。 (彼女は一体どこまで知っているんだ?) 寒洲は動揺を隠せません。

青梨はたたみかけます。 「何? まだ何か言いたいことでも? 私をとても愛してる、とでも?」 「陸寒洲。誰にでも一度は許される機会がある。でもあなたは、沈依依とまるまる6年も一緒にいた」 「私を何度騙したか、自分でも数えきれないでしょう?」

この「6年」という具体的な数字は、寒洲の裏切りが、付け焼き刃のものではなく、長年にわたる計画的なものであったことを示唆しています。 会場のゲストたちも「6年も!」「クズ男じゃない!」と、寒洲への非難の声を強めていきます。 第8話の写真立て事件を知るゲストからは「この前もあの秘書を庇ってた」「やっぱりデキてたんだわ」という声も上がり、寒洲の立場は完全に失われました。

祖父の暴露、青梨の献身と寒洲の裏切り

ステージ上で、祖父・宋懐安(ソン・ホワイアン)は、ゲストの言葉を聞き、青梨に写真立て事件について尋ねますが、青梨は「私は大丈夫です」と気丈に答えます。 祖父はマイクを取り、寒洲に向かって、これまで隠されてきた衝撃の真実を語り始めました。(※第32話の内容ですが、ここで改めて強調されます)

「陸寒洲。正直に言わせてもらおう、わしはお前と初めて会った時、わしはお前を見下しておった」 「当時、お前の陸家が落ちぶれていた時、うちの青梨が、お前のちっぽけなプライドのために、身分を隠し、お前と共に苦労を耐え忍んだんじゃ」 「それどころか、こっそりわしに頼んで、陰ながらお前を助けさせたんじゃ」 「それなのに、お前は! こんな風に傷つけるのか、うちの青梨を!」

祖父の言葉によって、青梨の献身と寒洲の恩知らずな裏切りが、会場のすべての人々に知れ渡りました。

姑の最後の悪あがき「子供の免じて許して」

完全に追い詰められた姑・陸母は、前回に引き続き、全ての責任を依依になすりつけようとします。 「怒らないでください、全部この悪い女が、寒洲を誘惑したんです! 寒洲も被害者なのよ!」 彼女は依依を罵倒し、ステージに上がって釈明しろと迫りますが、その醜い姿は会場の失笑を買うだけでした。

すると、陸母は最後の手段に出ます。 彼女は、娘の安安(アンアン)をステージ上の青梨のもとへ行かせたのです。 「安安。早くママにキスしてあげなさい」 安安は青梨に駆け寄り、「ママ、すごく会いたかった」と抱きつきます。 青梨は一瞬ためらいますが、安安を軽く抱きしめました。

安安は、小さな赤いお守りを青梨に差し出します。 「これ、安安が手作りであなたのために作ったお守りよ。安安、ママが無事で幸せでありますように」 青梨は「お守り、とても綺麗にできてるわ」と受け取ります。 安安の純粋な(ように見える)行動に、青梨の表情もわずかに和らぎます。

それを見た陸母は、ここぞとばかりに畳みかけます。 (宋青梨さんはあんなに安安を可愛がってたんだから、きっと子供の免じて寒洲とよりを戻してくれるわよね) 「青梨さん、子供には母親が必要なのよ。あなたはね、安安の免じて、寒洲にもう一度チャンスをあげてちょうだい」 希望を持った表情で青梨を見つめる寒洲。

全ての嘘の暴露、崩壊する夫

しかし、青梨の心は、もう動いていませんでした。 彼女は安安から視線を外し、冷たく言い放ちます。 「あなたのママは、あそこにいるわ」 青梨は、会場の隅にいる沈依依を指差しました。 依依は気まずそうに目をそらし、寒洲と陸母は驚愕します。

陸母が「青梨さん、誤解しないで」と慌てて取り繕おうとするのを、青梨は遮ります。 「何です? 陸寒洲はあなたに言わなかったのですか、彼が偽の結婚証明書で私を騙し、私に彼と沈依依の子供を育てさせていたことを?

この一言で、陸母は言葉を失い、依依は顔面蒼白になります。 青梨は、さらに追い打ちをかけました。 「陸寒洲と沈依依は、もう二人目の子供までいるのですよ」 「あの日病院で、あなたたち家族はとても嬉しそうでしたけど?」

第21話で、青梨が涙ながらに録画した、あの病院での光景。 跡継ぎ(男児)の誕生に、陸母たちが狂喜乱舞していた、あの瞬間のことです。 陸母は、衝撃でよろめきます。

そして、寒洲。 彼は、青梨が「偽の結婚証明書」のこと、「安安が依依との子である」こと、そして「依依の二人目の妊娠」のこと、その全てを知っていたことに、ようやく気づきました。 彼が隠し通せると信じていた、あるいは青梨は気づかないと高をくくっていた、全ての嘘が暴かれたのです。 (そうか、青梨は全て知っていたんだ) 寒洲は、絶望した表情で、その場に膝から崩れ落ちました。

彼は、ステージ上の青梨を見上げ、最後の力を振り絞るように懇願します。 「青梨。俺が悪かった。もう一度だけ許してくれ」 「君なしではいられないんだ」 しかし、その言葉は、もはや青梨の心には届かないでしょう。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第33話を読んだ感想(ネタバレあり)

第33話、ついに全ての真実が暴露されました! 青梨の公開処刑、見事でした! 寒洲の「どの面下げて私が夫だと?」という青梨のセリフは、まさにその通り。 6年間も騙し続けていた男が、どの口で「夫」を名乗るのか。

姑・陸母の最後の悪あがきも、哀れでしたね。 安安を使って青梨の情に訴えようとする作戦。 安安の手作りのお守りは、もしかしたら本当に安安自身の気持ちだったのかもしれませんが、それすらも利用しようとする陸母の浅ましさ。 しかし、それに対する青梨の「あなたのママは、あそこにいるわ」という切り返しは、完璧でした。 安安は「道具」ではなく、真実を知るべき一人の人間だと示したのです。

そして、青梨による怒涛の暴露。 「偽の結婚証明書」 「彼と沈依依の子供(安安)を育てさせていた」 「二人目の子供までいる」 「病院で嬉しそうでしたけど?」 これでもかと、寒洲と陸母、そして依依の罪を、会場の全ての人々の前で明らかにしていく。 この畳みかけには、本当に鳥肌が立ちました。

膝から崩れ落ちる寒洲。 彼の「君なしではいられないんだ」という最後の懇願は、あまりにも遅すぎました。 彼が青梨を本当に必要としていたのなら、なぜあんな裏切りを重ねたのか。 彼が失ったのは、ただの妻ではありません。 自分をどん底から支え、身分を隠して尽くし、そして自分の命すら救ってくれた(であろう)唯一無二の存在だったのです。 その代償は、あまりにも大きいと言えるでしょう。 青梨の復讐は、まだ始まったばかり。彼らがこれからどんな代償を払うことになるのか、見届けたいと思います。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第33話のネタバレまとめ

  • 寒洲の「俺はお前の夫だ」という叫びに対し、青梨は「あなたと私はとっくに夫婦ではありません」「6年も私を騙していた」と冷たく断罪します。
  • 姑・陸母は、安安に手作りのお守りを持たせて青梨に取り入らせ、「子供の免じて許してあげて」と関係修復を図ろうとします。
  • しかし青梨は、安安に「あなたのママは、あそこにいるわ」と沈依依を指差し、真実を告げます。
  • さらに青梨は、陸母に対し「彼が偽の結婚証明書で私を騙し、私に彼と沈依依の子供を育てさせていたことを知らなかったのですか?」「もう二人目の子供までいるのですよ」と、全ての嘘を暴露します。
  • 全てを知られたことに気づいた寒洲は、衝撃のあまりその場に膝から崩れ落ち、「俺が悪かった。もう一度だけ許してくれ」「君なしではいられないんだ」と懇願しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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