【物語は鮮やかに縁は儚く】38話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 姑・陸母は、なおも青梨(チンリー)を「子供が産めない女!」と罵倒し続けました。
- その時、弁護士・徐子陵(シュー-ズーリン)が「宋青梨はこの世界で一番素晴らしい女性だ」と陸母を一喝し、青梨に赤いバラの花束と共に公開プロポーズをします。
- 徐子陵は「君を10年間好きだった」と告白し、青梨は戸惑いながらも「じゃあ、指輪をはめてください」と、彼のプロポーズを受け入れました。
- 陸母は「子供を産めない女を嫁に迎えて、あんたの両親が許すと思う?」と最後の悪あがきをします。
- そこへ徐子陵の母(徐夫人)が現れ、「子陵が彼女を娶れるのは徐家の幸運」「子陵は青梨を待っていた」と、青梨を心から歓迎し、陸母を完全に打ちのめしました。
- 徐母と宋おじい様は「結婚式は盛大に」と意気投合し、固く握手を交わします。
- ステージ上で祝福される青梨と徐子陵、そしてその家族たちを、夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)はただ一人、打ちひしがれた表情で見つめることしかできませんでした。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第38話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、婿選びの宴のクライマックスで、弁護士・徐子陵からの衝撃的なプロポーズを受け入れた青梨。 姑・陸母の最後の悪あがきも、徐子陵の母によって完璧に打ち砕かれ、寒洲は全てを失いました。 第38話は、その宴の後、青梨と徐子陵、そして祖父の間で交わされる未来への会話と、絶望の淵に沈む寒洲の姿が描かれます。
徐子陵の真摯な想い「僕は待つよ」
物語は、宋家のリビングから始まります。 あの華やかで、そして壮絶だった宴の後、青梨と徐子陵、そして祖父・宋懐安(ソン-ホワイアン)がソファで向き合っていました。 青梨は、徐子陵にあらためて感謝を伝えます。 「この結婚のこと? 今夜は助けてくれてありがとう」 彼女にとって、あの場でのプロポーズは、窮地を救うための「演技」だったのかもしれません。
しかし、徐子陵の想いは真剣でした。 「青梨。今夜のプロポーズは本気だ。それに、僕の家族もこの結婚に同意している」 隣で祖父も「よろしい。わしも同意する」と満足そうに頷きます。
突然の展開に、青梨は戸惑いを隠せません。 「でも、今は恋愛は考えられません」 彼女の心は、まだ失った子供への悲しみと、寒洲と依依(イーイー)への復讐心で満たされているのです。
その青梨の気持ちを、徐子陵は優しく受け止めます。 「構わない。僕は待つよ」 そして、隣にいる祖父を見て、悪戯っぽく笑います。 「それに、おじい様も手伝ってくれる。僕には後ろ盾があるんだ」 その言葉に、祖父も「ははは」と大笑いしました。
10年間の片想い、明かされる真実
祖父は、満足そうに徐子陵を評価します。 「小僧め。今回はなかなかやるな」 そして、驚くべき事実が明かされました。 「わしがお前に青梨が別れた(※寒洲のもとを去った)と伝えたら、すぐさま帰国するとは、非常に良い」 祖父は、青梨が家を出たことを知るとすぐに、海外にいた(と思われる)徐子陵に連絡を取っていたのです。 そして、徐子陵はその連絡を受け、全てを投げ打って駆けつけた。 祖父は「青梨をお前の手に託せるなら、おじい様はとても安心じゃ」と、彼への信頼を語ります。
徐子陵は、感慨深げにつぶやきました。 「あの時、僕は10年待った、ようやくチャンスが来たんだ」 その言葉に、青梨は驚きます。 「あなた、本当に私を10年も好きだったの? 私、どうして全く知らなかったんだろう?」
徐子陵は、少し寂しそうに、しかし優しく答えます。 「あの頃は、君は陸寒洲と一緒だった。僕は遠くから君を見てるだけでよかった」 彼は、青梨の幸せを願い、自分の想いをずっと胸の内に秘めていたのです。 その真摯で一途な想いが、10年の時を経て、今ようやく青梨に届きました。
絶望の淵に沈む寒洲「彼女を取り戻したい」
場面は一転し、陸寒洲の家のリビング。 そこには、テーブルに突っ伏し、ひどく酔いつぶれた寒洲の姿がありました。 そばには、友人の陈皓(チェン・ハオ)が呆れた様子で座っています。
「陈皓。青梨が俺を捨てた…」 呂律も回らない様子で、寒洲は友人に助けを求めます。 「早く何か方法を考えてくれ。彼女を取り戻したいんだ」
陈皓は、冷たく言い放ちます。 「もう飲むな。前から言っただろ、隠し事はバレるって。聞かなかったじゃないか」 「今になって傷心か。俺が思うに、青梨はもう君を許さないだろうな」 友人として、彼は厳しい現実を突きつけます。
しかし、寒洲は聞き入れません。 「彼女を徐子陵と一緒になんてさせたくない」 その嫉妬心に、陈皓はさらに呆れます。 「俺も思わなかったよ、徐子陵が青梨を10年も片思いしてたなんてな」 そして、改めて寒洲に問いかけます。 「君は今や何もかも失った。これからどうするつもりだ?」
「わからない、わからない…」 力なく首を振る寒洲。 彼は、自分が犯した過ちの大きさと、失ったものの価値に、ようやく打ちのめされているようです。 しかし、彼は最後に、何かを決意したかのように顔を上げ、友人に頼み込みます。 「あ、そうだ。兄弟。頼みたいことがあるんだが、手伝ってほしい」 絶望の淵で、彼はまだ何かを諦めていないようです。一体何を企んでいるのでしょうか。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第38話を読んだ感想(ネタバレあり)
第38話は、光と影が鮮やかに対比される回でした。 光は、もちろん青梨と徐子陵、そしておじい様のいる宋家です。 徐子陵の「10年間好きだった」「遠くから見てるだけでよかった」という告白。 これは、少女漫画のヒーローとして満点以上の答えでしょう。 寒洲のように強引に支配するのではなく、相手の幸せを尊重し、静かに待ち続けた彼の愛の形は、青梨の傷ついた心を癒やす力を持っているように感じます。 青梨が「今は恋愛は考えられない」と正直に伝え、徐子陵が「僕は待つよ」と受け止める関係性も、とても素敵です。 おじい様が、青梨が家を出た瞬間に徐子陵に連絡していた、というのも、孫娘の幸せを願う祖父の深い愛情を感じて、胸が熱くなりました。
一方、影は、言うまでもなく寒洲です。 酔いつぶれて友人に泣きつく姿は、哀れとしか言いようがありません。 陈皓の「前から言っただろ」「もう許さないだろうな」という冷静なツッコミが、読者の気持ちを代弁してくれているようです。 彼がようやく自分の状況(一無所有=何もかも失った)を理解し始めたのは、少しだけ進歩かもしれませんが、まだ「彼女を取り戻したい」と執着しているあたり、根本的な部分は変わっていないようです。 最後の「手伝ってほしい」という頼み。 これは、非常に不穏な響きを感じます。 まさか、陈皓を巻き込んで、青梨や徐子陵に対して何か良からぬことを企んでいるのでは…? 光に向かって歩み始めた青梨と、まだ影の中で足掻く寒洲。二人の未来がどうなるのか、気になります。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第38話のネタバレまとめ
- 宴の後、青梨は徐子陵に助けてくれた礼を言いますが、徐子陵は「プロポーズは本気だ」「家族も同意している」と真摯な想いを伝えます。
- 青梨は「今は恋愛は考えられない」と正直に話しますが、徐子陵は「僕は待つよ」と優しく受け止めます。
- 祖父・宋懐安は、青梨が家を出た直後に徐子陵に連絡し、彼がすぐに帰国したことを明かし、彼への信頼を示します。
- 徐子陵は、青梨が寒洲と付き合っていたため、「10年間」「遠くから見てるだけでよかった」と、長年の片想いを告白しました。
- 一方、寒洲は自宅で酔いつぶれ、友人の陈皓に「青梨を取り戻したい」と泣きつきますが、「もう君を許さないだろう」と現実を突きつけられます。
- 寒洲は、自分が何もかも失ったことを自覚しつつも、最後に陈皓に「頼みたいことがある。手伝ってほしい」と、何かを企んでいる様子を見せました。
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