復習モノ

【物語は鮮やかに縁は儚く】39話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 宴の後、青梨(チンリー)は弁護士・徐子陵(シュー-ズーリン)に助けてくれた礼を言いますが、徐子陵は「プロポーズは本気だ」と真摯な想いを伝えました。
  • 青梨は「今は恋愛は考えられない」と正直に話しますが、徐子陵は「僕は待つよ」と優しく受け止めます。
  • 祖父・宋懐安(ソン-ホワイアン)は、青梨が家を出た直後に徐子陵に連絡していたことを明かし、徐子陵は「10年間」「遠くから見てるだけでよかった」と、長年の片想いを告白しました。
  • 一方、夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)は自宅で酔いつぶれ、友人の陈皓(チェン-ハオ)に「青梨を取り戻したい」と泣きつきますが、「もう君を許さないだろう」と現実を突きつけられます。
  • 寒洲は、自分が何もかも失ったことを自覚しつつも、最後に陈皓に「頼みたいことがある。手伝ってほしい」と、何かを企んでいる様子を見せました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第39話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、全てを失い絶望の淵に沈む寒洲が、友人の陈皓に何かを頼み込もうとするところで終わりました。 第39話は、その「頼み」の衝撃的な内容と、陸家の経済的な困窮、そして、またしても娘・安安(アンアン)を利用しようとする沈依依(シェン-イーイー)の悪辣な計画が描かれます。

友への金の無心、断絶される支援

物語は、陸寒洲の家のリビングから始まります。 寒洲は、友人の陈皓に、前回からの続きである「頼み」を切り出していました。 それは、驚くべきことに「金銭の要求」でした。

「頼みたいことがあるんだが、手伝ってほしい」 「今、手持ちの資金が足りなくて。数千万ほど振り込んでくれないか」 「子供が学校に上がるんだ。名門校の学費が…」 かつてグループ企業を率いていた男が、友人に学費の無心をするまでに落ちぶれていたのです。

しかし、陈皓の返事は、寒洲にとってさらに厳しいものでした。 「俺の両親が、君が富豪の家(=宋家)を怒らせたと知って、俺が君に金を貸すのを恐れて、俺のカードを全部止めたんだ」 陈皓は、自分のスマートフォンを見せながら「ほら。今、一銭も持ってないんだ」と、申し訳なさそうに告げます。 寒洲が青梨(=富豪の娘)を怒らせたという事実は、彼の社会的信用をも失墜させ、友人からの支援すら受けられない状況に追い込んでいたのです。 「わかった。もう少し方法を考えてみる」と力なく答える寒洲。 陈皓は「本当にすまない」と肩を叩き、その場を去っていきました。

宝石を売れ! 逆ギレする夫

陈皓と入れ替わるように、リビングには沈依依と安安が入ってきます。 陈皓から「寒洲の機嫌が悪い。慰めてやってくれ」と耳打ちされた依依は、酒を呷る寒洲に近づき、タイミング悪く金の無心を始めます。 「どうしてこんなに飲むの? 寒洲。安安の学費、もうすぐ払わないといけないのよ。6000万振り込んでちょうだい

その言葉に、寒洲は激昂します。 「金、金、金のことばかり!」 「俺がお前にやった宝石を売って子供の学費にしろ

依依も負けじと反論します。 「私の宝石を売るって? 私の宝石は全部オートクチュールなのよ! 売らないわ、とても気に入ってるの!」 しかし、寒洲は冷ややかに言い放ちます。 「何だ? 惜しくなったのか?」 「お前のせいだ! 俺の会社は無くなった! どの面下げて俺に金を要求するんだ?」 彼は、第36話で青梨に会社を譲渡した責任を、依依になすりつけ、怒りをぶつけます。 依依の腕を振り払い、酒瓶を掴むと、寒洲は自室へと閉じこもってしまいました。

依依の悪知恵「宋青梨にお金をもらってきなさい」

夫に逆ギレされ、学費のあてもなくなった依依。 隣では、娘の安安が不安そうに尋ねます。 「ママ。うち、お金なくなったの? どうして宝石を売るの?」

その問いに、依依の頭にある悪辣な計画がひらめきます。 彼女は安安を抱きしめ、言い聞かせるように語り始めました。 「うちはね、お金がなくなったの。でも宋青梨にはあるわ」 「彼女は正式にあなたを引き取った(※法的な養子縁組を指しているかは不明ですが、事実上育てた)んだから。彼女があなたの学費を払うべきよ

そして、彼女は娘に、信じられない命令を下します。 「安安。明日、宋青 prinsのところへ行って、お金をもらってきなさい」 安安は、戸惑いながらも(お金くれるかな?)と、その命令を受け入れようとしている様子です。 依依は、自分が寒洲から拒絶された金の無心を、今度は娘・安安を使って、青梨にさせようとしているのです。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第39話を読んだ感想(ネタバレあり)

第39話は、陸家の転落と、依依の悪女っぷりが加速する回でした。 寒洲が友人に数千万(おそらく日本円換算)もの大金を無心するシーンは、彼のプライドが完全に崩壊したことを示していて、衝撃的でした。 しかも、その理由が「富豪(宋家)を怒らせたから」カードを止められた、という友人の言葉。 青梨の復讐は、寒洲本人だけでなく、彼の周囲の人間関係にまで影響を及ぼし始めているのですね。

そして、寒洲と依依の夫婦喧嘩。 「俺がお前にやった宝石を売れ」 「お前のせいで会社が無くなった!」 寒洲の逆ギレは、あまりにも身勝手ですが、自業自得でしょう。 依依も依依で、オートクチュールの宝石は売りたくない、と。 二人とも、自分たちが招いた結果から目を背け、責任をなすりつけ合っているだけに見えます。

しかし、最も許せないのは、最後の依依の計画です。 「宋青梨があなたの学費を払うべきよ」 どの口がそれを言うのか!と叫びたくなりました。 青梨から夫を奪い、娘(安安)の心を歪め、さらには流産させ、会社まで奪わせる原因を作った張本人が、どの面下げて被害者(青梨)に金の無心をさせようというのでしょうか。 しかも、それを実の娘にやらせようとする。 安安が、この悪魔のような母親の言いなりになって、本当に青梨のもとへ行ってしまうのか。 そして、もしそうなった時、青梨はどう対応するのか。 非常に後味の悪い、そして次回の展開が気になる終わり方でした。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第39話のネタバレまとめ

  • 寒洲は、娘・安安の名門校の学費を捻出するため、友人の陈皓に数千万の借金を頼みますが、「君が富豪(宋家)を怒らせたせいで親にカードを止められた」と断られてしまいます。
  • 依依からも学費(6000万)を要求された寒洲は激昂し、「俺がお前にやった宝石を売って払え」「お前のせいで会社が無くなった!」と逆ギレし、自室に閉じこもります。
  • 金策に窮した依依は、娘・安安に対し「宋青梨は正式にあなたを引き取ったのだから、学費を払うべきだ」と悪知恵を吹き込みます。
  • 依依は安安に「明日、宋青梨のところへ行って、お金をもらってきなさい」と、金の無心に行くよう命じました。
  • 安安は戸惑いながらも、母親の命令に従おうとしている様子でした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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