【物語は鮮やかに縁は儚く】40話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)は、娘・安安(アンアン)の名門校の学費を捻出するため、友人の陈皓(チェン-ハオ)に数千万の借金を頼みましたが、「君が富豪(宋家)を怒らせたせいで親にカードを止められた」と断られてしまいました。
- 本妻の依依(イーイー)からも学費(6000万)を要求された寒洲は激昂し、「俺がお前にやった宝石を売って払え」「お前のせいで会社が無くなった!」と逆ギレし、自室に閉じこもります。
- 金策に窮した依依は、娘・安安に対し「宋青梨(チンリー)は正式にあなたを引き取ったのだから、学費を払うべきだ」と悪知恵を吹き込みました。
- 依依は安安に「明日、宋青梨のところへ行って、お金をもらってきなさい」と、金の無心に行くよう命じました。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第40話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、経済的にも精神的にも追い詰められた寒洲と、娘・安安を利用して青梨から金銭を得ようと画策する依依の姿が描かれました。 第40話は、その計画が実行に移され、安安と青梨が直接対決します。 そして、その先に待ち受けていたのは、安安の衝撃的な行動と、依依の隠された秘密を暴く、新たな疑惑の浮上でした。
金の無心に来た安安、青梨の冷たい拒絶
物語は、青梨がオフィスで書類に目を通している場面から始まります。 そこへ、ノックと共に安安が現れました。 「ママ! ママ!」 無邪気に駆け寄ってくる安安に対し、青梨は冷たく言い放ちます。 「私はあなたのママじゃないわ」
しかし、安安は怯みません。 「あなたが私を引き取ったんだから、あなたが私のママよ!」 依依に教え込まれたであろう言葉で食い下がります。 青梨はため息をつき、「言いなさい。何しに来たの?」と用件を促しました。
安安は、本題を切り出します。 「ママ。安安、もうすぐ学校が始まるの。安安に6000万くれない?」 やはり、依依の命令通り、学費の無心に来たのです。
青梨は、呆れたように、しかし冷静に反論します。 「私の知る限り、沈依依は高級車も別荘も持ってるわ。どれか一つ売るだけで6000万以上になるはずよ。私にお金をたかりに来るなんて」 安安はムキになって言い返します。 「あれはパパが彼女にあげたものよ! 売っちゃダメ!」 その言葉からは、安安が完全に依依の価値観に染まっていることがうかがえます。
安安の自作自演? 額から流れる血
青梨が席を立とうとすると、安安は青梨の手を掴み、「ママ、安安、お願い」と懇願します。 「手を離して」と振り払おうとする青梨に、安安は「離さない! お金をくれるまで!」としがみつきます。
ここで、青梨は核心を突く質問をします。 「あなたが私にお金をせびりに来たこと、あなたのパパは知ってるの?」 「もしこれ以上離さないなら、彼に電話するわよ」 その言葉に、安安は「やめて!」と慌てて手を離しました。
そして、次の瞬間、信じられない光景が繰り広げられます。 安安は、まるで突き飛ばされたかのように、わざとらしく後ろに倒れ込み、机の角に頭を強打したのです。 額からは血が流れ、安安は「ああ!」と泣き叫びます。 明らかに自作自演と見られるその行動に、青梨は驚いて駆け寄るしかありませんでした。
病院での攻防、明かされる「遺伝性疾患」の疑い
場面は変わり、海市第一医院。 安安は手術室へ運ばれたようです。 廊下で待つ青梨に、沈依依が血相を変えて駆け寄ってきました。 「宋青梨! 私の娘に何をしたの! 安安に何かあったら、ただじゃおかないわ!」 青梨は冷静に腕を振り払い、「私が彼女に何をしたわけでもない。たとえ何かしたとしても、あなたに何ができるっていうの?」と、富豪令嬢としての余裕を見せつけます。
そこへ、手術室から医師が出てきました。 依依が「先生。娘はどうですか?」と詰め寄ると、医師は深刻な表情で告げます。 「お子さんは出血が止まりません。我々は、遺伝性の凝血障害を疑っています」 遺伝性凝血障害とは、血が固まりにくくなる病気のことです。 「すぐに父親に連絡を取り、遺伝子検査をする必要があります」
この予期せぬ診断結果。 物語に新たな、そして深刻な要素が加わりました。
依依の致命的な失言「陸寒洲には知らせないで!」
医師の言葉を受け、青梨は冷静に提案します。 「安安は小さい頃ここで入院したことがあります。病院には彼女の父親の連絡先があるはずです」 医師も「はい。すぐに安安さんの父親に連絡します」と動き出そうとします。
しかし、その瞬間、沈依依が、パニックになったように医師を止めました。 「陸寒洲には知らせないで!」
その場にいた誰もが、彼女の異常な反応に息をのみます。 娘の命に関わるかもしれない遺伝子検査を、なぜ父親であるはずの寒洲に知らせてはいけないのか? その答えは、一つしか考えられません。
青梨は、依依のその致命的な失言を聞き、全てを察したかのように、確信めいた薄い笑みを浮かべるのでした。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第40話を読んだ感想(ネタバレあり)
第40話、衝撃の連続でした! まず、安安の金の無心と、その後の自作自演。 6歳の子供が、6000万という大金を要求し、断られるとわざと怪我をして相手を陥れようとする。 これはもう、完全に依依の悪影響、というよりも「共犯者」としての行動ですね。 青梨の「私はあなたのママじゃない」という突き放し方は、一見冷たいようですが、安安を依依の呪縛から解き放つためには、必要なことだったのかもしれません。
そして、病院での展開。「遺伝性の凝血障害」という新たな事実。 これが、今後の物語の鍵を握ることは間違いなさそうです。 血が止まりにくいという病気は、命に関わる深刻なものです。 安安の容態も心配ですが、それ以上に衝撃だったのが、依依の「陸寒洲には知らせないで!」という叫びです。
これは、もう、ほぼ答えが出たようなものではないでしょうか? 陸寒洲は、安安の実の父親ではない。 だから、遺伝子検査をされると、その嘘がバレてしまう。 依依は、自分の嘘を守るために、娘の命すら危険に晒そうとしているのです。 これほど恐ろしい母親がいるでしょうか。
最後の青梨の笑み。 彼女は、おそらくこの瞬間に、安安の出生の秘密、そして依依の最大の嘘に気づいたのでしょう。 これは、青梨にとって、依依を社会的に抹殺するための、あまりにも強力な「武器」を手に入れた瞬間でもあります。 安安の怪我は痛ましいですが、それが結果的に依依の破滅を早めるきっかけになるとは、なんという皮肉でしょうか。 青梨がこの「真実」をどう使うのか、目が離せません。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第40話のネタバレまとめ
- 依依の命令通り、安安が青梨のオフィスを訪れ、学費として6000万を要求しますが、青梨は冷たく拒絶します。
- 青梨が寒洲に連絡しようとすると、安安はわざと転んで机の角に頭を打ちつけ、怪我をして泣き叫びます(自作自演の可能性が高い)。
- 病院に運ばれた安安に対し、依依は青梨に「娘に何をしたの!」と詰め寄ります。
- 医師は、安安が出血が止まらないため「遺伝性の凝血障害」の疑いがあり、父親(=寒洲)の遺伝子検査が必要だと告げます。
- 青梨が病院に寒洲の連絡先があるはずだと指摘すると、依依は「陸寒洲には知らせないで!」とパニックになって叫び、自らの嘘(寒洲が実父ではないこと)を露呈させます。
- その様子を見た青梨は、全てを察し、確信めいた笑みを浮かべました。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



