【物語は鮮やかに縁は儚く】53話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 青梨(チンリー)は、オフィスでの自作自演の怪我について、娘・安安(アンアン)に謝罪を要求。夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)と本妻・依依(イーイー)が抵抗するも、青梨と弁護士・徐子陵(シュー-ズーリン)は譲りませんでした。
- 寒洲は青梨に頭を下げて謝罪。しかし青梨は「満足してないわ」と、これまで安安に費やした養育費3000万の請求書を突き付けました。
- 寒洲は支払いを承諾し、依依がピアノ教師の件などで嘘をついていたことに気づき、「帰ったら覚えてろ」と脅しました。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第53話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、青梨が突き付けた養育費請求によって、寒洲の依依への不信感が決定的となりました。 第52話は、その疑念が確信へと変わり、陸家の欺瞞に満ちた「家族ごっこ」が、暴力と罵声と共に崩壊していく、まさに地獄絵図が描かれます。
突きつけられた鑑定結果、寒洲の怒り
物語は、陸寒洲の家のリビングから始まります。 寒洲は、自ら手配したと思われる親子鑑定書を手に、ソファに座る沈依依に向かって静かに、しかし燃えるような怒りを込めて告げます。 「これは私が機関に依頼した親子鑑定だ。鑑定の結果は絶対に間違いない」
彼は書類を読み終えると、怒りと失望に満ちた表情で依依を睨みつけました。 「沈依依。你这个贱人(このクズ女が)」 それは、これまで彼女を庇い続けてきた寒洲からの、完全なる決別の言葉でした。
姑・陸母の激昂、暴力と罵倒
「寒洲、ごめんなさい、私が間違ってたわ」 依依が慌てて立ち上がり、寒洲に駆け寄ろうとした、その瞬間。 これまでの一部始終を見ていた姑・陸母が、激昂して立ち上がります。
「この女! よくも私たちを騙したわね!」 陸母は依依に掴みかかり、憎しみを込めて激しく殴りつけます。 依依は抵抗もできず、床に倒れ込みました。 「叩き殺してやる!」「言いなさい!」 陸母の怒りは収まらず、倒れた依依にさらに殴りかかろうとします。
安安への残酷な拒絶「どこの馬の骨とも分からないガキ」
「おばあちゃん、ママを叩かないで!」 娘の安安が泣きながら、必死に祖母を止めようとします。 「ママのお腹には弟がいるんだよ!」
しかし、陸母は、その小さな手を無慈悲に振り払いました。 そして、これまで「可愛い孫」として扱ってきたはずの安安に向かって、信じがたい言葉を吐き捨てます。 「おばあちゃんって呼ばないで!」 「あんたなんかどこの馬の骨とも分からない小杂种(ガキ)だよ!」
陸母は、安安が寒洲の子供ではないと知った途端、彼女を「他人」以下の存在として切り捨てたのです。 「あんたの母親のお腹の子だって、絶対に陸家の子じゃないわ!」 「この恥知らずの女! 全部あんたのせいよ! でなければ寒洲と青梨はうまくいってたんだ!」 陸母は、自分たちが青梨にしてきた仕打ちを棚に上げ、全ての責任を依依になすりつけ、再び殴りかかります。
依依、最後の切り札「私は命の恩人よ!」
激しい暴力の中、依依は床に倒れたまま、血を流しながら最後の望みを託して寒洲に訴えます。 「寒洲。ごめんなさい、本当に間違ってたわ」 「お願い、私があなたの命の恩人だって免じて、許して」 「お腹の子は本当にあなたの子なの!」
彼女の最後の切り札、「命の恩人」という(偽りの)恩義。 寒洲の心は、一瞬揺らぎます。 (もし彼女がいなかったら、私はとっくに死んでいた) 彼の中で、長年信じ込んできた「嘘」が、まだ彼を縛り付けているのです。
真実への扉が開く瞬間「命の恩人が判明しました」
まさにその時、リビングに寒洲の部下らしき男性が入ってきました。 彼は、寒洲に静かに、しかしはっきりと告げます。 「陸社長。あなたの命の恩人が誰だか判明しました」
全ての嘘が暴かれ、暴力と罵声が飛び交う絶望的な空間に、ついに真実の光が差し込もうとしています。 物語は、寒洲が、そして依依が、最も知りたくなかったであろう「真実」に直面する寸前で、幕を閉じます。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第53話を読んだ感想(ネタバレあり)
第52話、壮絶すぎました…。 寒洲が自らDNA鑑定を行い、ついに安安が自分の子ではないと確定させた。 そして依依に「このクズ女が」と言い放ったシーンは、遅すぎるとはいえ、ようやく彼が目を覚ましたか、と思いました。
しかし、その後の陸母の豹変ぶりには、ドン引きしました。 依依への暴力もさることながら、安安に対する「どこの馬の骨とも分からないガキ」という罵倒。 血の繋がりがないと分かった途端、あれほど可愛がっていた(ように見えた)孫を、ここまで手のひらを返して侮辱できるものでしょうか。 彼女の愛情がいかに薄っぺらく、家柄や血筋しか見ていなかったかが露呈しました。 安安にとっては、あまりにも残酷な現実です。
そして、依依の往生際の悪さ。 殴られながらも「命の恩人」カードを切ってくる執念。 寒洲が一瞬でも(もし彼女がいなかったら…)と考えてしまったことに、彼の弱さ、そして「恩」という名の呪縛の強さを感じました。
だからこそ、最後の部下の登場! 「あなたの命の恩人が誰だか判明しました」 これ以上ない、完璧なタイミングでの登場です! ついに、7年前の真実が明かされる。 寒洲は、自分が命の恩人だと信じてきた女に騙され、本当の命の恩人(=青梨)を裏切り、傷つけ、子供まで失わせていたという、あまりにも残酷な真実に直面することになります。 彼がその時、どんな顔をするのか。そして、依依の運命は。 次回の展開が、本当に待ちきれません!
【物語は鮮やかに縁は儚く】第53話のネタバレまとめ
- 寒洲(ルー-ハンヂョウ)は、自ら手配したDNA鑑定により、安安(アンアン)が自分の子供ではないことを確信し、依依(イーイー)を「このクズ女が」と罵倒します。
- 事実を知った姑・陸母は激昂し、依依に掴みかかり激しく殴打します。
- 安安が止めようとすると、陸母は安安を突き放し「おばあちゃんって呼ばないで! あんたなんかどこの馬の骨とも分からないガキだよ!」と暴言を吐き、依依のお腹の子も陸家の子ではないと決めつけます。
- 殴られながらも、依依は寒洲に対し「私があなたの命の恩人だって免じて、許して」と、最後の切り札を使って許しを請います。寒洲の心は一瞬揺らぎます。
- まさにその時、寒洲の部下が現れ、「あなたの命の恩人が誰だか判明しました」と告げ、物語は終わります。
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