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【物語は鮮やかに縁は儚く】60話(最終回)をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 病院の廊下で、姑・陸母は医師から息子・寒洲(ルー-ハンヂョウ)が半身不随になる可能性と、莫大な治療費がかかることを告げられ、途方に暮れました。
  • その様子を見た青梨(チンリー)は、夫となった弁護士・徐子陵(シュー-ズーリン)に「陸氏(の会社)を陸寒洲に返すのを手伝って」と頼みます。(徐子陵はその意図を察していました)
  • 徐子陵は「だって、僕は君の夫だからだよ」と、青梨の心を理解し支える姿勢を見せます。
  • 後日、青梨と徐子陵は結婚写真を撮影し、役所で入籍を果たし、幸せな未来へと歩き出しました。
  • その頃、役所の外では、車椅子に乗った寒洲が、付き添う陸母(?)と共に、去っていく二人の後ろ姿を切なそうに見送っていました。
  • 寒洲は「俺は本当に青梨を愛してた」「もう二度とチャンスはない」と、深い後悔の言葉を口にします。
  • 陸母(?)は、青梨が会社を返したのは「君が早く治療に専念できるように」という彼女なりの優しさだと諭し、寒洲は静かに俯きました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第60話(最終回)をネタバレありでわかりやすく解説する

長きにわたる裏切りと憎しみ、そして再生の物語【物語は鮮やかに縁は儚く】も、いよいよ最終話となる第59話。 前回、青梨は新たな伴侶・徐子陵と法的に結ばれ、過去との決別を果たしました。 一方、寒洲は身体の自由と愛する人を失い、深い後悔の中にいます。 最終話は、青梨と徐子陵が迎える幸せな未来と、寒洲のその後、そして物語全体の結びが描かれます。

幸せの誓い、青梨と徐子陵の結婚式

物語は、青梨と徐子陵の華やかな結婚式の場面から始まります。 純白のウェディングドレスに身を包んだ青梨が、徐子陵と共にバージンロードを歩む姿は、これまでの苦難を乗り越えた彼女の輝きを象徴しているようです。 指輪交換、そして誓いのキス。 二人は、多くの祝福の中で、永遠の愛を誓います。

新婚初夜、徐子陵の「秘密」

場面は変わり、新婚初夜。 徐子陵は、パジャマ姿の青梨を優しく抱きかかえ、バラの花びらが散りばめられたロマンチックなベッドルームへと入ります。 ベッドに倒れ込み、キスを交わす二人。 甘い雰囲気の中、徐子陵は「君に秘密を教えるよ」と切り出します。

「何の秘密?」と尋ねる青梨に、彼は少し悪戯っぽく告白しました。 「実は僕は弁護士じゃないんだ」 「君のおじいさん(宋懐安)に頼まれて、君を騙すために来たんだ」 しかし、彼はすぐに真摯な表情で続けます。 「でも幸い、僕の夢が叶って、君を手に入れられた」

驚く青梨に、彼は10年間、彼女を想い続けてきたこと、そして祖父に協力を頼んだのは自分自身であり、全ては青梨を射止めるためだった、というニュアンスを伝えます。(※彼の言葉は「騙す」とありますが、悪意はなく、長年の想いを成就させるための、ある種の「策略」だったようです) 「なるほど… 私のために苦心したのね」 青梨は、彼の深い愛情と、少し不器用なアプローチを理解し、微笑みます。 「そうだよ。だから… ご褒美を」 「あなたも嘘つきだったのね」と、今度は青梨がからかうように返し、二人は再びキスを交わすのでした。

奇跡の誕生、双子の赤ちゃん

時間は流れ、大きな家の外観が映し出されます。二人の新居でしょうか。 そして場面は再び病院へ。 手術室の前では、徐子陵が心配そうに行ったり来たりしています。「手術中」のランプが点灯しています。 やがて、看護師が出てきて、彼に喜びの報告をしました。

「奥様は先ほど帝王切開で、元気な男女の双子を出産されましたよ」 「赤ちゃんは後ほどお連れします」 「はい」と安堵の表情で答える徐子陵。

彼は、急いで青梨の病室へと向かいます。 「妻さん」 ベッドの上には、穏やかな表情で、二人の小さな赤ちゃんを抱く青梨の姿がありました。 「あなた」 「お疲れ様」 徐子陵は、愛おしそうに青梨の頬にキスをします。 「愛してるよ」 「うん。私も愛してる」 二人は、腕の中にいる新しい命を見つめ、これ以上ないほどの幸せに満ちた笑顔を交わし合います。

それぞれの結末 (示唆)

物語は、この幸せな家族の姿を最後に、「全剧终(終劇)」の文字で締めくくられます。

寒洲や陸母、そして復讐に燃えていた程楓(チェン・フォン)のその後は、明確には描かれていません。 しかし、第58話で車椅子に乗り、青梨の優しさ(会社返却)を知った寒洲は、おそらく自身の罪と向き合いながら、治療に専念する道を選んだのではないでしょうか。 陸母もまた、息子の姿を見て、これまでの行いを省みるきっかけを得たのかもしれません。 程楓については、第57話で徐子陵に撃たれた後、逮捕されたのか、あるいは別の結末を迎えたのか、想像するしかありません。

最終話は、悪しき者たちの末路を詳細に描くのではなく、主人公である青梨が、全ての苦難を乗り越え、真実の愛と家族という最高の幸せを手に入れる姿を、穏やかに、そして感動的に描くことで、物語の幕を閉じました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】60話(最終回)を読んだ感想(ネタバレあり)

ついに最終回。 青梨と徐子陵の幸せな結末に、心の底から「よかったね!」と言いたいです。 結婚式のシーン、新婚初夜の甘いやり取り、そして双子の誕生。 これまでの地獄のような展開があったからこそ、この穏やかで幸せに満ちたラストシーンが、より一層輝いて見えました。

徐子陵の「実は弁護士じゃないんだ」という告白には、一瞬ドキッとしましたが、彼の10年間の想いを知っていると、それもまた愛嬌というか、彼なりのアプローチだったのだな、と微笑ましく感じました。 「君を手に入れられた」という言葉には、彼の長年の願いが叶った喜びが溢れていて、こちらまで嬉しくなりました。

そして、双子の誕生! 「子供を産めない」とされ、一度は奇跡的に授かった命を奪われた青梨が、最終的に二人の子供の母親になるなんて。 これ以上ない、最高のハッピーエンドです。 男女の双子というのも、なんだか象徴的ですね。 徐子陵の「愛してる」「私も愛してる」という言葉も、心に沁みました。

寒洲たちのその後が詳しく描かれなかった点については、少し物足りなさを感じる方もいるかもしれません。 しかし、個人的には、これで良かったのだと思います。 彼らの罪は深く、簡単に「許される」ものではありません。 彼らの末路を詳細に描くよりも、青梨が幸せになった姿を見せることで、「最大の復讐は、自分が幸せになること」というメッセージを伝えたかったのではないでしょうか。 寒洲は、生涯、青梨を失った後悔と、身体の不自由さを抱えて生きていくのでしょう。それが、彼にとっての「罰」なのかもしれません。

鮮やかな愛憎劇は、儚い過去を乗り越え、確かな未来への希望と共に、美しい結末を迎えました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第60話(最終回)のネタバレまとめ

  • 青梨(チンリー)と徐子陵(シュー-ズーリン)は、多くの祝福を受け結婚式を挙げます。
  • 新婚初夜、徐子陵は「実は僕は弁護士じゃない」「君のおじいさんに頼まれて君を騙すために来た(でも君を手に入れるのが夢だった)」と、ユーモアを交えながら真実(?)を告白します。
  • 青梨は、彼の長年の想いと努力を理解し、二人は愛を確かめ合います。
  • 時が流れ、青梨は病院で元気な男女の双子を帝王切開で出産します。
  • 病室で、青梨と徐子陵は双子の赤ちゃんを囲み、「愛してる」「私も愛してる」と語り合い、幸せに満ちた笑顔を交わします。
  • 物語は、この幸せな家族の姿を最後に、「全剧终(終劇)」の文字で幕を閉じます。(寒洲たちのその後は明確には描かれません)

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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