【物語は鮮やかに縁は儚く】4話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 青梨は「偽物」の戸籍謄本を夫・寒洲に突き付けますが、寒洲は「会社で急用」と嘘をつき、その場を逃げ出しました。
- 寒洲が向かったのは、妊娠中に熱を出した沈依依が入院する病院であり、青梨は二人の密会を目撃します。
- 寒洲が、青梨が持つ指輪と「全く同じデザインの指輪」を依依にはめるのを見てしまい、青梨は夫の計画的な二重生活を知ります。
- 寒洲からの「サプライズを用意する」という嘘の出張連絡に対し、青梨は「私からも最高のサプライズをあげる」と宣戦布告の返信をしました。
【物語は鮮やかに縁はかない】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する
夫・陸寒洲(ルー・ハンヂョウ)への宣戦布告を果たした青梨。 第4話は、彼女が着々と復讐の準備を進める中、信じていた最後の存在からも裏切られていたことを知る、あまりにも残酷な「絶望の決定打」が描かれます。
沈依依のSNSで見つけた「偽りの家族写真」
場面は寝室。 青梨は、黒いワンピースに着替え、スーツケースに荷物を詰めています。 彼女の表情からは、すでに涙は消え、冷たい決意だけがみなぎっていました。 その荷造りの手を止め、彼女は携帯電話を手に取り、ある人物のSNSを開きます。
それは、夫の本妻である沈依依(シェン・イーイー)の投稿でした。 そこには、青梨の目を疑うような写真が並んでいました。 夫・寒洲、秘書・依依、そして自分が育ててきた娘・安安(アンアン)。 その3人が、まるで本当の家族のように犬を抱いて微笑み合っている写真。 さらに、海都で1番有名だという「親子レストラン」での楽しげな写真も投稿されています。
その投稿に青梨は「いいね」を押して反応します。
ビデオ通話での巧妙な追及
その直後、夫・寒洲からビデオ通話の着信が届きます。 通話に出ると、少し動揺している寒洲が映る。
寒洲は「沈秘書と出張中、キャンプの近くに来たから 安安を連れて 一緒に食事したんだ」と、苦しい言い訳を始めます。 そして「景色は本当に素晴らしい」「今度は家族3人で また来よう」と、青梨、寒洲、安安の3人で来ようと、白々しい言葉を重ねました。 その言葉を聞きながら、青梨は心の中で冷たく言い放ちます。 「もう次はないわ」
「さっき沈秘書の投稿に いいねしてたろ?」 寒洲は「誤解しないでくれ。安安に食べさせたかったんだ」と、さらに意味の分からない言い訳をしました。
娘・安安の裏切り
この青梨の追及で、慌てたのは寒洲だけではありませんでした。 画面の向こうで、沈依依が娘の安安に、そっと目配せをします。 すると、その意図を汲み取った依依が、わざとらしく謝罪を始めました。 「申し訳ありません、奥様。投稿すべきではありませんでした」
そして、次の瞬間、青梨の心を完全に破壊する言葉が発せられます。 これまで黙っていた娘・安安が、依依をかばうために口を開いたのです。
「ママ、沈おばさんを責めないで」 「私が食べに行きたかったの。投稿させたのも私よ」
愛する娘・安安が、自分(青梨)ではなく、実の母親(依依)を守るために動いた瞬間でした。
6年間の信頼の崩壊「どいつもこいつも最低」
安安の言葉を聞いた青梨は、一瞬、冷たい笑みを浮かべます。 病院での寒洲と依依の姿が、脳裏にフラッシュバックしました。 ビデオ通話が終了した途端、彼女の表情は一変します。 笑顔は消え去り、そこには怒りと絶望、そして深い悲しみに満ちた顔がありました。
彼女の目からは、こらえていた涙があふれ出します。 「安安は全て知っていたのね」
夫の裏切りは覚悟していました。 しかし、6年間、我が子として手塩にかけて育ててきた娘までもが、全てを知った上で自分を騙し、この茶番劇に加担していたのです。
「6年もの間、私をバカにしてたんだわ」 「こんな芝居をして楽しい?」
青梨の悲痛な叫びが、誰もいない寝室に響きます。 「寒洲。あなたたちは どいつもこいつも最低」 夫へ、夫の本妻へ、そして何より、信じて愛し続けた娘へ。 彼女の信頼は完全に踏みにじられました。 青梨の孤独な復讐は、もう誰にも止められない、後戻りのできない領域へと入ったのです。
【物語は鮮やかに縁はかない】第4話を読んだ感想(ネタバレあり)
第4話は、これまでのエピソードの中で、間違いなく最も胸が痛く、そして最も残酷な回でした。 夫・寒洲の裏切りは、もう「知ってた」というレベルですが、娘・安安の裏切りは、次元が違います。 6年間、青梨がどれほどの愛情を注いで育ててきたか。 第1話で「この子に最高のものを与えたい」と誓った青梨の姿を思うと、涙が出そうです。
その娘が、ビデオ通話越しに、実の母親(依依)をかばうために「私が行きたかったの」と嘘をつくシーン。 これは、青梨の心をナイフでえぐるような行為です。 しかも、依依が安安に目配せする描写があり、これが「たまたま」ではなく、二人が結託して青梨を騙していることが明らかになりました。 安安は、自分が「偽物の母親」と「本物の母親」の間で、どちらを選ぶかという状況で、迷いなく実母を選んだのです。 子供とはいえ、あまりにも残酷な仕打ちです。
寒洲の「今度は家族3人で来よう」という言葉には、もはや怒りを通り越して失笑しかありません。 どの口がそれを言うのかと。 彼の中では、青梨も依依も、どちらも自分の「家族」であり、その異常性に全く気付いていないのが恐ろしいです。
「どいつもこいつも最低」 青梨のこの最後の叫びは、読者の心の叫びそのものでした。 スーツケースに荷物を詰める青梨の姿が、唯一の救いです。 彼女が用意する「最高のサプライズ」が、この最低な3人(寒洲、依依、安安)にどのような鉄槌を下すのか。 これからの復讐劇が、ますます楽しみになりました。
【物語は鮮やかに縁はかない】第4話のネタバレまとめ
- 復讐の準備を進める青梨は、沈依依のSNSで、寒洲・依依・安安の3人が「偽りの家族」として親子レストランに行っている写真を発見していいねを押します。
- ビデオ通話で寒洲は慌てて「キャンプ帰りの安安と食事しただけ」と嘘をつきます。
- 依依は安安に目配せし、それを見た安安は「私が行きたかったの」と依依をかばい、青梨に嘘をつきます。
- 青梨は、6年間育ててきた娘・安安も全てを知った上で自分を騙していたことに気づき、絶望と怒りを抱きます。
- 「どいつもこいつも最低」と、青梨は夫だけでなく娘に対しても、完全な決別を誓います。
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