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【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】4話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 夫・柊斗は、妻・成美を「無料同然の家政婦」と見下し、彼女の料理を食べたフリをして「証拠隠滅」する日々を送っていました 。
  • 柊斗は、慰謝料を払わずに離婚するため、同僚の瑞希に「報酬100万円」を提示し、成美と不倫の既成事実を作るよう持ちかけます 。
  • 瑞希はプライドを煽られ、この悪魔の計画に加担することを決意しました 。
  • 一方、帰宅した成美は、夫が洗ったはずのシンクを見て、「スポンジの位置が変わってない」という、ほんの小さな違和感に気づきます 。

【完璧ワイフによる完璧な復讐】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する

第3話のラスト、夫の完璧な偽装工作に「スポンジの位置が変わらない」という些細な違和感を抱いた主人公・成美 。 第4話は、この小さな綻びから、夫の嘘が次々と暴かれていく、息をのむような展開となります。

几帳面な妻が気づいた「第2の違和感」

成美は自他共に認める几帳面な性格で、洗剤やスポンジは「いつも同じ位置に戻す」というルールを徹底していました 。 だからこそ、柊斗が食器を洗ったはずなのにスポンジの位置が微動だにしていないことに、拭いきれない疑問を感じます

彼女は冷蔵庫から、作り置きしていた「筑前煮」を取り出します 。 そして、シンクの排水溝に目をやると、さらなる違和感が彼女を襲います。 水切りネットが、ゴミ一つない綺麗な状態なのです 。 (昨日が燃えるゴミの日だったから、柊斗がゴミ出ししてくれたのかも…?) と一瞬考えますが、それでも「動いてない スポンジは? という根本的な疑問は解消されません。

消えた料理と「動かない七味」

成美の疑惑は、キッチン全体へと広がっていきます。 彼女が次に確認したのは、調味料棚。 「ここも位置が変わってない…

柊斗は辛いものが大好物で、特に成美が作る筑前煮には「必ず七味をかけて食べる」はずでした 。 この筑前煮は、成美にとって特別な料理です。 かつて義母(柊斗の母)に作り方を教わった際、義母がわざと分量を変えて教えたため、なかなか味が似ませんでした 。 しかし成美は諦めず、自分で研究を重ねて柊斗の「実家の味」を完璧に再現し 、「これ母さんが作ったやつ?」と喜ばれた思い出の料理なのです

その夫が、大好物の筑前煮を食べたにもかかわらず、七味を使っていない。 スポンジが動いていない。 水切りネットにゴミがない。 点と点が繋がり、恐ろしい可能性が浮かび上がります。

(そうだとしたら 私の料理は どこに消えたの?) 食べてない……?

決定打となった「洗濯物の順番」

疑念を抱えたまま、成美は洗濯機に向かいます。 そこで彼女が見たものは、疑惑を確信に変える決定的な「証拠」でした。 洗濯物の一番上にあったのは、「下着と靴下

(シャワーを浴びたなら 普通はバスタオルが 1番上じゃない?) さらに不可解なことに、夫のシャツがバスタオルにくるまれるようにして入っていたのです

夜勤明けの疲労もあり、「何やってるんだろ まるで探偵ごっこね」 と自分に言い聞かせようとしますが、一度芽生えた違和感はもう消えません。

完璧な夫の「完璧な嘘」

その夜、帰宅した柊斗は「ただいま」「成美も夜勤お疲れ様」と、いつも通りの優しい夫を演じます 。 そして、成美の目を見てこう言いました。 「筑前煮 美味かったよ

この一言で、成美の疑いは頂点に達します。 彼女は、あえてカマをかけることにしました。 「それより柊斗 今日 ゴミ出ししてくれた?」 その瞬間、柊斗の表情がわずかに強張ったのを 、成美は見逃しませんでした。

「洗い物 してくれたんだよね?」 この問いに、柊斗は完璧な言い訳を用意していました。 「うん したよ…」 「隣の地域が ゴミの日だったのを思い出してさ」「夜勤明けの成美が 掃除するのは 大変だと思ったから」

あまりにも完璧すぎる、妻を気遣う夫の模範解答。 しかし、成美は「看護師は いつも患者を観察している」「5年間も一緒にいる 夫の変化なんて たやすく気づく」 と、その嘘を静かに見抜いていました。

動き出す悪魔の計画「ホームパーティー」

柊斗は、成美の質問に一瞬驚いたものの、「不倫に 気づいたわけじゃなさそうだ… と安堵します。 しかし同時に、「変に勘がいいから 下手なことできねぇな、「これからは ゴミの捨て方まで 配慮しなきゃなんねぇのか めんどくせぇ」 と、内心で激しく舌打ちするのでした。

そして彼は、瑞希を家に招き入れるため、計画を実行に移します。 「それよりまた ホームパーティーしたいと思ってるんだけどいい?」

成美は、夫の嘘に気づきながらも、まだその真意までは掴めていません。 夫の同僚も来るという言葉に、「いつ頃を予定してるの?」「まだ先なら 希望休とるよ?」と尋ねます 。 柊斗は「今月下旬とかに たまたまあったら嬉しいんだけど」と、あくまで自然を装います

今月なら 第4土曜日が 休みだよ成美がそう答えた瞬間、柊斗の計画の歯車が噛み合いました。その日は、不倫相手の莉々花が休みだと事前に聞いていた日だったのです 。 「じゃあ 今月はそこでホームパーティーしていい?」

何も知らない成美は、夫の企みの上で、「うん 私も料理 張り切っちゃおうかな」と笑顔で答えてしまうのでした

【完璧ワイフによる完璧な復讐】第4話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、まさに静かなる攻防戦でした。柊斗の嘘が本当に巧妙で、腹立たしいを通り越して感心すらしてしまいます。 特に「筑前煮 美味かったよ」 と、妻の思い出の料理を踏みにじる嘘を平然と口にし、さらに「隣の地域のゴミの日」 まで持ち出して完璧なアリバイ工作をするあたり、彼のサイコパス性が際立っていました。

しかし、それを上回ったのが成美さんの「観察眼」です。 「スポンジの位置から始まり、「七味、「洗濯物の順番 と、日常の些細なズレから夫の嘘を暴いていく過程は、見事な推理ドラマを見ているようでした。 「完璧な妻」として家事を完璧にこなしてきた彼女だからこそ、その完璧さの僅かな「乱れ」に気づくことができたのですね。

ラストシーン、夫の嘘に気づきながらも、その夫が企む地獄の「ホームパーティー」 に向けて「料理 張り切っちゃおうかな」 と笑顔を見せる成美さんが、あまりにも痛々しく、皮肉に満ちていて胸が苦しくなりました。 彼女が夫の嘘の「先」にある、瑞希を使った恐ろしい計画にいつ気づくのか。そして、そこからどう「完璧な復讐」を組み立てていくのか。 次回のホームパーティーは、とんでもない嵐の幕開けになりそうです。

【完璧ワイフによる完璧な復讐】第4話のネタバレまとめ

  • 成美は几帳面な性格から、「スポンジの位置」が変わっていないことに気づき、夫の行動に違和感を抱く 。
  • さらに、「水切りネットのゴミ」がないこと 、大好物なはずの筑前煮を食べたのに「七味を使った形跡がない」こと から、夫が料理を「食べてない」のではないかと疑い始める 。
  • 洗濯物の順番(シャワーを浴びたのにバスタオルが一番上ではない) という決定的な証拠を発見する。
  • 帰宅した柊斗は「筑前煮 美味かったよ」と嘘をつき 、「隣の地域のゴミの日だったから」と完璧な言い訳でごまかそうとする 。
  • 成美は看護師の観察眼で夫の嘘を見抜き 、柊斗は妻の「勘の良さ」に舌打ちする 。
  • 柊斗は離婚計画(瑞希を参加させるため)を実行するため、「第4土曜日」にホームパーティーを開催する約束を取り付ける 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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