復讐モノ

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】10話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 夫・柊斗は、妻・成美が作った料理を「棄てており」、味の感想を聞かれることを恐れていました 。
  • 成美が好物だと思っている「筑前煮」は、実は「俺の好物ではない」 ことが判明しました 。
  • 7ヶ月前、不倫相手の莉々花(りりか)が「成美さんのことで 相談したい」 と柊斗に近づき、「諦めるから 1回だけ 抱いてくれませんか?」 と誘惑したのが不倫の始まりでした。
  • 柊斗は成美を「金のなる家政婦」、「お飾り妻」 として利用してきたが、30歳を前に「重く」感じ 、若い莉々花に乗り換えた 。
  • 柊斗が「(成美とは)別れるって 言ったじゃん」 と言うと、莉々花は情事の最中に「りりの中に 出してっ……」 と衝撃的な要求をしたところで終わりました。

【完璧ワイフによる完璧な復讐】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する

第9話のラスト、莉々花の「りりの中に 出してっ……」(※第9話)という衝撃的な要求から、第10話は幕を開けます 。 彼女は「りりもっ 柊くんの精子 欲しいのっ……と、はっきりと子供を望む言葉を口にします 。 全てをコントロールしているつもりだった柊斗は、この予想外の暴走に激昂。 そして一方、自宅では妻・成美が、夫の「完璧な嘘」を崩す決定的な証拠についにたどり着きます。

夫の激昂「てめぇとの子供なんか死んでもいらねぇ」

莉々花の常軌を逸した要求に対し、柊斗の怒りが爆発します。 「冗談じゃない誰がてめぇとの 子供なんか つくるかよ彼は、「今は成美と別れる 大事な時期じゃん」 だと声を荒らげ、もし莉々花との子供ができたら「本妻の成美の方が まだマシだわ と、莉々花にとって最も屈辱的な言葉を吐き捨てます。 「萎えたわ」 と冷たく言い放ち、「帰る」 と服を着始めました。

妻と愛人の「価値」の格付け

「ごめんなさい!」 「りりのこと 捨てないで!」 と必死に泣きすがる莉々花。 柊斗は彼女の暴走を冷ややかに見下ろし、妻と愛人の「格付け」を冷酷に突きつけます。

なんで俺が 成美を選んだか 分かるだろ?賢くて 妻としての役割を ちゃんと 果たせるからだ

彼は、成美を「賢い妻」と評価する一方で、莉々花を「自分のことしか 考えなくて」 挙げ句俺が 不利になる ようなことしか できないじゃん と断罪します。 そして「てめぇとの 子供なんか 死んでも いらねぇからなと念を押し、「悪いけど 今日は自分で 帰ってな」 と莉々花をホテルに置き去りにして帰宅しました。

夫の完璧な嘘「洗車で汗をかいた」

場面は日曜の雨宮家。成美が仕事から帰宅します 。 (早く帰って 夕飯の支度を しなきゃ) とリビングに入ると、家には柊斗がおり、ふわりとシャンプーの香り が漂いました。

「あ おかえり」 風呂 沸かしてあるよ

成美が「あれ……こんな時間に シャワー?」 と不思議に思うと、柊斗は待っていたかのように完璧なアリバイを語ります。 「今日 洗車しに行ったら 結構汗かいてさついでに俺も シャワー 浴びちゃった妻を気遣ってお風呂まで沸かしてくれていた夫の姿に、成美は「そうなんだ ありがとう」 やっぱり 優しいな… と、その優しさを疑うことはありませんでした。

破綻したアリバイ「下着が2枚」

柊斗は、莉々花との情事の証拠を消すため「慌てて シャワーを浴びた」 のです。 第4話で「不自然に バスタオルに 包まれた服」 で違和感を持たれた失敗を反省し、(とりあえずは 難を逃れた) と安堵していました。

しかし、成美の違和感は、もはや消せないレベルまで研ぎ澄まされていました。 成美は洗濯物を畳みながら、夫の言葉を反芻します。 (今日は 洗車をしてたのに 普段着だったのね…) 洗車に行くのに わざわざ香水を つける必要ある…?

そして、彼女は洗濯物の山から決定的な「モノ」を発見します。 「下着が 2枚入ってる1枚は「今朝 洗濯してから 出勤したから」 、洗い立てのはず。 もう1枚は、今シャワーを浴びて脱いだもの。 しかし、成美は推測します。今朝出かけた夫が、わざわざ下着を「出かける前に 履き替えて行った のだと。

決定打:「ゴムのような臭い」

(わざわざ 洗車をするために…?) 成美は(匂いを嗅ぐのは 嫌だけど…) と、その「履き替えた」はずの下着を手に取ります。 1枚は、当然「柔軟剤の匂い」 がします。

しかし、問題のもう1枚は。 「なぜか ゴムのような臭いも 混じっていた

下着に ゴムの匂い…… その生々しい証拠を前に、成美はついに確信します。 「浮気?「日曜日だしね 私は 仕事だしね 柊斗は モテるしね」 完璧な夫の仮面が、完璧な妻の手によって剥がされ始めた瞬間でした。

【完璧ワイフによる完璧な復讐】第10話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、物語が大きく動く神回でした。 まず、莉々花の「精子 欲しいのっ という暴走が痛快でした。柊斗の計画が足元から崩れ始めている感じがします。 そして、柊斗が莉々花に叩きつけた「賢くて 妻としての役割を 果たせるからだ というセリフ。これは彼の最低な本性ですが、同時に彼が成美さんを「手強い」と認めている証拠でもありますね。

しかし、何と言ってもクライマックスは成美さんの「証拠発見」シーンです。 柊斗が「洗車」という嘘のアリバイを立て、お風呂まで沸かす という周到さを見せたのに、成美さんの違和感はそれを上回りました。 「香水」、「下着が2枚」、そしてとどめの「ゴムのような臭い」。 この生々しすぎる証拠にたどり着いた時の成美さんの表情には、ゾクッとさせられました。

第4話の「スポンジの位置」(※第4話)から始まった小さな違和感が、ついに「浮気」という確信に繋がりました。 ここから、あの第1話の「完璧な復讐」(※第1話)へとどう繋がっていくのか。成美さんの反撃が楽しみで仕方がありません。

【完璧ワイフによる完璧な復讐】第10話のネタバレまとめ

  • 不倫相手の莉々花が「柊くんの精子 欲しいのっ」 と要求し、柊斗は「てめぇとの 子供なんか 死んでも いらねぇ」 と激怒。
  • 柊斗は、妻・成美を「賢くて 妻としての役割を 果たせる」 から選んだと莉々花に告げ、彼女を「俺が 不利になる ようなことしか できない」 と非難し、ホテルに置き去りにした 。
  • 帰宅した柊斗は、情事の証拠を消すためシャワーを浴び、帰宅した成美には「洗車で汗をかいた」 と嘘をつき、お風呂を沸かして 優しい夫を演じた。
  • 成美は、夫の服から「香水」 の匂いがすること 、洗濯物に「下着が 2枚」 あることに新たな違和感を覚える。
  • 成美は、夫が履き替えた下着から「ゴムのような臭い」 がすることを嗅ぎ当ててしまう。
  • ついに成美は「浮気?」 と、夫の不貞の可能性にたどり着いた。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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