復讐モノ

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】24話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 瑞希(みずき)は、成美の「寂しかった」という演技に対し、「目が 潤んでるように 見えた」 と揺さぶりをかけました 。
  • 瑞希は、柊斗が「忙しい時期だからこそ憂さ晴らしで不倫する」、「背徳感は 最高のご褒美」 と言っていたこと、さらに自分も浮気や二股を繰り返してきた ことを告白しました 。
  • 成美は「不倫妻」を演じるため、柊斗の言葉「仕事 頑張ってる人を 見ると 自分も士気が上がる」 を引用し、自分も彼のために頑張ってきたとアピールします 。
  • 瑞希は、柊斗が**「彼女にしたい女と 結婚したい女は 違うだろ?」** 、「成美は あくまでも 結婚相手だよ」 と語っていたことを暴露しました。
  • 瑞希に「甘えるのが 下手そうだな」 と核心を突かれた成美は、「弱い女ではいたくない」 と生きてきた自分を唯一「魅力だ」 と言ってくれた柊斗の言葉が、全て「偽りだった」 と知り、絶望を深めます 。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する

第23話で、夫・柊斗の本音と、かつて自分を救ってくれた言葉が全て「偽り」だったことを突きつけられた成美 。第24話は、成美を陥れるはずの共犯者・瑞希が、彼女の意外な一面に気づき、心を揺らされていく衝撃の展開となります。

予想外の言葉と「可愛い」という本音

「甘えるのが下手そう」 という瑞希の指摘を受け、成美は、いつものように「『可愛気 ないね』」 という、聞き慣れた言葉が返ってくるだろうと身構えていました

しかし、瑞希の口から出たのは、まったく予想外の言葉でした。

「でも 柊斗には 甘えるんだね」 「それって 凄く可愛いと 思うけど」

夫である柊斗から「可愛気ない」 と言われているとばかり思っていた瑞希にとって、成美が柊斗には甘えている(と瑞希は解釈した)という事実は、彼女の健気さの表れのように映ったのかもしれません。

計画外の動揺と「初めて」の失態

この思いがけない「可愛い」という言葉に、成美の心は激しく揺さぶられます

その瞬間、料理中だった彼女の「手元が 狂った」 のです。

「わっ」 「うわ… 大丈夫!?」

瑞希が驚いて駆け寄る中、成美は「料理で切るなんて 滅多にないのに」 と、自身の失態に動揺していました。

(普段は こんなミスしないんですけど……) (毎日料理を しているのに) (慣れてない 主婦みたいで 恥ずかしい)

「不倫妻」を演じるための冷静な計算は吹き飛び、ただただ恥ずかしさで固まる成美。瑞希は、そんな彼女の反応を見て「反応 可愛くない?」 とからかいますが、内心では(柊斗のヤツ… 可愛気ないって 言ったじゃん) と思いながら、そのギャップに「困るな」 と、本気で心を動かされ始めていました。

強引な優しさと「華奢」な素顔

「あの 大丈夫です」「自分で できますから」 と、瑞希の助けを頑なに拒否しようとする成美。

しかし、瑞希は「血が出てる」 、「心配だから 大丈夫じゃ ないよ」 と言って、彼女の手を強引に掴みます。

「血が止まるまで このままで 俺と話してて」

強引に指を握られ 、止血される成美。その時、瑞希は気づきます。

(ほっそいな……) (思ってたより ずっと華奢だ)

完璧な妻として、何でも一人でこなしてきた成美。その鎧の下にある、意外なほどの「華奢さ」に、瑞希は初めて触れたのでした。

外された「夫の証」

やがて血が止まると 、瑞希は成美の左手の薬指に目をやります。「綺麗な手に 傷が残ったら 大変だから」 と心配するフリをしながら、血で汚れた結婚指輪 を指さしました。

「汚れたから 外して 洗った方がいいよ」

(柊斗以外の男性に 指輪を触らせたことは なかったのに)

成美が戸惑う隙を与えず、瑞希は「まず 自分の指洗って 絆創膏でも貼って」 と指示。そして、「(指輪を)洗って 持ってて あげる」 と、成美から指輪を預かってしまいます。

洗面所で指輪を洗いながら、瑞希は(あーあ 簡単に 外しちゃった) 、(柊斗のものだ っていう証) と、奇妙な高揚感を覚えていました。

修羅場の幕開け:夫の帰宅

瑞希が成美の華奢な指 や手の美しさ に見惚れ、(あんな綺麗な手に 傷作るとか 勘弁してよね) と内心で柊斗への文句(?)を呟いていた、その時です。

「カチャ」

玄関のドアが開き、夫の柊斗が帰宅したのです。

リビングに妻(成美)の姿はなく 、なぜか同僚であるはずの瑞希が、キッチンの内側に立っている

この異様な光景に、柊斗は「……?」 と固まります。

瑞希は、かつて柊斗が成美を「30過ぎた女なんて 賞味期限切れだろ」 と言っていたことを思い出し、(30歳のどこが 悪いのかね……) 、(あんなに 色気が出る 歳なのに) と、完全に成美の魅力の虜になっている様子。

状況を飲み込めない柊斗に向け、瑞希は、まるで家の主人のように笑顔でこう告げました。

「おかえり」

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第24話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、成美さんを陥れるはずの刺客・瑞希が、まさかの「ミイラ取りがミイラになる」展開で、読んでいて非常に痛快でした!

成美さんが「不倫妻」の演技を始めた途端に、瑞希が彼女の「可愛さ」 や「華奢さ」 に気づいて惹かれていく流れは、皮肉が効いていますね。柊斗が「可愛気ない」 、「賞味期限切れだ」 と見下していた妻の魅力を、よりにもよって共犯者である瑞希が再発見してしまうとは。

瑞希が成美さんの手を取って「大丈夫じゃ ないよ」 と言うシーンや、指輪を預かって「簡単に 外しちゃった」 と思うシーンは、彼が本気で成美さんに興味を持ち始めているのが伝わってきて、ドキドキしました。

そして、最後の修羅場! 夫が帰宅したら、妻はいなくて、同僚の男がキッチンから「おかえり」 。こんなホラーな状況はありません。柊斗の「……?」 という困惑の表情が、全ての始まりを告げています。

成美さんの計画が、予想外の形で瑞希の心を動かし、最悪のタイミングで柊斗の疑惑を煽る。まさに「完璧な復讐」の歯車が回り始めた瞬間を見た気がします。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第24話のネタバレまとめ

  • 成美は「可愛気ない」と言われると予想していましたが、瑞希から「柊斗には 甘えるんだね」 、「凄く可愛いと 思うけど」 と言われ、動揺します。
  • 瑞希の言葉に動揺した成美は、包丁で指を切ってしまいます 。
  • 瑞希は、慌てる成美の反応を「可愛い」 と感じ、彼女の手を取って「止血 しないとね」 と強引に手当てを始めました。
  • 成美の手に触れた瑞希は、「思ってたより ずっと華奢だ」 と、彼女の意外な一面に惹かれていきます。
  • 瑞希は、血で汚れた成美の結婚指輪を「洗って 持ってて あげる」 と言って預かり、夫の「証」 を外させたことに高揚します。
  • そこへ夫の柊斗が帰宅 。リビングに妻がおらず 、キッチンに瑞希がいる 異様な状況に困惑します。
  • 瑞希は、柊斗が「賞味期限切れ」 と言っていた成美に「色気がある」 と魅力を感じており、帰宅した柊斗に笑顔で「おかえり」 と声をかけました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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