2025.10.28

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】31話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

前話のおさらい

莉々花（りりか）は、成美（なるみ）さんが瑞希（みずき）と二人きりで怪我をし、指輪を外したことから、「成美さんもイケメンに弱い」と確信し、見下します。
成美さんは、莉々花がそう思い込むことこそが計画のうちであり、柊斗（しゅうと）と莉々花が「私が柏木さんに気がある」と誤解すれば、柊斗が油断すると計算していました。
成美さんは、柊斗の武器である「冷静さ」を失わせれば勝算があると考えていました。
成美さんは、莉々花がトイレに立った隙に、彼女のワイングラスに睡眠薬を混入します。
莉々花は、柊斗に「成美が嘘をつき、指輪を外していた」と告げ口するため、成美を「さっさと寝かせよう」と焦っていました。
成美さんは「赤ワインが好きじゃない」莉々花に、「あなたが好きなのを選んだ」と嘘をつき、薬入りのワインを飲むよう巧みに誘導しました。
莉々花は、早く成美を寝かせたいため、「二日酔いにでもなったら大変です」と話を合わせ、まんまと成美の罠にはまっていきます。

Contents

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第31話をネタバレありでわかりやすく解説する
【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第31話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第31話のネタバレまとめ

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第31話をネタバレありでわかりやすく解説する

第30話で、成美さんは莉々花を油断させ、睡眠薬入りのワインを飲ませる準備を整えました。第31話は、かつては信頼していた後輩・莉々花との過去を思い出し、成美さんの怒りが静かに燃え上がる様子と、莉々花が成美さんの罠に完全にはまっていく、恐ろしい心理戦が描かれます。

唯一の「飲み友達」だった後輩

莉々花は、ワインを飲みながら「去年もあったわね」「飲みすぎてフラフラになったこと」と、過去の飲み会を懐かしそうに振り返ります。莉々花にとって「私あんなに酔っ払ったの初めてですよ」というほど、楽しい思い出だったようです。

その言葉を聞きながら、成美さんも過去を思い出していました。夫の柊斗は「お酒に強いけどあそこまで付き合ってはくれない」。

成美さんにとって、莉々花は「唯一私のペースについてきてくれて」、「醜態を気にせずに一緒に飲める相手」でした。莉々花と飲むお酒は、成美さん自身も「好きだった」のです。

裏切られた信頼と「やり場のない怒り」

（こんなことさえなければ……）。

信頼していた後輩との楽しかった記憶は、今や「やり場のない怒りに震える」だけの、辛いものに変わってしまいました。成美さんは、「時には柊斗よりも莉々花を優先させたことすらあったのに」と、裏切られた信頼の大きさを噛みしめます。

そんな成美さんの内心を知らず、莉々花は「一昨日は 3人で食事しながら飲んだんだけど」、「柏木さんもすごく強かったわ」という成美さんの言葉に反応します。

莉々花は「さっきからやたらと柏木さんの名前が出てくる」ことが気になっていたのです。

莉々花の誤解：「イケメンに弱い雌豚」

莉々花は「男性は飲める人の方がいいですよ」と、瑞希に好意的な態度を見せます。彼女は、ホームパーティーの帰りに「送ってもらった」際、瑞希のことを「すごく優しくて紳士的でしたよ」と感じていました。「あんなに優しいとちょっとドキドキしちゃいますよね」と、顔を赤らめます。

成美さんは、このチャンスを逃しません。「あ彼女いないって言ってたわよ」と、決定的な情報を与えます。

「そうなんですか！？」と興奮した莉々花は、「私ちょっといいなって思ってたんですよ」と本音を漏らしますが、すぐに「好きってほどじゃないんですけど」と慌てて言い直します。これは、瑞希から「出しゃばると柊斗に愛想つかされちゃうよ」と釘を刺されていたからでした。

成美さんは、そんな莉々花の様子を見て、わざと「そう…… すごくお似合いだと思うわ」と、勘違いしたフリをして背中を押します。

この一言で、莉々花は完全に勘違いをしました。

（やっぱり！）（柊くんがりりばっかり相手にしてるから他の男に目移りしたのね）（完璧だと思ってたけど成美さんも結局は男にだらしのないただの雌豚ね）

地獄の「4人会食」の提案

成美さんを「だらしのない人」と見下し、優越感に浸った莉々花。「言ってやろー！」、「指輪を外して他の男の話をしてたんだよって柊くんに言っちゃうからぁー！」と、柊斗に告げ口する気満々です。

そして、莉々花はとんでもない提案をしました。

「成美さん協力してくださいよ！」「私が柏木さんと会えるように 4人でお食事会してほしいです！」

成美さんは（食いついてくるのは誤算だったけど……）と驚きつつも、その構図を冷静に分析します。

（柊斗と妻の私と不倫相手と全てを知る柊斗の協力者の4人で？）（3対1で私に畳み掛けるつもり？）

莉々花の浅はかな提案に対し、成美さんの怒りは頂点に達しました。

（私に勝てるとでも？）（なめられたものね）

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第31話を読んだ感想（ネタバレあり）

今回は、成美さんの過去の「友情」と現在の「憎悪」が交錯する、非常に切ない回でした。莉々花が、成美さんにとって唯一無二の「飲み友達」だったという事実は、この裏切りがいかに深い傷であったかを物語っています。

そんな辛い過去を胸に秘めながら、成美さんは淡々と復讐の駒を進めます。

莉々花が瑞希に惹かれていく流れは、成美さんの計算と誘導の賜物ですね。「彼女いないって言ってたわよ」という一言が、どれほど効果的だったことか。

そして、莉々花が「成美さんも結局はただの雌豚ね」と見下した瞬間、彼女の敗北は決定しました。成美さんは、その「見下される状況」すらも、すべて自分で作り出したのですから。

最後の「4人でお食事会」という、地獄のような提案。莉々花は、3対1で成美さんを追い詰められるとでも思っているのでしょう。しかし、成美さんの「なめられたものね」という最後のモノローグが、この勝負の行方をすべて物語っています。彼女の怒りの炎が、この3人をどう焼き尽くすのか。次回の「地獄の会食」が恐ろしくも楽しみです。