復讐モノ

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】33話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 成美(なるみ)さんは、莉々花(りりか)が提案した「4人での食事会」が、柊斗(しゅうと)、瑞希(みずき)、莉々花それぞれの思惑を抱える「地獄絵図」になると予測しつつも、「面白そう」だと感じていました 。
  • 成美さんは、莉々花に頼まれたフリをして、柊斗と瑞希に食事会の都合を聞く約束をしました 。
  • 成美さんは、睡眠薬で眠った莉々花のスマートフォンを手に取り、柊斗の誕生日をパスコードとして入力し、ロック解除に成功しました 。
  • しかし、柊斗とのトーク履歴は全て削除されており、成美さんは愕然とします 。
  • 成美さんは、莉々花が柊斗とのやり取りを保管していると信じていたため、柊斗が証拠隠滅を指示したのだと確信し、激しい怒りと絶望に襲われます 。
  • 絶望した成美さんの目の前で、莉々花のスマホに柊斗から「早く会いたい」という内容のメッセージが立て続けに届き、それが決定的な証拠となりました 。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第33話をネタバレありでわかりやすく解説する

絶望の淵で、夫・柊斗からの決定的なメッセージという証拠を手に入れた成美さん 。第33話は、その証拠に潜む違和感から、さらなる衝撃の事実を発見し、夫と後輩の裏切りの深さに打ちのめされる、怒りと悲しみの回となります。

証拠のメッセージに潜む「違和感」

莉々花のスマホに届いた柊斗からのメッセージ 。「早く会えたら嬉しい」「連絡待ってるね」 。それは、不倫の動かぬ証拠です。しかし、成美さんはその文面に強烈な違和感を覚えていました 。

(…どういう こと?) (まるで 柊斗の方が 会いたがっている ような文章)

「ううん」 。成美さんは首を振ります。「柊斗が こんなこと 言うわけない」 。そもそも、用心深い柊斗から積極的に連絡してくること自体が「おかしいわ」 。文章も「柊斗らしくない」 のです。

(どうして?) (これが 柊斗でない 誰かなら……)

成美さんの頭に、ある可能性がよぎります。(………………考えろ私) 。彼女は、莉々花のスマホのトーク履歴を片っ端から確認し始めました 。

発見された「偽名」と安堵

他の友人とのトーク履歴をスクロールしていく中で、成美さんの指が止まります。

〈高木 由里子〉

(柊斗と同じ アイコンの女?) 。不審に思いながらタップすると、そこに表示されたのは、第19話で成美さん自身が柊斗になりすまして莉々花に送ったメッセージでした 。

「わかった!」「成美さんには泊まってもらう ように言うから」 。 「絶対連絡ちょうだいね!」 。 「柊くん、りり柊くんのこと愛してるよ」 。 「早く成美さんと別れてりりのところにきてね」 。

(よかった…… あった) 。 (残ってた) 。

成美さんは、床にへなへなと座り込み、安堵のため息をつきます 。柊斗との本物のトーク履歴は消されていましたが、偽名で登録された**「偽のトーク履歴」は残っていた**のです 。

莉々花への侮りと証拠の確保

(莉々花の こことを 侮ってたわ) 。成美さんは反省します。まさか莉々花が、柊斗に言われる前にトーク履歴を偽名で別に保存しているとは思いませんでした 。

(先輩の夫を 悪びれもなく 寝とって 更に 泊まらせる くらいだもの) 。 (そんな ずる賢い女が 何も考えないわけが なかったのよ……) 。

(莉々花がここまで 頭が回るとはね) 。成美さんは、偽名「高木由里子」とのトーク履歴を、「二人のやり取りを 全て写真に収めた」 のです 。

ホテルへ…そして地獄の履歴へ

証拠を確保した成美さんは、眠る莉々花に「おやすみ」 と告げ、静かに部屋を出ます。タクシーを拾い、予約していたホテルへ向かいました 。

タクシーの中で、改めて莉々花のスマホから得た情報を整理します。(写真やSNSも 確認したけど 証拠に なりそうなものは 見つからなかった) 。これも「きっと柊斗が 消させたのね」 と確信します。

(今私には 敵が三人) 。しかし、(正直…… 莉々花なら 簡単だと思っていた) 。だが、莉々花は「あの柊斗さえ 騙したのだから 大したものよ」 。

(どんな相手だって 本気で向き合わなきゃ いけないわ) 。成美さんは気を引き締め、写真に撮った「莉々花と柊斗の やり取りを 最初から確認」 し始めました 。

クリスマス、正月、バレンタイン…裏切りの記録

偽名「高木由里子」のトーク履歴。それは、地獄のような裏切りの記録でした。

  • クリスマスイブ: 成美さんが夜勤の日、二人は会っていました 。柊斗が成美さんにプレゼントした時計と同じものを、莉々花も欲しがり、柊斗はそれを承諾していました 。
  • 年末年始 (12/31~1/2): 柊斗は「母さんが うるさいから 俺だけでも実家に 行ってくる」 と嘘をつき、莉々花と旅行に行っていました 。成美さんには、そんな長期休暇はありませんでした 。
  • 2月 (バレンタインデーと莉々花の誕生日): 柊斗は「バレンタインは 成美さんに譲ったんだから、りりの誕生日は一緒にいてくれなきゃいや」 という莉々花の要求を受け入れていました。成美さんは夜勤明けに睡眠もとらずにブラウニーを作った のに、柊斗はその裏で…。

(怒りよりも… 悲しい) 。込み上げてくるのは、怒りよりも深い悲しみでした。

映画デートの嘘と莉々花の嘲笑

さらに地獄は続きます。

  • 莉々花の誕生日の約束の日 (土曜日): その日は、もともと成美さんと柊斗が映画に行く約束をしていました 。しかし柊斗は「仕事が入って 行けそうにない」 と嘘をつき、莉々花の誕生日を優先したのです。
  • 後日: 成美さんの休日に、柊斗は「仕事で 成美との約束 守れなかったんだから」 「我慢する日があっても いいと思うけど?」 と、埋め合わせのように映画に誘ってきました 。それは、莉々花とのメッセージで「莉々花のせいでクソ忙しいのに 映画みるはめになったんだからなー」 と愚痴をこぼした、その後の行動でした。

そして、その柊斗の愚痴に対する莉々花の返信。

「へへ♡ 成美さん、ごめんなさーい!」 「柊くんはりりの誕生日を 優先してくれましたぁ!」

まるで成美さんを嘲笑うかのようなメッセージ。地獄のトーク履歴は、まだ続くのでした 。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第33話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の第33話は、怒りと悲しみが交互に押し寄せる、本当に辛い回でした…。

まず、柊斗からのメッセージが「柊斗らしくない」 と気づく成美さんの洞察力。そして、偽名のトーク履歴を発見した時の安堵 。ここまでは、復讐計画の成功に胸が躍りました。

しかし、その後に続くトーク履歴の内容が、あまりにも残酷すぎます。クリスマスイブ 、年末年始 、バレンタイン …。成美さんが夫のために尽くし、仕事を頑張っていた、まさにその裏で繰り広げられていた裏切りの数々。特に、成美さんへのプレゼントと同じものを莉々花が欲しがった というエピソードは、怒りを通り越して虚しくなります。

そして、成美さんが「怒りよりも… 悲しい」 と感じるシーン。復讐に燃える彼女の中にも、まだ夫への愛情の名残や、裏切られたことへの純粋な悲しみが残っているのだと思うと、胸が締め付けられました。

映画デートの約束を破られた裏側 と、莉々花の「ごめんなさーい!」 というメッセージは、本当に胸糞悪かったです。人の気持ちを踏みにじるにも程があります。

この地獄のようなトーク履歴を最後まで読んだ時、成美さんの心はどうなってしまうのでしょうか。彼女の悲しみが、さらに強い復讐の炎へと変わっていくのか。次回の展開が気になります。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第33話のネタバレまとめ

  • 成美さんは、莉々花のスマホに届いた柊斗からのメッセージが「柊斗らしくない」 と違和感を覚えます。
  • 他のトーク履歴を確認した結果、偽名「高木 由里子」 で登録された、成美さん自身が柊斗になりすまして送ったメッセージ履歴を発見し、安堵します 。
  • 成美さんは、莉々花が偽名で履歴を残していたことに「侮ってたわ」 と反省し、偽名のトーク履歴を全て写真に収めました
  • ホテルへ移動した成美さんは、撮った写真を頼りに、柊斗と莉々花の過去のやり取り(偽トーク履歴) を確認し始めます 。
  • そこには、クリスマスイブの密会年末年始の旅行バレンタインと莉々花の誕生日 など、成美さんが仕事で不在の間に重ねられていた裏切りの記録が残っていました。
  • 成美さんは、夜勤明けに作ったブラウニーを柊斗が喜んで食べてくれた裏で、彼が莉々花と誕生日を過ごす約束をしていたことを知り、「怒りよりも… 悲しい」 と感じます。
  • さらに、柊斗が成美さんとの映画デートの約束を「仕事」と嘘をついて破り、莉々花の誕生日を優先していたこと 、その埋め合わせの映画デートは莉々花への愚痴の後だったこと が判明します。
  • 莉々花からの**「成美さん、ごめんなさーい!」** という嘲笑うかのようなメッセージを見て、成美さんはさらなる怒りに震えます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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