復讐モノ

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】34話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 成美(なるみ)さんは、莉々花(りりか)が提案した「4人での食事会」が、柊斗(しゅうと)、瑞希(みずき)、莉々花それぞれの思惑を抱える「地獄絵図」になると予測しつつも、「面白そう」だと感じていました 。
  • 成美さんは、莉々花に頼まれたフリをして、柊斗と瑞希に食事会の都合を聞く約束をしました 。
  • 成美さんは、睡眠薬で眠った莉々花のスマートフォンを手に取り、柊斗の誕生日をパスコードとして入力し、ロック解除に成功しました 。
  • しかし、柊斗とのトーク履歴は全て削除されており、成美さんは愕然とします 。
  • 成美さんは、莉々花が柊斗とのやり取りを保管していると信じていたため、柊斗が証拠隠滅を指示したのだと確信し、激しい怒りと絶望に襲われます 。
  • 絶望した成美さんの目の前で、莉々花のスマホに柊斗から「早く会いたい」という内容のメッセージが立て続けに届き、それが決定的な証拠となりました 。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第34話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、絶望の淵で掴んだ夫・柊斗からのメッセージという決定的な証拠 。しかし、それは地獄の始まりに過ぎませんでした。第34話は、成美さんが莉々花のスマホに残された「偽名」のトーク履歴から、想像を絶する裏切りの数々を知り、深い悲しみに打ちのめされる様子が描かれます。

地獄のトーク履歴:結婚記念日から誕生日まで

成美さんが確認し始めたのは、偽名「高木 由里子」で保存されていた、柊斗と莉々花の生々しいやり取りの記録でした 。それは、成美さんの心をズタズタにするには十分すぎる内容でした。

  • 3月 (ホワイトデーと結婚記念日): ホワイトデーには、成美さんが夜勤の間に二人は密会 。さらに驚愕なのは、結婚記念日のプレゼントであるワインボックスを、「りりと一緒に買いに行こうよ!」 という莉々花の提案で、彼女の好きな店で選んでいたという事実でした 。あの夜、何も知らずに夫とワインを楽しんでいた自分が、あまりにも惨めに思えました 。
  • 4月 (成美さんの誕生日): 柊斗が成美さんに贈った誕生日プレゼントのコフレ(化粧品セット) 。これも、莉々花が裏で糸を引いていたのです 。柊斗は「もうプレゼントするもの 思いつかなかったから 助かったわ」と莉々花に感謝までしていました 。成美さんが普段つけない色のリップ 。「元が美人だから どんな色でも 似合うよ」 という柊斗の言葉も 、莉々花との会話の後では空々しく響きます。職場で同僚に「いつもと雰囲気 違いますね!」 と褒められた時も 、まさかこんな裏があったとは…。莉々花は「りりもコフレ買って貰えばよかったー!」と駄々をこね 、柊斗は「次のやつ出たらな」となだめていました 。

吐き気を催すメッセージと写真

トーク履歴はさらに下劣な内容へと続きます。莉々花は「成美さんじゃ満足できなかったら りりのことオカズにしていいよ♡」 などと、信じられないメッセージを送っていました 。さらには、下着姿の写真や、陰部の写真まで柊斗に送っていた のです

これには、さすがの成美さんも「うっ」「吐き気が……」 と、生理的な嫌悪感を抑えきれません 。「うまく息が できない……」 と、呼吸すら困難になるほどの衝撃でした。

柊斗も柊斗で、「もう30じゃ魅力も半減するからな。勃つもんも勃たなくなるわ」 などと、成美さんを侮辱する言葉を平気で送っていました

決定打:「子供はいらない」「2ヶ月後に離婚」

5月。成美さんが柊斗への疑いを持ち始めた月です 。その時期のメッセージには、決定的な裏切りが記されていました。

莉々花が「柊くん、りりも柊くんと結婚したいよ」と送ると 、柊斗はこう返信していたのです。

「成美との子供なんていらないよ。 そしたら一生面倒みなきゃじゃん」 「成美と別れたらな。」 「2ヶ月後くらいには離婚する予定」

5年間踏みにじられた「母」への願い

子供はいらない—。その言葉は、成美さんの心を最も深く抉りました。

入籍した時(柊斗が28歳)、彼は「俺が30になるまで 子供は待ってほしい」「子育ては一緒に 頑張りたいから」 と言いました 。成美さんはその言葉を信じ、待ちました

そして柊斗が30歳になった時。彼は再び「まだ大きな 仕事があって…」「今子供ができても 成美にばかり 負担かける気がする」「もう少し 待って」 と言いました

「ずっと……………… 5年…………… ずっと待ってた」

夫の優しい言葉を信じ、待ち続けた5年間。その全てが、ただの嘘だった。莉々花との不倫を続けるための、時間稼ぎでしかなかったのです。

真夜中のホテルの一室で、成美さんは声を殺して泣きました

憎しみを超えた「悲しみ」

(もう涙なんて 出ないと思ってた)。(柊斗への想いは 全部憎しみに 変わってしまったと 思ってたのに)

しかし、次々と明らかになる裏切りの証拠は、憎しみ以上に深い「悲しみ」を成美さんにもたらしました 「こんなにも 柊斗のことを 愛していたのだと 思い知らされる」 のでした

彼女が落ち着きを取り戻すには、「朝までかかった」 のです

勘違いする莉々花と成美の置き手紙

翌朝、莉々花が目を覚ますと、隣に成美さんの姿はありませんでした

(あれ…? 成美さん?)。

リビングに残されていたのは、成美さんからの置き手紙のようなメッセージでした

「おはよう。勝手に隣で眠らせてもらったわ」 「柊斗から帰ってきてって言われてるから 申し訳ないけど早めに帰らせてもらったの」 「また今度時間がある時に ゆっくり飲みましょうね」

莉々花は、このメッセージを完全に誤解します。(なにそれ)(帰ってきてって? 必要とされてる アピール?)

(そうだ! 柊くんに 言わなきゃ! 指輪のことも… 柏木さんの ことも……) 。莉々花は、告げ口する気満々です。

成美さんは、そんな莉々花の反応すら計算済みでした。メッセージの裏で、彼女は「死ね! クソ女」 と、静かに憎悪を燃やしていたのです

最後の罠? 柊斗(偽)からのメッセージ

莉々花が柊斗に連絡しようとスマホを見ると、昨夜、柊斗(=偽名の高木由里子)から大量のメッセージが届いていました

「莉々花ちゃん寝ちゃったかな? 日曜日会えそうかな?」 「莉々花ちゃんのこと考えてたら眠れなくなっちゃったよ。 おやすみ、眠り姫」 「きっと可愛い寝顔なんだろうね。見れなくて残念だよ。起きたら連絡してね」 「おはよう。休日出勤になったから仕事に行ってくるよ」

しかし、その甘ったるい言葉遣いは、明らかにいつもの柊斗ではありません。(柊くんの名前に 偽装で登録してる オヤジ……) 。莉々花は、そのメッセージに「キモいんだよ」 と、強烈な嫌悪感を抱くのでした

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第34話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、地獄のトーク履歴の全貌が明らかになり、言葉を失いました…。結婚記念日のプレゼントを不倫相手と選ぶ 、妻への誕生日プレゼントすら不倫相手の入れ知恵 、そして何より「子供はいらない」 という残酷すぎる本音 。柊斗のクズっぷりは、もはや底が見えません。

成美さんが5年間、夫の言葉を信じて待ち続けてきたと思うと 、本当に胸が張り裂けそうです。彼女が声を殺して泣くシーンは 、涙なしには見られませんでした。憎しみよりも深い「悲しみ」 が彼女を襲ったという描写も、彼女がどれだけ深く夫を愛していたかを物語っていて、余計に辛かったです。

莉々花も大概ですが、彼女の送った卑猥な写真 やメッセージ にすら嫌悪感を抱きつつ、平気で「もう30じゃ魅力も半減する」 なんて返す柊斗も同レベルか、それ以上ですね

朝、莉々花が成美さんの置き手紙(メッセージ)を「必要とされてるアピール?」と勘違いする ところは、彼女の愚かさが際立っていました。成美さんの「死ね!クソ女」 という心の声に、激しく同意です

最後の、柊斗(偽)からのキモいメッセージ連発 。これは一体誰が送ったのでしょうか? 成美さんが仕掛けた新たな罠なのか、それとも…? 謎が深まるとともに、復讐の完遂への期待が高まります。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第34話のネタバレまとめ

  • 成美さんは、莉々花のスマホの偽名トーク履歴から、さらなる裏切りの証拠を発見しました 。
  • **結婚記念日のプレゼント(ワイン)**は莉々花と一緒に選んだものでした 。
  • **成美さんの誕生日プレゼント(コフレ)**も莉々花の入れ知恵であり、柊斗は莉々花に感謝していました 。
  • 莉々花は柊斗に卑猥な写真やメッセージを送っており、柊斗も成美さんを侮辱する返信をしていました 。
  • 柊斗は莉々花に**「成美との子供なんていらない」「2ヶ月後くらいには離婚する予定」**だと伝えていました 。
  • 成美さんは、5年間信じて待っていた子供に関する約束が嘘だったことを知り、声を殺して泣き、「憎しみ」よりも深い**「悲しみ」**に襲われます 。
  • 翌朝、成美さんは莉々花に**「柊斗に呼び戻された」という嘘のメッセージ**を残して去ります 。
  • 莉々花はそれを「必要とされてるアピール?」と勘違いし、成美さんの嘘(友達の家に泊まる、指輪を外した)を柊斗に告げ口しようとします 。
  • 莉々花は、偽名登録(高木由里子)の方から届いた、柊斗らしくない甘ったるい大量のメッセージに「キモい」と嫌悪感を抱きます 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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