復讐モノ

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】36話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 成美(なるみ)さんは、莉々花(りりか)が提案した「4人での食事会」が、柊斗(しゅうと)、瑞希(みずき)、莉々花それぞれの思惑を抱える「地獄絵図」になると予測しつつも、「面白そう」だと感じていました 。
  • 成美さんは、莉々花に頼まれたフリをして、柊斗と瑞希に食事会の都合を聞く約束をしました 。
  • 成美さんは、睡眠薬で眠った莉々花のスマートフォンを手に取り、柊斗の誕生日をパスコードとして入力し、ロック解除に成功しました 。
  • しかし、柊斗とのトーク履歴は全て削除されており、成美さんは愕然とします 。
  • 成美さんは、莉々花が柊斗とのやり取りを保管していると信じていたため、柊斗が証拠隠滅を指示したのだと確信し、激しい怒りと絶望に襲われます 。
  • 絶望した成美さんの目の前で、莉々花のスマホに柊斗から「早く会いたい」という内容のメッセージが立て続けに届き、それが決定的な証拠となりました 。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第36話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、莉々花のスマホから衝撃的な事実を知り、深い悲しみに打ちのめされた成美さん。一方、莉々花からの告げ口によって、柊斗の心には妻への疑念が芽生え始めていました。第36話は、その疑念に駆られた柊斗が、共犯者であるはずの瑞希に詰め寄り、さらに疑心暗鬼を深めていく様子が描かれます。

疑心暗鬼の夫:協力者への確認

「今二人は 一緒にいる?」 —。莉々花からの電話を切った後も、柊斗の頭の中はその疑念でいっぱいでした

(まさか…… 有り得ないだろ)。 (3日前に 会ったばっかり だぞ)

瑞希は 俺の協力者の はず 。彼が何も言わずに 成美と会ってる わけがない

そう自分に言い聞かせながらも、柊斗はいてもたってもいられず、瑞希に電話をかけます

瑞希の「完璧なアリバイ」

電話に出た瑞希は、落ち着いた様子でした

「お前 今どこにいる?」 という柊斗の問いに、瑞希は「家だけど」 と即答。「誰と?」 と畳みかける柊斗に、「一人だよ」 と、こともなげに答えます。

瑞希はさらに、「俺ね家に女の子 連れ込むの やめたんだ」 、「家覚えられて 大変な目に 遭ったから」 と、もっともらしい理由を付け加え、「引っ越してから 誰にも教えてないし」 と念を押しました。そして、「あ柊斗 遊びに来たいの?」 と、余裕綽々の態度で柊斗をからかうのでした。

核心への問いと瑞希の「裏切り」?

瑞希のアリバイ(?)に一旦は納得しかけた柊斗ですが、本題を切り出します。「いや…… お前 成美の 連絡先知ってる?」

瑞希は「なるちゃん? 知るわけない じゃん」 、「会ったの 3日前だよ?」 と、あくまでシラを切ります。

そこで柊斗は、莉々花から聞いた情報をぶつけました。「成美今 莉々花のところに 泊まってたらしい」

この言葉を聞いた瞬間、瑞希の口調が変わります。「えー なに もしかして 柊斗」、「俺が 裏切ったとでも 思ったの?

核心を突かれた柊斗が「は?」 と反応すると、瑞希は電話口で水を飲む音をさせながら、「………………否定はしない」 と、意味深な言葉を発します。そして、「酷いなぁ」 と、まるで裏切られたのは自分の方だ、と言わんばかりの態度を見せるのでした。

「友人」か「同僚」か…瑞希が煽る新たな疑惑

瑞希は続けます。「さすがに俺も こんなことでもなきゃ 友人の奥さんに 手を出したりしないよ。ここで彼は、柊斗との関係性を「同僚」ではなく、あえて**「友人」** という言葉を使いました

そして、「でも 柊斗に嘘ついて 出かけたとなると… やっぱり何か あるかな」 と、成美さんの行動への疑いを煽ります。

さらに瑞希は、「あ…… 俺以外にも いるの?」、「なるちゃん 落とそうとしてる 男とか」 と、とんでもない可能性を示唆します。

(既に 他の男と 関係があれば 一から証拠集めが 必要になる)。 (既に 不倫してるって ことか?)

柊斗は、そんなことは「考えもしなかった」 と動揺します。瑞希は畳みかけます。「とりあえず なるちゃんに 電話してみたら?」

追い詰められる夫:「女の勘」という恐怖

「それ 最悪よ 可能性あんの?」 と焦る柊斗に、瑞希は冷静に現実を突きつけます。「疑ったことも なかったわ……」

瑞希は、なぜ世の男たちの不倫や浮気がバレるのか、その理由を語り始めます。「詰めが 甘いからだ」 、「圧倒的に男の方が バレる確率が 高いんだよと。その根拠は、「女の勘は なめない方が いい」 というものでした。

そして、「妻に不満が募れば 行き着く先に 不倫がある」 のは男だけではない、「じゃあ女は不倫を しないのかっていうと そういうわけじゃない」 と指摘します。

柊斗自身も、かつて「女が浮気しない わけじゃないって 言ってたじゃん」 と瑞希に語っていたのです。

瑞希の最後の揺さぶりと夫の決断

瑞希は、柊斗がかつて語っていた持論を持ち出し、さらに彼を追い詰めます。「いい夫を演じて」「たまには 妻も抱く」、「妻が 満足してる内は よそに女がいても 気づかれない」

「………………なんて 言ってたよね」

(まさか、成美が不満を抱いていた…?)。瑞希の言葉は、柊斗の自信を根底から揺さぶります。

「なるちゃんも 俺には靡かないだけで 他にも いるのかもよ。瑞希はそう言い残すと、「ちょっと 成美にかけるわ」 、「……なんて 電話を 切ったわね」 と、柊斗が電話を切るのを待たずに通話を終了させました。

(まずい……)。柊斗は、成美さんに直接電話をかけることを決意します

帰宅した妻と夫の動揺

一方、成美さんはホテルをチェックアウトし、自宅へ向かうタクシーの中にいました 。涙は止まり、顔の赤みも引いていましたが 、心は重く沈んでいます。(嫌だな…… 家に帰ったら 柊斗がいる)(もう 会いたくない)

自宅マンションの前に着くと、ちょうど家から出てきた柊斗と鉢合わせしてしまいます

「成美!」 。「なあに? 大きな声を出して」 。 「これから 洗車?」 。「電話 したんだぞ」

柊斗の何気ない言葉。しかし、成美さんの目には、彼の笑顔の裏にある欺瞞が見えていました。(一緒に過ごした 4年と少し 幸せだと 思っていた生活は 何もかも偽物だった)。それでも、(せめて 莉々花と 出会う前の 3年間くらいは 本気で 愛してくれていた のだと願いたい)

裏切りの証拠を目の当たりにしてもなお、わずかな希望にすがりたい。そんな複雑な思いが、成美さんを苦しめます。

崩れ落ちそうな心と「完璧な妻」の演技

柊斗の顔を見るだけで、吐き気がし、その場にへたり込んでしまいそうになる成美さん 。(足の感覚が ない)。(声が上手く 出ない)

それでも彼女は、最後の力を振り絞り、「完璧な妻」の仮面を被り続けます 。「え? 本当?」

電話に気づかなかったフリをして、成美さんは演技を続けるのでした。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第36話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、柊斗がどんどん疑心暗鬼の沼にハマっていく様子が、実に痛快でした! 自分で仕掛けた罠なのに、妻と協力者がグルかもしれないと疑い始める。まさに自業自得ですね。

瑞希の立ち回りが本当に巧みです。柊斗の疑念を煽りつつ、自分はあくまで「友人」として心配している、というスタンスを崩さない。「俺以外にも いるの?」 なんて、柊斗が一番気にしているであろう部分を的確に突いてくるあたり、さすがとしか言いようがありません。

「女の勘はなめない方がいい」 という瑞希の言葉は、この物語の核心を突いているようにも思えます。柊斗は、成美さんのことを甘く見すぎていました。その油断が、今まさに自分の首を絞めているのです。

一方、成美さんがホテルを出て自宅に向かうシーンは、読んでいて胸が締め付けられました。(もう会いたくない) と思いながらも、夫を前に「完璧な妻」を演じ続けなければならない。彼女の精神的な負担は計り知れません。

最後の、柊斗の顔を見て崩れ落ちそうになる成美さんの姿。それでも演技を続ける彼女の強さに、改めて心を打たれました。このギリギリの心理戦が、どんな結末を迎えるのか。次回が待ちきれません。

【完璧ワイフによる完璧な復讐計画】第36話のネタバレまとめ

  • 柊斗は、莉々花からの情報で「成美と瑞希が一緒にいるのでは?」と疑念を抱き、瑞希に電話で確認します 。
  • 瑞希は「一人で家にいる」と嘘のアリバイを主張しつつ、「俺が 裏切ったとでも 思ったの?」と逆に柊斗の疑念(嫉妬)を煽ります 。
  • 瑞希は、成美さんが嘘をついて外出したことから「俺以外にも 男がいるのでは?」と新たな疑惑を植え付けます 。
  • 瑞希は「女の勘」の鋭さを説き、柊斗が妻の不満に気づいていない可能性を示唆し、彼をさらに動揺させます 。
  • 成美さんはホテルをチェックアウトし、自宅に戻ると柊斗と鉢合わせします 。
  • 成美さんは、柊斗の顔を見るだけで精神的に限界を感じながらも、「完璧な妻」の演技を続けます 。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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