【じゃああんたが作ってみろよ】11話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 第10話では、勝男(かつお)が実家からの結婚へのプレッシャーを感じつつも、鮎美(あゆみ)との別れを言い出せずにいました 。
- 新しい恋を決意し、マッチングアプリで出会った「椿(つばき)」という女性と初デートをします 。
- 椿は予想外に積極的な社長で、デート代も彼女が支払いました 。
- 勝男は後輩たちとの会話から「奢る奢られ問題」について学び、「お互いが納得できる関係」が大切だと気づきます 。
- 次の椿との「お家デート」に向け、おでん作りに挑戦。大変さを知り母に感謝すると共に、料理の楽しさに目覚めました 。
- しかし、デート当日、自信作のおでんに対し、椿は「コンビニでも買えるじゃん!」と辛辣な反応をしました 。
【じゃああんたが作ってみろよ】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する
心を込めて作ったおでんへの、まさかの辛辣な一言。第11話は、勝男と椿の気まずいお家デートの続きから始まります。
料理へのダメ出しと、勝男の怒り
椿は勝男の作ったおでんに対し、「まだ秋なのにおでんねぇ〜」「しかも車麩も入ってない〜」と、デリカシーのない言葉を続けます 。勝男は内心「こいつ」「この女」と怒りを覚えます 。
しかし、一口食べた椿は「あっでも すっごくおいしい〜」「大根しみしみだし!」と味は認めます 。ですが、すぐに「コンビニくらい おいしいかも」と、やはりコンビニを引き合いに出して評価。勝男はイラッとします 。 さらに椿は、勝男のおでんの話はそこそこに、「金沢のおでん屋で カニ面も日本酒に合って 好きだったな〜」「あと青山のおでん屋も 良くって キャビアが乗ってるの!」と、自分が行った高級店の話ばかりを続けます 。 「あんなに がんばったのに」「ほかの おでんの話…」と、勝男は自分の努力が全く伝わっていないことに落胆します 。
料理観の違いと、心の爆発
勝男が「ちなみに 椿ちゃんって普段 料理しないのかな?」と尋ねると、椿は「えっするする!」と答えますが、その内容は「朝は毎日パン焼いてるし」「お気に入りの店の パスタソースお取り寄せして パスタ作ったり」というものでした 。 勝男は、それを「料理」と呼んでいいのか疑問に感じている様子です。
椿は、勝男の態度を「もしかして 女はもっとちゃんと 料理しろって感じ〜?」と曲解します 。 勝男は「違う」「そう言うことが 言いたかった わけじゃ」と否定しますが、言葉がうまく出てきません 。 「待って! 聞いてくれ!」。ついに勝男の感情が爆発します 。
「このおでんは 俺の心なんだ!!!!」 。
勝男は、椿のために好きな具材を探したこと、丁寧に下ごしらえした大根のおいしさを知ってほしかったこと、肌寒くなってきたから温まってほしかったこと、昨日から準備していたこと…その**おでんに込めた「心」**を必死に訴えます 。
響かない想いと、絶望
しかし、勝男の熱い想いに対し、椿の反応は「はい?」と冷めたものでした 。 「それは ありがとう だけども…」と言いつつ、彼女の考えは別の方向へ向かいます 。 「やっぱり!」「勝男もそういう 考えじゃん!」「昭和脳が」「これは女だから とかじゃなくてっ」 。 「忙しいのに 自炊してるだけで 偉すぎない〜?」と勝男の努力は認めつつも、それはそれとして、「心が広いフリしつつ 男は嫉妬 してるんでしょお」「最終的に家事能力 求めてきてさぁ」と、過去の男性経験からくるであろう歪んだ男性観を勝男にぶつけます 。
勝男は「わかった!」と叫びます 。 「俺は 椿の心遣いのなさに 絶望してるんだ!」 。 そして、「端的に言うと 性格が悪い!!!」と、痛烈な言葉を浴びせました 。
「椿は、俺だ」 – 過去の自分との対峙
椿は「あんだと!?」と激昂します 。 その瞬間、勝男はハッとします。 相手の気持ちを想像せず、自分の価値観だけで料理に文句をつける椿の姿は、かつて鮎美に対して「しいて言うなら 全体的におかずが 茶色すぎるかな?」などと無神経なダメ出しを繰り返していた自分自身と全く同じだったのです 。 電子レンジでの加熱を「味が落ちる」と言ったり、味噌汁とおかずの具材のかぶりを指摘したり… 。 「椿は 俺だ」 。 勝男は、椿を通して、自分がどれだけ鮎美の気持ちを踏みにじっていたのかを痛感します 。
「やばい」「料理じゃないとか 文句言ったうえ 急に泣き出して」「絶対引かれてる…」 。 「本当に 終わりだ…」と絶望する勝男 。椿は「鮎美って元カノ?」と尋ね、勝男は力なく「ああ…」と肯定します 。
まさかの「失恋友達」誕生
気まずい沈黙。しかし、椿は意外な言葉を口にします。 「飲もうぜ」 。 そして、彼女もまた「やっぱどうしても 元カレと比べちゃって〜」「別れてもう2年たつのに まだずっと好きでさ」と、失恋を引きずっていることを告白します 。 元カレを忘れるためにマッチングアプリを始めたという椿に、勝男も「俺も同じ理由で 出会い系を 始めたんだ!」と打ち明けます 。
「一緒じゃーん!」 。 二人は、意外な共通点を見つけ、打ち解けます。 勝男は「女は切り替え早い とか言うけど 全然そんなこと ないしい」「俺も男なのに ほぼ毎日 枕を濡らしているぞ」と語り、性別に関係なく失恋の痛みは同じだと共感します 。 意気投合した二人は飲み続け、椿はそのまま勝男の家に泊まることに 。 「まさか マッチング アプリで 失恋友達が できるとは!」 。
納豆トーストと、料理の意味
翌朝、勝男はソファで寝ていた自分に驚愕します(「友といえど 同じ床に女子とは 寝ることはできない!」と叫んで気絶したらしいです)。 椿は「おでんのお礼に」と朝食を作り始め、「ねえねえ納豆 使っていい???」と尋ねます 。勝男は「まさかあれかっ 納豆トーストってやつか」と、存在は知っていても食べたことのない料理に興味津々です 。
椿は、納豆にタレと砂糖を混ぜ始めます 。勝男は「はっ!? 砂糖?」と驚きますが、椿は「うちの地元だと 普通だよ」と説明 。パンにマヨネーズを塗り、納豆、チーズを乗せてトーストします 。 完成した「椿の納豆トースト」 。椿は「気分が落ちてる時は バターたっぷりの ジャムパン」など、気分によってトーストを変えていると話します 。
それを聞いた勝男は、重要な気づきを得ます。 「自分や相手を思って メニューを 考えてる時間も 料理のうちなんだな」 。 レトルトを使ったパスタも、買ってきた具材を煮たおでんも、椿が自分のために考えて作ってくれた納豆トーストも、全て「料理」なのだと 。 勝男は、昨夜のおでんへの反応について「ごめんて」と椿に謝罪します 。椿は「ふふ」と笑い、二人の間には確かな友情が芽生えていました 。
女友達と、新たな視点
「なんだかうれしいぞ!」、「女友達…なんでこんな うれしいんだろう」 。初めてできた女友達に、勝男は新鮮な喜びを感じます。 椿は「男とか 女とか そういうのじゃなくて 人類のもう半分も 友達になれる 可能性があるって 知ったからじゃない?」と、その理由を語ります 。 勝男は、その言葉に深く頷きます。「人と人同士で わかり合えたら」 。 そして、彼は鮎美を想います。「鮎美のことも 彼女としてじゃなくて 人としてもっと わかることが できていたら…」 。
その時、玄関のチャイムが鳴り、来訪者が。「勝男いるかー!」 。 現れたのは、勝男の兄・**鷹広(たかひろ)**でした 。彼は部屋の中にいる椿を見て、「おっ 浮気現場に 来ちゃったか!」と不躾な言葉を投げかけます 。勝男は「苦手なほうの 兄さんだ…」と顔を引きつらせるのでした 。
【じゃああんたが作ってみろよ】第11話を読んだ感想(ネタバレあり)
第11話、とんでもない神回でした! まさにジェットコースターのような感情の起伏! 序盤は、椿さんのデリカシーのなさに勝男くんと一緒にイライラしましたが(笑)、まさかあそこから「失恋友達」という着地点に至るとは、予想外すぎました。
勝男くんの「このおでんは俺の心なんだ!」という叫びは、彼の料理への真摯な想いが伝わってきて、胸を打たれました 。椿さんの心無い言葉に本気で怒り、「性格が悪い!」と言い切ったのも、彼が自分の感情に正直になれている証拠だと思います 。
そして、その椿さんが、実は自分自身の過去の姿(鮎美への無神経さ)を映す鏡だった、という自己分析 。これは本当に辛い気づきだったと思いますが、ここを乗り越えたからこそ、彼はまた一つ大きく成長できたのだと感じます。
椿さんとの失恋トークからの「失恋友達」爆誕の流れは、最高に面白かったです ! 元カレを2年引きずる椿さんと、半年引きずる勝男くん。「女は切り替え早いとか言うけど全然そんなことない」というセリフには、思わず頷いてしまいました 。まさかマッチングアプリでこんな出会いがあるなんて(笑)。
納豆トーストのエピソードも良かったですね。「料理とは何か?」という問いに対し、「相手を思ってメニューを考える時間も料理のうち」という答えにたどり着いた勝男くん 。これも大きな進歩です。
最後の「女友達」という概念の獲得と、そこからの「人として鮎美を理解できていたら…」という反省 。勝男くん、本当に変わりましたね…。 そんな感動的な締めくくりかと思いきや、苦手な兄の登場! しかも最悪のタイミングで! 次回が気になりすぎます!
【じゃああんたが作ってみろよ】第11話のネタバレまとめ
- 勝男が心を込めて作ったおでんに対し、椿は「コンビニくらいおいしい」「車麩が入ってない」などと辛辣な評価をします 。
- 椿はさらに高級おでん店の話をし、勝男の気持ちを逆撫でします 。
- 自分の料理観を否定されたと感じた椿は、勝男が古い男女観を持っていると非難します 。
- 勝男は、おでんに込めた「心」を訴えますが伝わらず、椿の「心遣いのなさ」に絶望し、「性格が悪い!」と言い放ちます 。
- その瞬間、勝男は椿の姿に、過去に鮎美へ無神経なダメ出しをしていた自分自身を重ね合わせ、「椿は 俺だ」と気づき愕然とします 。
- しかし、椿もまた元カレを忘れられずにマッチングアプリを始めたことが判明し、二人は失恋という共通の痛みで意気投合。「失恋友達」となります 。
- 翌朝、椿は勝男に納豆トースト(納豆+砂糖+チーズ)を振る舞います 。
- 勝男は、相手を思ってメニューを考える時間も「料理のうち」だと学び、椿に昨夜のことを謝罪します 。
- 初めて「女友達」ができた勝男は、「人として鮎美を理解できていたら…」と過去の関係を省みます 。
- そこへ、勝男の苦手な兄・鷹広が訪ねてきて、椿といるところを「浮気現場」だと勘違いします 。
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