【じゃああんたが作ってみろよ】19話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 第18話では、失恋した椿(つばき)とあみなが勝男(かつお)の家で男女間のプレッシャーについて激論を交わしました。
  • 勝男はその議論を通じ、自身が父親から受け継いだ「男らしさ」の呪縛に気づき、「男も女もそれ以外も耐えてほしくない」「お互いが困らなくなる道を探すべき」という考えに至りました 。
  • 愛犬が亡くなった時に一人で泣いていた父親の姿を思い出し、父への見方が変化しました 。
  • 友人・木嶋に「アップデート気取ってる」と言われたことで自分の変化に不安を感じましたが、流れ星を見て改めて前に進む決意を固めました 。

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第18話のラストで流れ星に決意を新たにした勝男。しかし、鮎美(あゆみ)はミナトとの関係を進展させようとしていました。第19話は、鮎美の視点から、ミナトとの同棲に向けた準備と、彼女の心に根強く残る過去の価値観との葛藤を描きます。

同棲への期待と不安 – 3ヶ月前の鮎美

物語は、さかのぼること3ヶ月前、ミナトと付き合い始めて間もない頃の鮎美の回想から始まります 。 友人の渚(なぎさ)と太平(たいへい)の家に居候していた鮎美 。渚から「男の人と一緒に暮らしてるのは 俺としてもちょっと…」「出なきゃとは思ってるんだけど…」と心配されますが、なかなか家を出る決心がつかずにいました

そんな時、ミナトから「俺と住まない?」と提案されます 。 「早くない!?」「まだ付き合って 数週間でしょ!?」と驚く鮎美に、ミナトは「てか だって 私と出会ってすぐ 泊めてくれたじゃん」と反論 。 「同棲と居候は なんか違う!」と言いつつも、鮎美は「何より 寂しい〜〜〜〜〜〜!!」という本音には抗えませんでした

同棲準備と価値観のすり合わせ

早めに同棲して、「結婚相手にピッタリか 確認するのはアリ!」と考えた鮎美は、ミナトの家を訪れます 。 部屋が散らかっているのを見て、ミナトは「ごめんいつも 散らかってて!」と謝りますが、鮎美は「いいよ! 掃除得意だし!」と快諾 。しかし、ミナトは「俺気にならないから 無理して片づけなく ていいよ」と言い、鮎美は「私が気になるの♡」と内心思います 。 「どんな相手でも最初は 価値観の擦り合わせが 必要だよね」と、鮎美は前向きに捉えようとします

ミナトは料理上手で、部屋もきれいにしており、酒屋の販売員(正社員)で収入も安定している様子 。 「共働きであれば 子育てにも 問題ないだろう」「理想は専業主婦 だったけど」と、鮎美は現実的な結婚生活を思い描きます 。 ミナトが「え〜料理好きだから 大丈夫だよ〜」「外食くらいおいしいの 作るから期待してて♡」と言うと、鮎美は「かわいすぎっ」と心を掴まれます

忍び寄る不協和音 – 「毎日作らなくても大丈夫」

しかし、幸せな同棲生活の中で、鮎美は少しずつ違和感を覚え始めます。 ミナトは友達付き合いが多く、急な飲み会で鮎美が用意した夕食を食べられないことが度々ありました 。 「用意してもらってたのに 食べれないのもいやだし」「友達との付き合いが 減るのもいやだから」。ミナトはそう言って、「やっぱご飯は 毎日作らなくても 大丈夫だよ!」と鮎美に告げます

鮎美は「そっか…」と受け入れますが、心の中では複雑な感情が渦巻いていました 。 「(伝えてくれて ありがとう)」と思う一方で、「勝男さんだったら 毎日ご飯食べて くれたなとか」「勝男さんは 散らかさない人 だったなとか」と、無意識のうちに元彼の勝男とミナトを比べてしまうのです 。 「ダメだな 考えてしまう 不満があって 別れたクセに」「私って ないものねだり?

結婚観のズレ – 「一生一緒に居たい」けど…

そんなある日、ミナトは鮎美に「ただ俺自分のペース 崩すの苦手でさー」「結婚とかしたら 変わることもあるかもよ?」と、結婚に対する消極的な姿勢を見せます 。 そして、「でも鮎ちゃんとは 一生一緒に居たいよ」と彼女を抱きしめますが、鮎美は「何それ どういうこと?」と混乱します 。 ミナトは「やばっ 結婚の話とか まだ早かったか」「結婚願望まるで ないしね〜」とあっけらかんと言い放ちます

「絶対に 結婚しないの?」「全然 私のプランと違う」「どうしたら いいの?」。 鮎美は、自分の人生設計が根底から覆されたことにショックを受けます

渚のアドバイス – 「言葉にしないと伝わらない」

悩む鮎美は、友人の渚に相談します。 渚は「伝えたら?」とシンプルにアドバイス 。 「でも!」と反論しようとする鮎美の脳裏には、ミナトへの不満(脱いだらしまいなさい、洗濯したらすぐ畳んで、コップ使ったら色んな所に置かないで…)が次々と浮かびます 。 「このままだと 元カレの時みたいに 爆発するんじゃ ないかな〜

しかし、鮎美は「でもでも ガミガミうるさい女に なりたくない!!」と、過去の母親や姉の姿、そして古い雑誌で読んだ「鬼嫁」のイメージに縛られ、自分の気持ちを伝えることをためらいます 。 渚は「当たり前だけど 念力でも使えない限り 言葉にしないと 気持ちって伝わらないよ」「不満たまってるのに 伝えないほうが 不健康だって〜」と、鮎美の背中を押します 。 さらに、鮎美が参考にしていた古い価値観(束縛すると浮気される、など)に対し、「それって10年以上前の記事でしょ」「価値観カチカチ!」と一蹴します

自分たちのルールを作る – クリスマスに向けて

「誰かが決めた 謎ルールじゃなくて」「鮎メロとミナトくんの 世界でルールを 作り上げなきゃ!!」。渚の力強い言葉に、鮎美はハッとします 。 「伝わるはずがない」「決めつけていた」。勝男との関係で、自分が諦めてしまっていたことに気づいたのです。

「もうすぐ クリスマスだしさ」。渚は、クリスマスをきっかけにミナトと話し合うことを提案します 。 「クリスマスは 外食じゃなくてお家で チキン焼きたーい!」 。鮎美は、自分のささやかな願いを伝えることから始めようと決意します。

勝男と別れてから、「時々 思い出してしまう 勝男さんが 私のご飯を食べる時の顔。 「後悔したくない」。鮎美は、過去の失敗を繰り返さないため、今度こそ自分の気持ちを「伝える」ことを決意します。

決意の夜 – ミナトの秘密

その夜、鮎美はミナトに「話があるの」と切り出します 。ミナトも「鮎ちゃんも? もしかして 同じ気持ち?」と何かを察している様子 。 鮎美が決意を固めたその時、玄関のチャイムが鳴ります。 そこに立っていたのは、渚の友人たち。彼女たちは鮎美を見て、「渚ちゃんの友達 ミナトと付き合ってんの!?」「酒屋のミナトくんで 合ってる?」と騒ぎ立てます 。 そして、衝撃の事実を告げるのです。 「この子たちだよ この前話した 鮎美ちゃんの 今彼の元カノたち!」。 ミナトには、複数の元カノがいた…? 鮎美は混乱し、物語は不穏な空気の中で幕を閉じます。


【じゃああんたが作ってみろよ】第19話を読んだ感想(ネタバレあり)

第19話、鮎美ちゃんの同棲生活と心の葛藤がリアルに描かれていて、とても引き込まれました。ミナトくんとのラブラブな生活が始まるかと思いきや、早々に価値観のズレが露呈してきましたね。

特に「ご飯は毎日作らなくても大丈夫」というミナトくんの言葉 。彼なりの優しさや合理的な考えなのかもしれませんが、料理をすることで愛情を表現してきた(そして勝男にそれを求められてきた)鮎美ちゃんにとっては、寂しさを感じる部分もあったのではないでしょうか。「勝男さんだったら…」と比較してしまう気持ち、痛いほど分かります

そして、ミナトくんの「結婚願望ない」宣言 ! これは衝撃でした。「一生一緒に居たい」けど結婚はしたくない、というのは、安定した結婚を夢見てきた鮎美ちゃんにとっては受け入れがたい事実ですよね 。彼女の人生プランが崩れていく様子が、見ていて辛かったです。

そんな鮎美ちゃんを救ったのが、やはり渚ちゃんでした。「言葉にしないと伝わらない」「自分たちのルールを作り上げなきゃ!」というアドバイスは、まさにその通り 。古い価値観に縛られていた鮎美ちゃんが、「伝える」ことの大切さに気づき、変わろうと決意するシーンは感動的でした。「後悔したくない」という強い想い、応援したくなります

しかし、最後の最後でとんでもない爆弾が投下されましたね…ミナトくんの元カノたち!? しかも複数!? 優しくて料理上手な彼に、一体どんな秘密があるのでしょうか。鮎美ちゃんが決意を固めた矢先のこの展開、あまりにも不穏すぎます。次回の展開が全く読めません!


【じゃああんたが作ってみろよ】第19話のネタバレまとめ

  • 物語は3ヶ月前に遡り、鮎美がミナトと同棲を始める経緯が描かれます 。
  • 鮎美はミナトとの生活に期待しつつも、掃除の価値観の違いや、彼が結婚願望がないことを知り、戸惑いと不安を感じます 。
  • ミナトが友達付き合いを優先し、「ご飯は毎日作らなくてもいい」と言ったことで、鮎美は寂しさを感じ、無意識に勝男と比較してしまいます 。
  • 悩む鮎美は友人の渚に相談し、「言葉にしないと気持ちは伝わらない」「自分たちのルールを作るべき」とアドバイスされます 。
  • 鮎美は過去の勝男との関係を省み、「伝える」ことの重要性に気づき、「後悔したくない」とミナトと話し合うことを決意します 。
  • しかし、その夜、渚の友人たちが訪ねてきて、彼女たちがミナトの元カノたちであることが判明し、衝撃的な展開を迎えます 。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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