【じゃああんたが作ってみろよ】22話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 第21話では、ミナトにフラれた鮎美(あゆみ)が、渚(なぎさ)の家でミナトの元カノたちと鉢合わせする衝撃的な展開がありました 。
  • 元カノたちとの交流や渚のアドバイスを通じ、鮎美は「言葉にしないと伝わらない」「自分たちのルールを作る」ことの大切さを学び、精神的に成長しました 。
  • 過去の「守られたい」という願望が、惨めさから逃れるための手段だったことに気づき、「自分だけの答えを探す」人々の姿に新たな価値観を見出しました 。
  • 鮎美はミナトに電話で別れと感謝を伝え、過去の「鎖国状態」から解放され、新しい一歩を踏み出しました 。

【じゃああんたが作ってみろよ】第22話をネタバレありでわかりやすく解説する

失恋を経て、多くの気づきを得た勝男(かつお)。しかし彼の家には、新たな嵐が訪れようとしていました。第22話は、勝男の母親・陽子(ようこ)の突然の家出(?)と、それに伴う大混乱を描きます。

母、襲来 – 打ち明けられない真実

物語は、勝男が実家から帰宅するシーンから始まります。「今日こそ 言わねば」。彼は、母に鮎美との別れを告げる決意を固めていました 。 しかし、家に帰ると、母・陽子が満面の笑みで「おかえり〜勝男!」と出迎えます 。食卓には、勝男の大好物である筑前煮と、揚げたての春巻きが並べられていました

「うますぎる…」と母の手料理に舌鼓を打つ勝男 。母は「春巻きも揚げるけん」「気が散るけん 休んじょって」と、かいがいしく世話を焼きます 。勝男は、父が母の料理に感謝もせず当たり前のように食べていることを思い出し、「そうだ! 言わなきゃ…」と、別れ話を切り出すタイミングを計ります 。 しかし、母は「これが誰かに料理する 幸せなんよね〜」と、幸せそうに語り始め、勝男は言葉を飲み込んでしまいます

さらに母は、勝男のスーツをクリーニングに出し、シャツにアイロンをかけ、ハンカチまで用意していました 。「宿代だと思って!」と言う母の過剰な世話に、勝男は感謝しつつも、ますます真実を言い出しにくくなっていきます。

続く母の滞在と、勝男の苦悩

母は「女の人がおらんと 気づけんもんよね」「やっぱ早くお嫁さん 見つかるといいんやけどね」と、結婚へのプレッシャーとも取れる言葉を口にします 。勝男は「心配かけてる 俺も悪いん だろうな…」と罪悪感を覚えます 。 風呂も寝床も完璧に準備され、快適すぎる母の世話に、勝男は「なんとも…」言いようのない息苦しさを感じていました 。 「明日こそ 言わな…」。

しかし翌朝も、豪華な朝食が勝男を待ち受けます 。勝男が別れ話を切り出そうとしても、母は「父さんも心配して るんやない!!」と話を逸らし、「父さんは自分のことしか 考えちょらんよ!」と父への不満を漏らし始めます 。 勝男が「でももう 1週間もたつし」と帰宅を促すと、母は「前は1週間で帰ったけど 平気な顔されたし」「まだまだこれじゃ 足りんよ」と、家出が長期化することを示唆します

母の真意と、勝男の葛藤

母は「でもさ 彼女もおらんし 私がおったら 助かるやろ?」と、勝男のためを思って滞在していると主張します 。勝男は「少し料理が できるように なったけんって」「鮎美ちゃんみたいに 体を気遣った 食事を作れる わけじゃないし」と、自分の料理スキルでは母の世話には及ばないことを認めつつも、「べつに自分で なんとかしてるよ」と反論します 。 すると母は、「じゃあー 彼女が出来たら 出ていってあげる〜」と、とんでもない条件を突きつけます 。 勝男は「う… うざい!!! かもしれん!」と、心の中で叫ぶのでした

「彼女作戦」決行!

困り果てた勝男は、後輩のあみなと、失恋友達になった椿に相談します。 椿は「でもちょっと うらやましい〜」と、母親の手料理を食べられることを羨ましがりますが、あみなは「海老カツ先輩って マザコンっぽい ですよね」と、核心を突く指摘をします 。 勝男は「マザコンって程では」と否定しつつも、「嫁姑が対立したら 母に問題があっても 中立な態度取りそう」と言われ、図星を突かれます

勝男は、母の過干渉なメッセージ(「何時に帰る?」「お風呂沸かしとく!」「飲むなら雑炊作ろうか?」)に「快適なようで 息苦しいね」「重いですね…」と、限界を感じていました 。 椿は「家出した原因を 解決したらいいんじゃ ないですか?」と提案しますが、勝男は兄・鷹広に頼まれた「ガス抜き」役であり、簡単に解決できない状況でした

そこで椿がとんでもない作戦を提案します。「椿さんに 彼女のふりして もらうってのは!?。 「だって彼女ができたら 帰ってくれるんでしょ?」「私が挨拶行くよぉ!」 。あみなは「そんな うまく行くか?」と心配しますが、椿は「大丈夫 大丈夫!」と自信満々。勝男も他に策がなく、この「彼女作戦」に乗ることにします

偽りの彼女、登場

そして作戦決行の日。勝男は椿を「彼女です」と母・陽子に紹介します 。椿は「こんにちわあ **柏倉椿(かしわくら つばき)**です」と完璧な笑顔で挨拶 。 勝男は「とっさに照れて 隠しちゃったから 付き合ってるって 言いづらくってさ」と、事前に打ち合わせた言い訳をします 。 椿はさらに、手土産にレアなクッキー缶を用意するという気の利きよう 。母は「あら素敵〜 宝石みたいねっ」と上機嫌です。

作戦崩壊!? 椿の暴走

「この調子で 無難な会話をし なんとか安心してもら…」と思っていた勝男。しかし、椿は予想外の行動に出ます。 勝男が席を外した隙に、「普段は私が家事を してるんですけど 最近バタバタしてて」「陽子さんが 来てくれて 助かりましたぁ」と、勝手に家庭的な彼女を演じ始めたのです ! 勝男は「何を言い出してるんだ!?」とパニック。母は「いいのいいの! 最近の人は 仕事に家事に 大変やもんね」と疑っていませんが、椿は「いえ私の 努力不足でぇ」とさらに話を合わせます。

挙げ句の果てには、「椿ちゃん 手伝ってくれる??」という母の誘いに、「はぁい♡」と二つ返事でキッチンへ向かってしまいます 。勝男は「自分の彼氏の親 だったら…キレる けど」「今私は鮎美…」と、椿が鮎美になりきろうとしていることに気づき、戦慄します。

母の暴走と、勝男の絶叫

キッチンで母と椿の会話はさらにエスカレート。 母は「勝男とは いつ結婚するの?」と核心に迫ります 。椿が「いえまだ 付き合いたて なので…」と誤魔化すと、母は「私田舎者やけん 息子が独り身なんが 心配で心配で…」「それに 高齢出産は大変 だから…」と、畳み掛けます 。 椿は「出産の ことまで」と完全に引いています。

さらに母は、椿が料理をあまりしないと思い込み、「私が教えてあげるけん!」「和食っておひたしとか 味噌汁で手軽にお野菜 取れるから…」と、料理教室まがいのことを始めようとします 。 勝男は「あのさ」「和食なら俺が作る!」「栄養管理は 俺自身がする」と割って入ろうとしますが、声が出ません 。 母と椿のやり取りに耐えきれなくなった勝男は、ついに床に崩れ落ち、「俺はマザコンなのか!?!?」と絶叫するのでした


【じゃああんたが作ってみろよ】第22話を読んだ感想(ネタバレあり)

第22話、怒涛のコメディ回でしたね! 勝男くん、お母さんの突然の家出(しかも長期滞在宣言!)に振り回されっぱなしで、本当にお疲れ様です…。 お母さんの過剰な世話焼きっぷりは、愛情表現なんだろうけど、一緒に暮らすとなると…息苦しさを感じる勝男くんの気持ち、よく分かります 。特に「彼女ができたら出ていく」発言は、なかなかの爆弾でしたね

そして、椿さんの「彼女作戦」! まさか本当にやるとは(笑)。しかも、ただの彼女じゃなくて、「勝男くん好み(と椿さんが思っている)の家庭的な鮎美ちゃん」を演じようとする暴走っぷり ! 勝男くんの慌てぶりが目に浮かぶようで、笑ってしまいました。椿さん、根はいい子なんだろうけど、空回り感がすごい…。

お母さんの「いつ結婚するの?」「高齢出産は大変だから…」という畳み掛けも強烈でしたね 。良かれと思って言っているんだろうけど、デリカシーがないというか…。勝男くんがお母さんを「マザコンっぽい」と指摘された時に反論できなかった理由が、少し分かった気がします

最後の勝男くんの「俺はマザコンなのか!?」という絶叫 。もう限界突破ですよね…。母の過干渉と、椿さんの暴走と、自分の不甲斐なさと…。いろんな感情が爆発してしまったのでしょう。果たしてこのカオスな状況、どう収拾がつくのでしょうか? 次回が待ちきれません!


【じゃああんたが作ってみろよ】第22話のネタバレまとめ

  • 勝男は実家から戻るが、滞在している母・陽子に鮎美との別れを言い出せないまま、過剰な世話を受け続けます 。
  • 陽子は家出が長期化することを示唆し、「彼女が出来たら出ていってあげる」と勝男に告げます 。
  • 困り果てた勝男は、後輩のあみなと失恋友達の椿に相談。椿が彼女のふりをするという作戦を提案し、実行することになります 。
  • 作戦当日、椿は勝男の彼女「柏倉椿」として陽子に挨拶。手土産を用意するなど完璧な滑り出しを見せます 。
  • しかし、椿は勝男が席を外した隙に「勝手に」家庭的な彼女を演じ始め、陽子の誘いに乗ってキッチンに立ってしまいます 。
  • 陽子は椿に「いつ結婚するの?」「高齢出産は大変だから…」と畳み掛け、さらに料理まで教えようとします 。
  • 母と椿の暴走に耐えきれなくなった勝男は、「俺はマザコンなのか!?!?」と絶叫し、その場で崩れ落ちてしまいます 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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