【シンママ28歳 底辺デビューしました】2話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

第1話では、主人公の舟橋凛(ふなはし りん)が、28歳のシングルマザーとして娘の「つむぎ」を育てるため、複数のバイトを掛け持ちする過酷な日常が描かれました。理不尽な上司やセクハラ客に耐えながら必死に働く一方、ママ友たちの間では夫の職業や収入による見えない格付けに疲弊していました。そんな中、数日間連絡が取れなかった夫・雄大(ゆうだい)について、警察から「ご主人が 逮捕されました」という衝撃的な電話がかかってきたところで物語は終わりました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

第2話「ご主人が逮捕されました」 の詳しい内容を、物語の展開に沿って解説します。

突然の逮捕宣告と混乱

警察からの「ご主人が 逮捕されました」 という言葉に、凛は「え」 と声を出すことしかできません。電話から漏れる声を耳にした娘のつむぎは、「ごしゅじんが たいほされました?」 と無邪気にその言葉を繰り返します。

凛は(雄大く… しゅ主人が 逮捕…?) と、事態が飲み込めません。警察官は凛に「落ち着いて」 と呼びかけ、逮捕の理由が「痴漢で 現行犯逮捕です」 と告げました。凛は「被害者の間違いではなく?」 と食い下がりますが、警察官は事務的な口調で「落ち着いて」 と繰り返すだけでした。

警察との冷たいやり取り

警察官の説明によると、事件が起きたのは「昨日の朝 電車内でのこと」 でした。凛が「今主人はどこにいるんですか…?」 と尋ねると、「留置場です」 という冷たい返答があります。

凛は「詳しく話を 聞かせてください! 会って話がしたいです」 と必死に訴えます。しかし、警察官は「現在 取り調べ中ですので 面会はできません」 と拒否します。さらに、「奥さん… 本来警察から連絡する義務はないんですよ」 、「ご主人の強い希望があったので連絡したまでです」 と、突き放すような言葉を続けます。

そして、「今ご主人に面会ができるのは 弁護士のみです」 と一方的に告げられ、電話は切れてしまいました

母からの電話とニュース速報

(どうしたらいいのか まるでわからない…) 。凛はあまりの出来事に頭が真っ白になります 。娘のつむぎが「ママ…?」 と心配そうに声をかけますが、凛は「なんでもないよ!」 と無理に笑顔を作り、冷めたグラタンを温め直そうとします

しかし、その時、再び電話が鳴り響きました 。今度の相手は、実家の「お母さん」 からです。凛がおそるおそる電話に出ると 、母は「一体何があったん?」「テレビ 見とらんが!?」 と慌てた様子で叫びます。

凛が急いでテレビをつけると 、18時のニュース番組で「無事テレビ社員を痴漢容疑で逮捕」 という衝撃的なテロップが映し出されます。画面には、「岡崎雄大 容疑者(33)」 という夫の実名と顔写真が、はっきりと報道されていました。

ニュースキャスターは、「昨日の朝 西京線内の電車で…」 と事件の詳細を伝えています。電話口の母は、「あんたは知っとったん?」「向こうのご両親から連絡は来たんけ?」 と質問を浴びせかけます。頭がぐちゃぐちゃになった凛は 、「黙ってよ!」「もうこれ以上何も言わんでよ!」 と叫び、電話を切ってしまいました

ネットでの拡散と誹謗中傷

凛は(どうしよう…) と床に座り込みます。ニュースで聞いた「西京線の電車って言ってたよね?」 という言葉が引っかかります。(普段使ってない電車じゃん! どうして…)

その瞬間、凛は最悪の可能性に気づきます。(待って! ってことはもしかして ネットでも!?) 。震える手でスマートフォンを操作し、「西京線 痴漢」 と検索してしまいました。

そこには、凛の想像を絶する光景が広がっていました。SNS(Zwitter) では「岡崎雄大」 がトレンド入りし、夫の逮捕に関する情報がまたたく間に拡散されていたのです。

中には、逮捕の瞬間を撮影した動画までありました 。動画には、「痴漢です!」 「現行犯逮捕する!」 という怒号や、夫が「写真は撮らないで!」 と叫ぶ生々しい姿が映っています。

さらに、「イケメンで高給取りだから 当然妻子持ちだろww」 、「この人に奥さんとかいたら ウケるwwww」 といった、凛の存在まであざ笑うような、無責任な誹謗中傷のコメントが溢れていました。

崩れ落ちる日常とママ友の反応

現実に打ちのめされた凛は、スマートフォンの画面を見つめたまま動けません。寝室からは、つむぎの「ぱぱに はやくあいたい」 という寝言が聞こえてきます 。凛は(これから どうしたらいい?) と、ただ涙を流すことしかできませんでした。

(たった数時間前まで 私は… なんの代わり映えもない 日常が始まる そう思っていたのに…)

翌朝、凛が意を決してつむぎを保育園のバス停へ連れて行くと、そこには案の定、ママ友たちの集団がいました。彼女たちは凛の姿を見つけると、ヒソヒソと噂話を始めます

凛に気づいたママ友の一人(末広愛美)が、「あら! 有名人の奥様じゃない」 と嫌味たっぷりに話しかけます。続けて「大変よねえ 変わった趣味のご主人を持つと…」 と嘲笑します。

ボスの片原優子(律くんママ) は、「あんなに爽やかなご主人が 見かけによらず…」 と、あえて同情的な態度を取ります。凛が「違うの… 私もまだ何も把握してなくて」 と弁明しようとすると、別のママ友が我慢できないといった様子で口を挟みました。

「はっきり言おうよ」「みんな内心 あんたの旦那のこと キモいって思ってるよ」

優子は「優しく言っても伝わらないって」 と冷たく言い放ちます。何も知らないつむぎだけが、「行ってくるね!」「じゃあね! ママ!」 と元気にバスへ乗り込んでいきました。

決意:娘を守るために

遠ざかるバスを見送りながら 、凛は(つむぎ…) と娘の名前を呼びます。そして、絶望の淵で、母親としての決意を固めます。

(私がしっかりしないと!) (つむぎを守れるのは 私しかいないんだから…)

凛は顔を上げ、(どうにかして 雄大くんの状況を 聞き出したい! どうにかして 間違いだって 証明したい!) と強く思います。その視線の先には、「勝木原法律事務所」 という看板がありました。凛は、わらにもすがる思いで、そのビルへと向かうのでした。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第2話を読んだ感想(ネタバレあり)

第1話の衝撃的な終わり方から一転、第2話は主人公・凛が絶望のどん底へ突き落とされる様子が容赦なく描かれ、息苦しささえ感じる回でした。

私が最も心を揺さぶられたのは、凛が警察から夫の逮捕理由を告げられるシーンです。昨日まで「パパ」だった夫が、次の日には「痴漢の現行犯」 として「容疑者」 と呼ばれる現実。凛が「会って話がしたい」 と訴えても、「弁護士のみです」 と冷たくあしらわれる場面は、社会的な「逮捕」という出来事が、いかに個人の日常や家族関係を強制的に分断してしまうかを痛感させられました。

さらに、テレビのニュース速報 や、ネットでの凄まじい情報の拡散 は、現代社会の恐ろしさを象徴しているようです。「この人に奥さんとかいたらウケるwwww」 といった匿名の心ない言葉が、当事者である凛の目に直接触れてしまう残酷さ。凛がスマートフォンの画面を見て崩れ落ちる姿は、見ているこちらも胸が張り裂ける思いでした。

そして、翌朝のママ友たちの反応です。「有名人の奥様」 という皮肉や、「キモいって思ってるよ」 という剥き出しの悪意。昨日まで築いていた(と思っていた)薄っぺらい関係が、一瞬にして崩壊する様は、人間の集団心理の冷酷さを浮き彫りにしています。

しかし、この回は絶望だけでは終わりません。つむぎの「行ってくるね!」 という無邪気な声に送り出され、凛が「私がしっかりしないと!」 と顔を上げる最後のシーン。娘を守るために法律事務所へ向かう 凛の姿に、母親としての強さと、わずかな希望の光を感じました。ここから凛がどう立ち向かっていくのか、目が離せません。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第2話のネタバレまとめ

  • 警察からの電話で、夫・雄大が「痴漢で現行犯逮捕です」 と告げられました。
  • 逮捕は「昨日の朝 電車内でのこと」 で、凛は留置場にいる夫との面会を「弁護士のみです」 と拒否されます 。
  • 実家の母からの電話でテレビをつけると、夫が「岡崎雄大 容疑者(33)」 として実名報道されていました 。
  • 凛は、事件現場が夫が「普段使ってない電車」 であることに気づきます。
  • ネットで検索すると、夫の逮捕はトレンド入り し、逮捕の瞬間の動画 や、凛自身をも嘲笑う誹謗中傷 が拡散されていました。
  • 翌日、保育園のママ友たちからは「キモいって思ってるよ」 など、あからさまな敵意を向けられます。
  • 凛は絶望の中、「つむぎを守れるのは私しかいない」 と決意を固め、助けを求めて「勝木原法律事務所」 へと向かいました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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