【シンママ28歳 底辺デビューしました】7話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

6話では、弁護士の桃井(ももい)が夫・雄大(ゆうだい)の懲戒免職処分 と、雄大の父に性犯罪歴 があったことを凛(りん)に伝えました。凛は自宅で雄大の通帳を発見しますが、その残高はわずか『12,347円』 であり、巨額のローン があること も判明します。桃井は雄大の性癖が父親譲りである可能性 と、さらなる余罪の可能性 を指摘。一方、警察が押収したフィルムを現像 したところ、その内容を見た警察官が「マズイことになりそう」 と漏らす場面で終わりました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

第7話「パパのはゾウさんみたいじゃないよ」 の詳しい内容を、物語の展開に沿って解説します。

警察が掴んだ「フィルム」の正体

物語は、警察署の内部から始まります。警察官たちは、6話の最後に現像された問題のフィルム について議論していました。そのフィルムは雄大の父のカメラ と一緒に保管されていましたが、フィルム自体は「今年発売の新商品」 であったため、雄大(ホシ)本人の私物であると断定されます

警察官の一人は、デジタルカメラが主流の現代 において、あえて手間のかかるアナログのフィルム撮影 にこだわる理由に疑問を呈します。上司は、シャッターを切るまでの「一連の工程」 そのものが、雄大にとって「儀式めいた行為だったかも」 しれないと推測しました。

桃井弁護士との「お金」の話

場面は変わり、凛と弁護士の桃井の会話に移ります。桃井は、雄大が「一番お金を持たせたらいけないタイプの人間」 であり、家計が「自転車操業」 状態だったことを指摘。その上で、「慰謝料請求するの」 と凛に告げます。

凛は、自身の貯金が底をつきかけている ことから弁護士費用を心配します 。しかし、桃井は「誤解しないでちょうだい!」 、「私は今 弁護士費用の話をしてるんじゃないのよ!」 と一喝。凛と娘のつむぎが、これからどうやって生活していくのか を心配しているのだと伝えました。

「不起訴」の可能性と示談交渉

桃井は、雄大の父 のケースと同様に、今回発覚した余罪(フィルムの写真)が表に出なければ、痴漢事件については「初犯だから不起訴になる可能性が高い」 と説明します。

凛は「不起訴」 という言葉に「無罪ってこと?」 とわずかな望みを抱きます。しかし、桃井は「前科はつかない」 というだけで、それも被害者である女子高生との「示談がまとまれば…の話」 だと釘を刺しました。

桃井によると、示談とは「要は金で解決よ」 ということであり、高額であるほど良い とのこと。ただし、そのお金を「凛ちゃんが払う必要はないわ」 ときっぱり告げます。

義母の不可解な言動の真相

凛は、桃井の話を聞きながら、以前義母に電話した際の「もうあの子とは関わりたくないの」 という言葉を思い出します。凛は当初、その言葉が性犯罪歴のある義父に向けられたものだと思っていました。しかし、今の状況から、義母は雄大自身のことを指していた のではないかと気づきます。

さらに、義母が言った「いつかこうなる気がしてたし」 という発言。凛は、「やっぱり母親は全てを知ってて隠してたのね」 と確信し、その悪質さに憤慨します。

桃井もまた、雄大が「ロリコンに目覚めた原因」 は義父であり 、義母はその全てを知っていたのではないかと推測しました。

つむぎの言葉と桃井の過去

凛は、雄大の父が「東南アジアに写真を撮りに頻繁に出かけてた」 こと、そして家宅捜索の際に「未現像のフィルム」 も押収された ことを桃井に伝えます。

その時、会話を聞いていた娘のつむぎが、桃井に「おちんちんはあるの?」 と無邪気な質問をします。凛は慌てて制止します が、桃井は「あるわよ」「このゾウさんにそっくりなのがついてるわよ」 と、つむぎが持っていた絵本を指して冷静に答えました。

すると、つむぎは衝撃的な言葉を口にします。「だって…」「パパのおちんちんはゾウさんみたいじゃないよ」 。凛は、その言葉の意味を察し、凍りつきました

桃井は、自身が中学生だった頃の暗い過去 を回想します。父親の未現像フィルムをカメラ屋に現像に出した ところ、店主から過剰なサービス を受けたことを不審に思い、別のフィルムを自分で現像 してみたのです。

警察が発見した「真実」

桃井の回想。暗室で現像液に浸された印画紙には、言葉を失うほどおぞましい光景 が浮かび上がってきました。

場面は再び、現代の警察署に戻ります。現像されたフィルムの写真を見た課長は、「見ての通りだろうよ」 と部下に告げます。部下が「フェイクの可能性も捨てきれません」 と食い下がると、課長は「野生のカンだな」 と前置きし、「アイツからは得体の知れないヘドロみてぇな臭いがするんだよ」 と一蹴。

そして、この写真は「まごうことなき畜生」 の証拠であり、罪名は『強姦致傷罪』 にあたると断定。「今すぐ写真の裏を取れ」 と、部下に厳命を下しました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第7話を読んだ感想(ネタバレあり)

第7話は、雄大の異常性の「起源」とされる父親の影と、雄大自身の決定的な「犯罪の証拠」が同時に暴かれる、息が詰まるような回でした。

今回、私が最も衝撃を受け、恐怖を感じたのは、娘・つむぎの「パパのおちんちんはゾウさんみたいじゃないよ」 という無邪気な一言です。この一言が何を意味しているのか、考えただけでも血の気が引きました。凛が凍りついた のも当然です。雄大の歪んだ欲望が、実の娘にまで及んでいた可能性が強く示唆され、戦慄しました。

また、弁護士・桃井の過去も非常に重いものでした。彼女もまた、中学生という多感な時期に、父親のおぞましい秘密 を知ってしまった被害者だったのです。だからこそ、彼女は凛の気持ちを誰よりも理解し、冷静かつ力強く支えようとしているのだと伝わってきました。つむぎの「おちんちん」の質問にも動揺せず、「ゾウさん」 と答えた彼女のプロ意識と強さに、胸を打たれます。

最後の警察のシーンは、ようやく雄大の本当の罪が暴かれるのだという、わずかな希望とカタルシスを感じました。課長が「強姦致傷罪」 と断言し、「写真の裏を取れ」 と命じる姿は、非常に頼もしく映ります。あのフィルムに写っていたおぞましい光景は、雄大の父の「余罪」なのか、それとも雄大自身の「本罪」なのか、物語の核心に迫る展開から目が離せません。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第7話のネタバレまとめ

  • 警察は、押収したフィルムが雄大の私物 であると断定し、アナログ撮影は彼にとっての「儀式」 だったのではないかと推測しました。
  • 桃井は凛の弁護を引き受け、雄大が痴漢事件については「初犯だから不起訴になる可能性が高い」 ものの、それには被害者との「示談」 が必要だと説明しました。
  • 凛は、義母が雄大の本性を「全てを知ってて隠してた」 のではないかと確信を強めます。
  • 凛は、雄大の父が「東南アジア」 で撮った「未現像のフィルム」 が警察に押収されている ことを桃井に伝えました。
  • 娘のつむぎが「パパのおちんちんはゾウさんみたいじゃないよ」 と発言し、凛は夫の魔の手が娘にまで及んでいた可能性に気づき凍りつきます。
  • 桃井もまた、中学生時代に父親のフィルムを自分で現像し、そのおぞましい内容を知ってしまった過去 があることが示唆されました。
  • 警察は現像されたフィルムの写真を見て、雄大の行為を「強姦致傷罪」 と断定し、本格的な捜査(裏取り) に乗り出しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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