【シンママ28歳 底辺デビューしました】11話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

10話では、主人公の凛(りん)が住むタワーマンションが「欠陥住宅」 であり、「事故物件」 になってしまったことが判明しました。不動産屋からは「一刻の猶予もない」 と避難を促され、凛と娘・つむぎは着の身着のままマンションを脱出します。マンションのエントランスでは、凛と廊下でぶつかった女性 が飛び降り自殺を図り、マスコミや警察で騒然となっていました。一方、警察の捜査では、夫・雄大(ゆうだい)がアクセスしていた「神待ち」アカウント の投稿と、押収された「20年以上前の口紅」 が結びつきます。さらに、自傷行為の写真から「車椅子用の公衆トイレ」 が犯行現場の一つとして浮上。河広課長は、雄大の事件が単なる痴漢事件ではない「かなりデカい事件」 である可能性に気づきました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する

第11話「子連れのネカフェ難民」 の詳しい内容を、物語の展開に沿って解説します。

「1週間後」という現実の壁

物語は、凛が不動産屋で新しい住まいを探す場面から始まります。凛は「最短の入居希望でお願いしたく…」 と頼み込みますが、担当者の横島 は困惑します。横島は「1週間後には住めますよ」 と、吉祥寺駅徒歩15分、家賃46,000円の「コーポくるぶし」 という物件を提示します

しかし、凛は「ここには即入居可って…」 と食い下がります 。横島は「どんな物件も契約翌日に住めるなんてありえません」 と説明し、「1週間なんて最短ですよ?」 と諭します 。凛は、今すぐにでも住める家が必要な状況でしたが、現実は厳しいものでした。

弟からの電話と行き場のない母子

不動産屋を出た凛は、(それまでの間 どうしよう… どこにいよう…) と途方に暮れます。家を飛び出してきたため、帰る場所もありません。

その時、実家の弟・翔 から電話がかかってきました 。翔は、ニュースでマンションの欠陥問題を知り、心配して連絡をくれたのです 。しかし、翔は義妹・綾香の陣痛 が始まったため、母と共に病院にいる と言います 。凛は弟に心配をかけまいと、「なーん! 大丈夫!」 と強がってしまいます

翔は「遠慮なく言うてよ? お金も綾香に内緒で貸せるから…」 と気遣ってくれますが 、凛は「あいつの件は桃ちゃんにお願いしとるし」「すぐに(新しい家に)入居できるし安心しとるところ」 と、見栄を張って電話を切ってしまいました 。(どうして、弟相手に強がってしまうんだろう…) と、凛は自己嫌悪に陥ります

警察の捜査:現像されたフィルムの中身

一方、警察署では、河広課長が定年退職した元上司・室堂 を居酒屋に呼び出し、雄大の事件について相談していました 。室堂は「何かでかいものが隠れている気がする」 と、自身の勘を口にします

課長は、家宅捜索で押収した雄大の父のフィルム を現像した結果について語り始めます 。室堂の「現像した写真には 何が写ってたんだ?」 という問いに、課長は「それがな…」 と重々しく口を開きます

ネットカフェでの一夜

行き場を失った凛とつむぎは、その夜、ネットカフェ で過ごすことになります 。しかし、周りの客からの視線や、狭い個室での生活は、凛の心をさらに追い詰めます。

翌朝、ニュースサイトでは「他人事ではない億ション問題」 など、自宅マンションの欠陥問題が大きく報じられていました 。凛は(たった一時間前までは まだマシな状況だった) と、急転直下した状況を嘆きます

ネットカフェの店員から「静かにしてください」 と注意を受けた男性客が、「なんで俺なワケ??」「どうして何もかもうまくいかねぇんだよ!」 と叫ぶ声が聞こえてきます 。凛は(一瞬自分の心の声が漏れたのかと思った…) と、その男性客に自分を重ね合わせます

弟からの連絡と警察への通報

凛が(きっと私たちだけ…) と孤独感に苛まれていると、弟の翔から「ご報告! 生まれたよ!!」 という喜びのメッセージが届きました 。「2890グラムの女の子☆」「綾香も赤ちゃんも元気!!」

凛は、弟の幸せを喜びながらも、自身の状況を考えて複雑な気持ちになります。そして、弟にお金を借りようか と悩み始めますが、「姉として最低なのはわかってる…」 と思いとどまります

その頃、警察署では河広課長が部下からの電話を受けていました。部下は深刻な声で告げます。「ハコ(警察署)からの連絡で…」「杉並区の近隣住民から通報があったそうです」「トランクルームから…」「女子高生と思われる遺体が見つかったそうです…」 。この報告は、雄大の事件が新たな、そしてより深刻な段階に入ったことを示唆していました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第11話を読んだ感想(ネタバレあり)

(感想部分は修正の必要がないため、変更ありません) 第11話は、住む家を失った凛とつむぎが、文字通り「ネカフェ難民」 となってしまう、読んでいて非常に胸が締め付けられる回でした。

不動産屋での「1週間後」 という現実は、今すぐにでも安全な場所を確保したい凛にとって、あまりにも長い時間です。弟の翔からの電話 に対しても、心配をかけまいと強がってしまう凛の姿 は、痛々しくも共感できるものでした。

ネットカフェでの描写は、子連れで避難生活を送ることの過酷さをリアルに伝えています。周りの目を気にしながら、狭い空間で娘を寝かしつける凛の姿 は、見ているこちらも辛くなります。隣の個室から聞こえてくる男性の叫び声 に、凛が自分を重ねてしまうシーン は、彼女が精神的に追い詰められていることを示していて、胸が痛みました。

弟からの出産報告 は、本来喜ばしいニュースのはずなのに、凛の孤独感を一層際立たせる効果を生んでいます。お金を借りることを「姉として最低」 と思い悩む凛のプライドと、どうしようもない現実との間で揺れ動く心情が、ひしひしと伝わってきました。

最後の警察からの報告内容は衝撃的でした。「トランクルームから…」「女子高生と思われる遺体が…」 。これが雄大の事件とどう繋がるのか。物語は、さらに暗く、深刻な方向へと進んでいく予感がします。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第11話のネタバレまとめ

  • 凛は不動産屋で新しい家を探しますが、最短でも入居は「1週間後」 だと告げられ、途方に暮れます 。
  • 実家の弟・翔から心配の電話がありますが、義妹・綾香の出産が始まった ことを知り、凛は強がってしまいます 。
  • 行き場のない凛とつむぎは、その夜をネットカフェ で過ごすことになりました 。
  • 翌朝、翔から無事女の子が生まれた との連絡が入り、凛は複雑な気持ちになります 。
  • 警察の河広課長が元上司に相談し、雄大の父のフィルムを現像した結果 について何かを語ろうとしますが、内容は明かされませんでした 。
  • 警察署に、「杉並区」 の「トランクルームから」「女子高生と思われる遺体」 が発見されたという衝撃的な通報が入りました 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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