【シンママ28歳 底辺デビューしました】9話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

8話では、娘・つむぎの衝撃的な発言(「いっつも上になってた!」) をきっかけに、主人公の凛(りん)は夫・雄大(ゆうだい)が娘にまで性的虐待を加えていた可能性に直面し、激しく動揺しました 。弁護士の桃井(ももい)は、自身の辛い過去を明かしながらも凛を諭し 、まずは冷静に現実的な対応(引っ越し) を進めるよう助言します。一方、警察は雄大のPCから「神待ち」アカウントへのアクセス履歴 や「女児の衣服」 を発見し、雄大の犯罪の闇がさらに深いことを突き止めました

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第9話をネタバレありでわかりやすく解説する

第9話「離婚届にサインして」 の詳しい内容を、物語の展開に沿って解説します。

警察の捜査:「20年前の口紅」

物語は、警察署のシーンから始まります。刑事たちは、雄大の押収品である女児の服に付着していた「口紅」 について分析していました。

その口紅は、「20年以上も前」 に主に免税店で販売されていた「海外ブランド製品」 であることが判明します。古い口紅という新たな証拠に、捜査員たちは首をひねります。

つむぎの絵に隠されたおぞましい記憶

場面は、凛と桃井、つむぎのいる部屋に戻ります。桃井は、つむぎが描いた家族の絵 について、優しく質問を始めました

つむぎは、絵の中の人物が「パパとつむぎ」 であると答えます。しかし、その絵に描かれたパパの口は、不気味なほど真っ赤に大きく塗られていました

凛が「パパはママの口紅を使ってる?」 と尋ねると、つむぎは「ううん ママのじゃないよ」 と否定します。「どうしてわかるの?」 という問いに、つむぎは「だって ママの口紅はいいにおい」「だけどパパのはクサイもん!」 と答えました。

さらに、つむぎは無邪気に続けます。「口紅を塗ってる時のパパはご機嫌なの」 、「いつもニコニコしてる」 。そして、「その時にね ちんちんを『よしよし』したり…」 と、衝撃の事実を口にしました。

桃井の助言と凛の決意

つむぎの言葉に、凛は「つむぎ!」「もうやめよう…」 と叫び、激しく動揺します。桃井は「凛ちゃん ひとまず冷静にね」 と割って入り、今感情的になってつむぎを問い詰めるべきではないと諭しました

桃井は、パニックになる凛に対し、「ひとつずつすべきことを書き出し」 て、物事を俯瞰して整理する ようにと、冷静な助言を与えます。

新しい家探しと「アンダーローン」という希望

その夜、凛は(本当は今すぐにでも聞き出したい…) という気持ちを必死に抑え、桃井の助言通り、まずは「家探し」 から始めます。

不動産屋に連絡し、離婚して4歳の娘と二人で暮らす ことを伝えると、提示されたのは現在住んでいる港区のタワーマンション とはかけ離れた条件の物件ばかりでした

しかし、不動産屋の担当者は、凛の事情を知ると、別の提案をします。それは、現在の家を売却することでした。担当者は「アンダーローン」 という仕組みを説明します。これは、家の資産価値が住宅ローンの残高を上回っている状態 を指し、売却してローンを返済しても手元にお金が残る ことを意味します。

凛の住むマンションは「人気の億ション」 で、5年住んだ今 が「売り時」 でもあると言われます。夫から「1円ももらいたくない」 と考えていた凛ですが、お金がない 現実と、「一緒に住んだ家の お金ぐらいは…」 という思いから、まずは銀行でローン残高を確認する ことを決意しました。

捜査線上に浮かぶ「神待ち」アカウント

再び警察署。捜査員たちは、例の「神待ち@とうきょう」 というアカウントについて調べていました。そのアカウントは、痴漢事件の1ヶ月前に「朝からしんどい」 という言葉と共に、自傷行為(リスカ) の痛々しい写真を投稿していました

捜査員はこれを「病弱アピール」 と分析。河広課長 は、このアカウントと、例の「20年以上前」の口紅 との関連性を探るよう指示を出します。

離婚届へのサイン

物語の最後、凛は桃井に電話をかけます。「もしもし桃ちゃん…」「あいつに『差し入れ』をお願いできる?」

凛の手元には、記入済みの「離婚届」 がありました。そこには、「岡崎 凛」 の名前と、今住むタワーマンションの住所 がはっきりと記されていました。凛はついに、夫との決別を法的に進める決断を下したのです。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第9話を読んだ感想(ネタバレあり)

第9話は、おぞましい真実が明らかになる一方で、凛が絶望の淵から立ち上がり、具体的な次の一歩を踏み出す「決意」の回でした。

今回最も衝撃的だったのは、やはりつむぎの証言です。「パパのはクサイもん!」 という無邪気な言葉が、雄大の異常な性癖を裏付ける決定的な証拠となりました。「ちんちんを『よしよし』したり」 という描写は、彼が日常的に娘の前で、あるいは娘に対して、性的虐待行為を行っていたことを強く示唆しており、心の底から吐き気を覚えます。

そんな凛を支える桃井の存在が、本当に頼もしく感じられます。パニックに陥る凛に「書き出して」 と冷静に助言する姿は、凛にとって唯一の命綱です。

不動産屋での「アンダーローン」 の提案は、物語に差し込んだ一筋の光のようでした。経済的な自立の道筋が見えたことで、凛は「1円ももらいたくない」 という感情論から、「生活のためのお金は確保する」という現実的な思考へシフトすることができます。

警察の捜査パートで出てきた「20年前の口紅」 と「リスカ写真」 のある「神待ち」アカウント 。この二つがどう繋がるのか、雄大の犯罪の全体像はまだ見えません。

最後に、凛が「離婚届」 にサインするシーン は、彼女の再生への第一歩として、非常に力強く映りました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第9話のネタバレまとめ

  • 娘のつむぎが、パパ(雄大)が「クサイ」口紅 を塗って「ご機嫌」 になり、自分の性器を触っていた(「よしよし」した) ことを絵と証言で明らかにしました。
  • 凛は激しく動揺します が、桃井に諭され 、まずはやるべきことを整理する ため、新しい家探しを始めました 。
  • 不動産屋から、現在の「億ション」 を売却すればローンを返しても利益が出る(アンダーローン) 可能性があると助言されます。
  • 凛は、夫との金銭的なつながりを断ちたかった ものの、現実を考え、売却に向けて動き出すことを決意します 。
  • 警察の捜査では、雄大の押収品から「20年以上前」 の古い口紅 が発見されました。
  • また、雄大がアクセスしていた「神待ち」アカウント が、自傷行為(リスカ) の写真を投稿していたことが判明します 。
  • 凛はついに「離婚届」 にサイン し、桃井に夫への「差し入れ」として託す ことを決めました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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