【シンママ28歳 底辺デビューしました】15話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

14話では、凛(りん)が夫・雄大(ゆうだい)の再逮捕(死体遺棄容疑)という衝撃的なニュースをテレビで目の当たりにしました。弁護士の桃井(ももい)は、凛の友人という私情と、事件の注目度(ビジネスチャンス)を説く事務所のボスとの板挟みになります。一方、警察の捜査では、遺体の膣内から雄大の精液と「口紅の成分」が検出され、これが痴漢事件の被害者の口紅と関連づけられました。すべてを失った凛は、さらに実家の義妹・綾香(あやか)から「ウチと絶縁してください」と、冷酷な通告を突きつけられたところで終わりました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第15話をネタバレありでわかりやすく解説する

第15話「夫の痴漢はヤラセだった!?」の詳しい内容を、物語の展開に沿って解説します。

世間の狂乱とママ友たちの本音

世間では、雄大の事件が「イケメン殺人鬼」としてセンセーショナルに報じられ、ネットのトレンドは「岡崎雄大ファンクラブ」や「雄大くん裁判傍聴」といった異常なワードで埋め尽くされます。

一方、凛が住んでいたタワーマンションのママ友たち、片原優子(律くんママ)、結奈ちゃんママ、そして末広愛美(蓮くんママ)は、カフェで凛の不幸を肴に盛り上がっていました。

優子や結奈ちゃんママは、「イケメン旦那の裏の顔が殺人犯だなんてヤバすぎでしょ」、「マンションまで耐震偽装だっけ?」、「安住の地を失い夫は殺人犯で豚箱!」と、凛の状況を噂します。

結奈ちゃんママが「災難が続きすぎ!」と表面的に同情すると、優子は「何よ結奈ちゃんママ あなたいつも率先して悪口言ってたじゃない」、「あの人のこと嫌いだったでしょ?」と、結奈ちゃんママの本音を暴きます。優子も「わかるわよ」「旦那の愚痴を皆で言い合ってる時にひとりオノロケ発言したりズレてたもの」と追随。「ぶっちゃけ 人をイラつかせるタイプではあったよね」と吐き捨て、彼女たちの会話からは、凛に対する日頃の鬱憤と、他人の不幸を喜ぶかのような歪んだ感情が垣間見えました。

実家からの「絶縁」宣告

場面は、14話のラストで義妹・綾香から「絶縁してください」と告げられた凛の電話シーンに戻ります。凛が「絶縁って… 一体どういう…」と呆然と尋ねると、綾香は「どうもこうもありませんよ そのままの意味です」と冷たく言い放ちます。

綾香は、「世間は別個には考えませんよ」、「お義姉さんは殺人犯の嫁 つむぎちゃんは殺人犯の子どもです」と、凛が置かれた現実を非情な言葉で突きつけます。

さらに、「世間が同情してくれるとでも?」、「甘いですよ」と畳みかけ、「せいぜい(殺人を犯すようなヤバい男を選んだ)見る目のない女」、あるいは「夫婦なんだから同じ穴のムジナ」「共犯みたいなもんだろうってね」と思われるのが関の山だと断罪します。

凛が「そんなわけないじゃない! 私は何も知らない!」と必死に訴えても、綾香は聞き入れません。彼女は、ネットが「お祭り騒ぎですよ」になっており、自分たち家族にまで累が及ぶのは時間の問題だと主張。「とにかくそういうことですから! 今後一切ウチに関わらんでください!」と一方的に電話を切り、凛はついに実家からも見放されてしまいました。

痴漢事件の「違和感」:記者の推測

その頃、週刊誌の記者である佐々木(雄大の大学時代の先輩)は、雄大の友人(12話に登場した小林)と電話で、例の痴漢逮捕時の動画について議論していました。友人は、あの動画に「違和感がある」、「なぜ警察はこれを見落としてんだ?」と疑問を呈します。

記者の佐々木は、「俺が思うに見落としじゃねぇと思う」と返します。彼は、「現行犯逮捕」という状況証拠の強さから、「痴漢事件なんて言い訳無用で100パー男が悪い」ため、警察が動画を詳細に確認しなかったのだろうと推測しました。

友人は、動画を巻き戻し、被害を訴えた女性が「あの人痴漢です!」と叫ぶ直前のシーンを指します。「一見ささいな動作ですが… 何かサインを送り合っているようにも見えます」

記者の佐々木は「つまりこいつらは… グルじゃないかと」、つまり痴漢事件自体が「でっち上げ」だったのではないか、という驚くべき仮説にたどり着きます。

雄大の「黙秘」とつむぎの「お守り」

警察の取調室では、河広課長が雄大を厳しく追及していました。「家出中の女子高生、通称『神待ちJK』」を「わいせつ目的」で殺害したのかと問いただしますが、雄大は「黙秘します」の一点張りで、一切の供述を拒否します。

一方、桃井の家では、凛が綾香との電話で落ち込んでいると、つむぎが「いいもの貸してあげる」と、お守りを渡しました。

凛が「これ なぁに?」と尋ねると、つむぎは「お守りなんだって」、「パパがくれたの」、「このお守りを見ればパパは元気になるんだって」と、無邪気に答えました。

記者がたどり着いた「真の目的」

記者の佐々木は、電話の相手(12話の小林)から「死体遺棄で再逮捕されてんだよ」という男が、わざわざ痴漢をでっち上げる「メリット」が理解できないと指摘されます。

しかし、佐々木は「痴漢をでっち上げることにメリットがあった」「そう考えるとしっくりこないか?」と返します。彼は、一連の事件が雄大の計算通りに進んでいると推測。(痴漢事件も 裏アカウントも すべて意図的で)、(公になるのも 岡崎が先を見すえて やってたんじゃないかと…)

そして、雄大の行動すべてが、世間の注目を集めるための計画だったとすれば、その「真の目的は――」「もっと別のところにあるはずだ」と、事件の裏に隠された、さらに大きな構図の存在に気づくのでした。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第15話を読んだ感想(ネタバレあり)

第15話は、凛が社会的にも家族からも完全に孤立していく様と、雄大の犯罪の全貌がいかに計画的であったかが描かれ、息苦しいほどの展開でした。

ママ友たちの会話シーンは、人間の醜悪な部分が凝縮されていました。「ざまぁみろだわ」という言葉は出てきませんでしたが、凛の不幸をまるでゴシップのように消費し、日頃の不満をぶつける姿は、見ているこちらも不快になりました。彼女たちにとって、凛はもはや「友人」ではなく、「イケメン殺人鬼の嫁」というレッテルでしかないのだと痛感します。

そして、義妹・綾香からの「絶縁」宣告。これが最も残酷でした。「殺人犯の嫁」、「見る目のない女」、「共犯」という言葉は、綾香個人の意見というよりも、これから凛が浴び続けるであろう「世間の声」そのものです。凛が社会的に完全に孤立無援となった瞬間でした。

しかし、今回最大の衝撃は、痴漢事件が「ヤラセ」だった可能性が浮上したことです。記者の佐々木が気づいた動画の「違和感」、そして「メリット」の謎。死体遺棄で再逮捕された男が、なぜわざわざ世間の注目を集めるような痴漢事件を偽装したのか。雄大が「すべて意図的」で、「公になるのも先を見すえて」いたのだとしたら、その「真の目的」とは一体何なのか。常軌を逸した計画性に、底知れぬ恐怖を感じました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第15話のネタバレまとめ

  • 世間では雄大の事件が「イケメン殺人鬼」として報じられ、「岡崎雄大ファンクラブ」ができるなど異常な盛り上がりを見せていました。
  • 凛の元ママ友たちは、凛の不幸を噂し、「人をイラつかせるタイプではあった」などと、日頃の不満を漏らしていました。
  • 凛は義妹の綾香から、「殺人犯の嫁」「共犯みたいなもんだろう」と激しく詰られ、「今後一切ウチに関わらんでください」と「絶縁」を宣告されました。
  • 週刊誌記者の佐々木は、雄大の痴漢逮捕時の動画を分析し、被害女性と「グル」であり、事件自体が「でっち上げ」だったのではないかと推測します。
  • 死体遺棄事件で追及される雄大は、警察の取り調べに対し「黙秘します」と完全黙秘を貫きました。
  • つむぎが、雄大から「パパが元気になる」「お守り」だと言われて渡された、謎の機械を凛に差し出しました。
  • 記者の佐々木は、痴漢事件も裏アカウントも全てが雄大の「意図的」な計画であり、その裏には「もっと別のところにある」「真の目的」が隠されていると確信しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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