【妻の知らない婚前契約】ネタバレ！24話・最終回結末

漫画『妻の知らない婚前契約』のネタバレをお探しですね。物語がクライマックスを迎える24話、そして最終回となる25話では、これまで複雑に絡み合ってきた登場人物たちの運命が、劇的に、そしてあるべき場所へと収束していきます。

主人公の珠が下す大きな決断、親友である碧人のために自らの想いを封印してきた一颯の衝撃的な告白、そして自分たちの欲望のままに行動してきた碧人と寧々が迎える当然の結末など、最終章にふさわしい見どころが詰まっています。特に、一颯が長年抱えてきた秘密や、離婚という大きな試練を経て3年が経過した後の珠の成長した姿は、この物語の核心に触れる部分です。

この記事では、『妻の知らない婚前契約』の24話から最終回25話に至るまでの詳細なあらすじと、読者が最も気になるであろう結末について、各シーンを丁寧に追いながら分かりやすく解説していきます。

妻の知らない婚前契約 24話のネタバレ

24話：珠が襲われた事件の概要

物語は24話で一気に緊迫します。珠の自宅に、寧々のストーカーであるリックが押し入るという衝撃的な事件が発生しました。リックは、自分を捨てた寧々が執着している（と彼が思い込んでいる）珠を逆恨みし、寧々にそそのかされる形で珠を襲撃しようとします。

部屋には息子の絢人も眠っており、珠は母親として絢人を守るために必死の抵抗を試みます。リックに押し倒された際、倒れた拍子にコップが割れ、珠はその破片を手に取ります。そして、絢人を守るという一心で、リックを怯ませるために自らの右太ももを深く突き刺しました。

大量の出血を見て驚愕したリックは、そのまま何もせずにその場から逃走します。珠は出血多量で意識が朦朧としますが、以前から「何かあった時のために」と教えていた通報ボタンを絢人が押すことができたため、警察が駆けつけ一命を取り留めました。

病院に運ばれた珠の傷は、大動脈に近く非常に危険な状態でしたが、幸い命に別状はありませんでした。警察から連絡を受けた碧人と、偶然彼と一緒にいた一颯も、慌てて病院に駆けつけます。

一颯が明かした衝撃の告白内容

珠が自分の知らないところでこれほど危険な目に遭っていたこと、そしてその遠因が碧人の不貞にあると感じた一颯は、責任を痛感し、病室でこれまで隠してきた全ての真実を告白します。

それは、5年前、碧人と寧々の間に結ばれたあの「婚前契約」を結ぶずっと前から、一颯自身が珠のことを一途に想い続けていたという衝撃的な内容でした。

一颯には遺伝性の疾患があり、もし子供ができた場合、50%の確率で発症し、最悪の場合は死に至る可能性があるという重い秘密を抱えていました。そのため、子供好きで「たくさん子供が欲しい」と夢を語っていた珠のために、自分は彼女の幸せを願って身を引くべきだと考えていたのです。

そんな折、碧人が会社で人の財布からお金を盗もうとする場面を目撃してしまいます。碧人が寧々に貢ぐために多額の借金を抱えていることを知った一颯は、苦渋の決断を下します。碧人の借金を肩代わりする代わりに、寧々と別れ、珠と結婚して彼女の夢（子供を持つこと）を叶えてあげてほしい、と契約を持ちかけたのでした。

すべては、碧人のためではなく、ただひたすらに珠の幸せを願っての行動だったことが、ここでようやく明かされます。

碧人の保身的な態度と口論

しかし、一颯のこれほど重く、切実な告白を聞いても、碧人の自己中心的な態度は微塵も変わりません。そこへ、警察から事情聴取を受けていた寧々までもが病室に現れます。

寧々は一颯の告白を聞くや否や、「こんなブスに負けた」と悔しがり、「珠も一颯と不倫していたんだろう」とあらぬ疑いをかけて罵り始めました。

驚くべきことに、碧人はその寧々の言葉に同調するかのように、「珠が浮気するはずない、結局は一颯の片想いだ」と一颯を切り捨てます。この言葉の裏には、珠が自分より格下であり、浮気などできるはずがないという碧人の珠に対する侮辱的な見方が透けて見えます。

さらに碧人は、一颯が最も触れられたくない遺伝性の疾患のことまで持ち出し、「俺は絢人に弟妹を作ってあげられるけど、一颯にはそれができない」と、人として最低の言葉で一颯の心を深くえぐりました。

碧人と寧々からの心無い言葉の集中砲火に、一颯は深く傷つきます。そして、離婚を決意した珠でさえも、一途な性格ゆえにまだ碧人を愛しているのかもしれない、だから自分を庇わなかったのかもしれない、と絶望的な誤解をしてしまいます。

一颯は目に涙をため、珠に「さよなら」とだけ告げ、静かに病室から出て行ってしまいました。

寧々が警察についた嘘とは

寧々の厚顔無恥な行動は、病室での振る舞いだけにとどまりません。リックが逮捕されれば、自分が珠の襲撃を指示したことがいずれ発覚すると恐れた寧々は、自己保身のために警察へ巧妙な嘘をついていました。

寧々は警察の事情聴取に対し、「リックが、私の元カレである碧人を殺すと言っていた」と虚偽の証言をしたのです。あたかも、本来の標的は碧人であり、珠は巻き込まれただけかのように見せかけるためでした。

さらに、自分の無実を証明し、周囲を安心させる（あるいは油断させる）ため、臆面もなく珠の病室へとお見舞いにやってきたのです。しかし、彼女のこの行動が、結果として一颯の衝撃的な告白を引き出す引き金となり、全ての関係性が白日の下に晒されることになったのは、まさに皮肉としか言いようがありません。

妻の知らない婚前契約 25話・最終回ネタバレ

主要人物たちの最終的な結末

25話で描かれた珠の決断と両親

一颯が病室を去っていく姿を、珠は追いかけることができませんでした。彼の涙と「さよなら」という言葉の重みを受け止め、珠は心の中で静かに彼に別れを告げます。しかし、それは絶望だけではありませんでした。

珠は、この事件を機に、これまで碧人の顔色を窺い、自分に自信が持てなかった弱い自分自身にも別れを告げることを決意します。碧人とは離婚し、これからは絢人と二人で強く生きていくことを固く心に誓いました。

珠が両親にその決意を報告すると、両親も娘の新たな一歩を心から応援すると言ってくれました。

奇しくもその頃、碧人と寧々は、珠が襲われた件で「泥棒で借金魔のくせに！」「こんな底意地の悪い女に貢がなきゃよかった！」と、互いの非をなすりつけ合い、醜い罵り合いを繰り広げていました。その最悪の場面を、珠の両親が偶然にも目撃してしまいます。

全てを察した珠の父親は、激しい怒りに震え、鬼の形相で碧人に詰め寄ります。「慰謝料は貯金の全て、親権は珠。それで文句ないな！」という厳しい言葉に、碧人はもはや弁解の余地もありません。泣きながら土下座して謝る碧人に目もくれず、両親は珠の決断が正しかったことを確信するのでした。

珠の離婚成立と3年後の生活

退院に向けて珠が回復してくると、警察が事件の詳細について改めて事情聴取に来るようになります。しかし、珠は襲われた時の恐怖がフラッシュバックし、まだ詳細について話すことができない状態でした。

そんな珠を助けたのも、また一颯でした。一颯が密かに連絡を取ってくれたおかげで、高井弁護士が珠のもとを訪れ、「一颯くんから君のために力になってほしいと頼まれた」と申し出てくれます。珠は、去っていった後も自分を気遣ってくれる一颯の優しさに感謝し、事件のこと、そして離婚に関わる全てを高井弁護士に依頼することを決めました。

予想通り、往生際の悪い碧人からは「何でもするから許して欲しい」という謝罪（とも言えない）メールが連日のように届いていましたが、珠は弁護士に全てを一任し、毅然とした態度でそれらを遮断します。

リハビリに励む一方で、珠は自立のための準備も着実に進めていました。以前パート勤務していたショッピングモールの伊藤さんに事情を話し、実家近くにある同じ系列のモールを紹介してもらい、正社員として働けるよう手はずを整えたのです。

高井弁護士の尽力のおかげで碧人との離婚は無事に成立し、さらにリックの親からはかなり高額な「和解金」も受け取ることができました。退院後、珠は正社員として新たな職場で働き始め、絢人との新しい生活を力強くスタートさせます。

碧人との離婚と養育費の現在

一颯が中国へ赴任し、珠が離婚してから、あっという間に3年以上の月日が流れました。

碧人とは離婚しましたが、彼は毎月きちんと養育費を振り込み続けており、別れた後も父親としての最低限の役割は果たそうとしている様子が描かれます。データベースの情報によれば、碧人には現在付き合っている新しい彼女もいるようです。彼も彼なりに、過去を（どれだけ反省したかは不明ですが）乗り越え、次の人生を歩んでいることが示唆されます。

物語の最終盤、今日は絢人の保育園の卒園式です。碧人も来る予定になっていましたが、当日の朝になって「お腹を壊して行けない」と珠にメールが入りました。結局、大事な日にも無責任さが顔を出す碧人らしさは変わっていないようです。

仕方なく、珠と絢人が二人で卒園式に向かおうとした、まさにその時でした。

最終回：一颯との感動的な再会

碧人が来られなくなった、その絶妙なタイミングで、珠と絢人の前に一人の男性が現れます。それは、3年前に中国へ渡ったはずの一颯でした。

あまりに突然の、そして最も会いたかった人の登場に、珠は言葉を失います。そして、久しぶりと言う一颯に対し、万感の想いを込めて「おかえりなさい」と返すのが精一杯でした。

一颯は、この日のために全てを準備していました。彼は、珠に会いに来る前に、まず碧人に会いに行っていたのです。そして、碧人から「絢人の父親に名乗り出る許可」をもらってきたことを珠に明かしました。

一颯は、珠がまだ独り身であった場合に備え、3年間の想いを胸に、今度こそ自分の気持ちを伝えるため、日本に帰国していたのでした。

物語の結末と絢人の反応

一颯は、少し照れながら、しかし真っ直ぐな瞳で珠に伝えます。「もし、珠ちゃんがまだ独り”身だったら、懲りずに当たって砕けようと思って」と。それは、3年越しにようやく伝えられた、彼の本気の告白でした。

さらに一颯は、珠の隣に立つ6歳になった絢人にも目線を合わせ、「いいかな？」と優しく尋ねます。

絢人は、突然現れた大きな男性にビックリした表情で、「おじさん、誰だよー、べー」と子供らしい反応を見せ、一瞬場が和みます。

しかし、一颯の真剣な言葉と、3年間ずっと胸に秘めていたであろう想いを受け取った珠の目からは、これまでの苦労、悲しみ、そして再会の喜びが入り混じった涙が止めどなく溢れていました。

一颯は、そんな珠の頬にそっと手を当て、優しくその涙を拭います。

その様子を見ていた絢人が、少し照れたのか「知らん！」と言って走り出し、一颯と珠も「あ、待って」と絢人を追いかけて一緒に走り出します。

走りながら、珠と一颯は自然と手を取り合い、二人で顔を見合わせて笑い合いました。

これまで本当に色々なことがあり、この先どうなるかもわからない。けれど、今度こそ、この出会いこそが運命だと信じて歩んで行こう。

珠は、隣で笑う一颯の優しい笑顔を見つめながら、彼と一緒に新しい未来を築いていくことを心に誓うのでした。

妻の知らない婚前契約ネタバレの総括

• 珠は最終的に碧人と離婚し、一颯と結ばれる
• 一颯は5年前から珠のことが好きだった
• 一颯の遺伝性疾患が、碧人との契約のきっかけだった
• 碧人は会社で盗みを働こうとするなど、金銭的にだらしなかった
• 珠は寧々のストーカー・リックに襲われ太ももを刺すが一命を取り留める
• 碧人と寧々は珠が襲われた後も互いを罵り合う醜態を見せる
• 珠の両親が碧人と寧々の口論を目撃し、全てを理解する
• 珠の父親が碧人に慰謝料と親権について厳しく通告する
• 寧々はスポンサーに悪事がバレ、店も恋人も全て失う
• 珠は弁護士を立てて碧人との離婚を成立させる
• 珠は正社員として働き始め、経済的に自立する
• 離婚から3年後、碧人は養育費を払い続け、新しい彼女もいる
• 物語の最後は、絢人の卒園式の日
• 一颯が中国から帰国し、珠と絢人の前に現れる
• 一颯は碧人から「絢人の父親になる許可」を得ていた
• 珠と一颯は3年の時を経て、ようやく結ばれるハッピーエンドとなった

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コマさん（koma）

野生のライトノベル作家

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社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》