【すべての恋が終わるとしても】4話ネタバレ|真央の病気と秘密

ドラマ『すべての恋が終わるとしても』第4話は、第3話の衝撃的なラストで明かされた真央の病気について、その詳細と3年前に隠された秘密が語られる、非常に重要な回となりました。由宇の母親の過去も明らかになり、なぜ真央が由宇にだけは病気のことを言えなかったのか、その理由も浮き彫りになります。
この記事では、『すべての恋が終わるとしても』第4話の詳しいネタバレあらすじに加え、颯と莉津の急接近や、由宇と野北の新たな関係、そして再び倒れてしまう真央の姿まで、物語の核心を深く掘り下げて解説します。3年間の空白がようやく埋まり始め、登場人物たちの想いが激しく交錯する展開となります。
- 真央が3年前に発症した病気の詳細
- 真央が由宇に秘密を隠し続けた理由
- 颯と莉津の初恋の行方と関係性の変化
- 由宇と野北、そして真央のすれ違う恋の現状
「すべての恋が終わるとしても」4話ネタバレあらすじ
- 第4話の詳しいあらすじ
- 由宇の母親がガンだった過去
- 莉津の冊子「がん患者の家族」
- 颯が知った真央の秘密
- 真央が3年前に大腸がんを発症
第4話の詳しいあらすじ
第4話は、真央(神尾楓珠)が3年間抱えてきた秘密が、ついに親友・颯(藤原丈一郎)に明かされる、物語の核心に迫る回です。由宇(葵わかな)は、第3話での真央からの突然のキスに戸惑いながらも、仕事仲間として笑顔で接しようと努めます。しかし、その裏で、同級生の茜に、ガンで亡くした母親の「苦しい思い出しかない」と、自らのトラウマを告白していました。
一方、莉津(本田望結)の不審な行動を追っていた颯は、彼女が「がん患者の家族」のための冊子を持っていたこと、そして「真央も話せばいいのに」と犬に愚痴をこぼすのを聞いてしまい、真央の異変を確信します。
大崎家を訪ねた颯に対し、真央はついに全てを打ち明けます。3年前に「大腸がん」を発症し、まだ完治していないこと。この告白により、颯と真央、莉津は3年ぶりに本音で向き合います。秘密の重圧から解放された真央は、由宇への未練を口にし、彼女に会いに行きます。しかし、そこで目にしたのは、野北(白洲迅)と親しげに歩く由宇の姿でした。そしてその直後、真央は病院に運ばれる事態となります。
由宇の母親がガンだった過去
第3話での真央からの突然のキス。それは、「友達」という関係性を築き直そうとしていた由宇にとって、混乱以外の何物でもありませんでした。由宇は、仕事の打ち合わせでは「もういいよ!」と明るく振る舞い、プロフェッショナルな笑顔で真央に接しようとします。
しかし、その内心は深く揺れ動いていました。由宇は同級生の茜に相談を持ちかけ、胸の内を明かします。「真央にしか話せなかったこともある」と、彼がかつてどれほど特別な存在だったかを語りつつ、自身の最も深いトラウマを告白します。
由宇は、母親をガンで亡くしていました。そして、その闘病生活は彼女にとって「苦しい思い出しかない」と語ります。この告白は、由宇が「病気」という言葉や、それを取り巻く状況に対して、深いトラウマと拒否感を抱えていることを示しています。この事実は、物語全体にとって非常に大きな意味を持ちます。なぜ真央が、他の誰でもない由宇にだけ、自分の病気のことを3年間も隠し続けてきたのか。それは、由宇にあの「苦しい思い出」を二度と味わわせたくないという、真央なりの不器用な優しさであった可能性が、ここで強く示唆されました。
莉津の冊子「がん患者の家族」
颯は、第3話で莉津が病院の消化器内科から出てきたことをずっと気にかけていました。幼馴染でありながら、ここ数年、明らかに自分を避けている莉津。彼女の不可解な行動の理由を探る中、颯は莉津が持っていた冊子が「がん患者の家族」のためのものであることに気づいてしまいます。
決定打となったのは、その夜、颯が莉津の家の近くを通りかかった時のことです。莉津が飼い犬に向かって「真央も話せばいいのに。友達なんだから」と、一人で愚痴をこぼしているのを立ち聞きしてしまいます。「真央」「友達(=颯のこと)」「がん患者の家族」。
これまでの莉津の頑なな態度、そして病院での目撃情報と冊子。全てのピースが繋がった颯は、真実を確かめるため、大崎家へと向かいます。莉津が一人で抱え込んでいた重圧と、兄を思うがゆえの苦しみが、図らずも颯に秘密を知られるきっかけとなってしまいました。
颯が知った真央の秘密
颯は大崎家を訪ね、リビングにいた真央と莉津に「病気なの?」と真っ直ぐに問いただします。「勘違いしてるって」と、必死にしらを切ろうとする莉津。しかし、颯は莉津の張り詰めた様子を見て、「もういいよ、莉津」と、彼女の心を解きほぐすように優しく声をかけます。
その言葉を聞いた真央は、これ以上妹に嘘をつかせることはできないと観念したかのように、「莉津」と呼び、ついに重い口を開きます。親友である颯に、3年間隠し続けた、そして莉津に一人で背負わせてしまった秘密を、自ら打ち明ける決意をしたのです。
秘密が明るみに出た瞬間、莉津は「なんで謝るの? しんどいのは真央じゃん、私は全然…」と言いながらも、ずっと一人で抱えてきた緊張と重圧から解放されたかのように、その場に泣き崩れてしまいます。颯は「真央も、抱え込むの終わりな」と、二人を優しく諭しました。
真央が3年前に大腸がんを発症
颯の真摯な訪問を受け、真央は自らの口から真実を語り始めます。彼が発症したのは「大腸がん」であること。そして、それは「3年前の11月に発症した」こと。神戸で由宇に電話で冷たく別れを告げた、あの直後の出来事でした。
真央の話によれば、手術も抗がん剤治療も既に終わったものの、「まだ完治はしていない」状態であるとされています。ここで、第2話で真央が呟いた「あと2年」という言葉の真意が、ついに明らかになります。大腸がんの完治の一つの目安とされる「5年」の経過観察期間まで、残り2年。彼はその日を指折り数えていたのです。
彼が病気を隠していたのは、「最初に大腸がんって言われたとき、家族がすごいショック受けてて」「みんなのそういう姿を見るのしんどかった」からであり、親友の颯にも同じ思いをさせたくなかったからだと語りました。
「すべての恋が終わるとしても」4話ネタバレと感想
- 隠し事を終わりにする真央
- 颯と真央の「罰ゲーム」
- 由宇と野北の新しい恋
- 颯と莉津の初恋の行方
- 友達と恋人の境界線とは
- 真央、由宇に会えず倒れる
隠し事を終わりにする真央
前述の通り、真央は颯に対して、病気を隠していた正直な理由を話します。自分の病気を受け入れることで精一杯だった3年前、家族がショックを受け、悲しむ姿を目の当たりにするのが、何よりも辛かった、と。
そんな真央の痛切な告白に対し、颯は重苦しい空気を変えるように、「俺のこのリアクションなら話して大丈夫だったろ」と、彼らしい最大の優しさで応えます。その言葉に、真央も「確かに」と、3年ぶりに親友の前で心からの笑顔を見せました。
「黙っててごめん」と謝る真央に対し、颯は「じゃあ罰ゲームな」と、二人の関係性を元に戻すための提案をします。この颯の機転が、3年間止まっていた真央の心を、再び動かすきっかけとなっていきます。
颯と真央の「罰ゲーム」
颯が提案した「罰ゲーム」は、「今まで言えなかったことをここで言う」という、シンプルなものでした。まず颯が「ここ3年、初詣一人で行っていた。めちゃくちゃ寂しかった」と、親友に避けられ続けていた側の本音をぶつけます。
それに対し真央も、「俺も行きたかった」「行きたくなるから(もう)誘うなって思ってた」と、病気を隠すために、楽しみや希望といった感情からも自ら距離を置いていたと告白します。そして、堰を切ったように、由宇への未練を吐露し始めます。
「ずっと、いつ何があってもいいように生きてきた」「でもここ最近はダメで、どうしても未来のことを夢見ちゃって」「俺、いつ死ぬかわかんないんだから、一緒にいてよ って言っちゃいたい」と。
「由宇さんに?」と尋ねる颯に、真央は、由宇と再会したことで「もしかしたらまた一緒にいられる未来があるのかもって」希望を抱いてしまったこと、そして第3話でのキスが、その抑えきれない衝動から「また由宇のこと振り回した」行動であったことを認めました。
由宇と野北の新しい恋
真央が由宇への未練を募らせ、病気の重圧から解放されつつあった頃、由宇は皮肉にも、真央から離れるための一歩を踏み出そうとしていました。第3話で「恋愛対象として見てよ」と野北から告白された由宇は、真央のキスの意味がわからない以上、彼とは「友達」としても向き合えないと感じ、野北からの食事の誘いに応じようとします。
時を同じくして、由宇の同級生・茜が野北を「いい男!」と評しているのを、莉津が偶然耳にします。「良いよな、次の恋ができて」と皮肉をこめて呟く莉津の姿は、兄の病気も知らずに新しい恋に進もうとしている(ように見える)由宇への、複雑な感情を表していました。
そして、颯と莉津に背中を押され、由宇に自分の想いを(少なくとも病気のことは)伝えようと会社を訪れた真央。しかし、彼が目にしたのは、由宇が野北と二人で親しげに並んで歩いていく姿でした。何も言えず、慌てて柱の陰に隠れ、二人を見送ることしかできない真央の姿は、あまりにも切ないものでした。
颯と莉津の初恋の行方
真央の秘密を共有し、彼を送り出した颯と莉津は、二人でカフェを訪れます。兄の重荷が一つ取れたことで、莉津も素直な一面を見せ始め、二人の関係性も急激に変化します。莉津は「初恋っていつ?」と颯に尋ね、照れながら自分の初恋は「小6」だったと明かし、「うそ、忘れて」と恥ずかしがります。それは明らかに、目の前にいる颯のことでした。
すると颯は、莉津の言葉を遮るように「俺の初恋は莉津だよ」と、衝撃の告白をします。お互いがお互いの初恋相手であったことが判明した、ドラマティックな瞬間でした。
「じゃあ、今は?」と核心を突く莉津に対し、颯が「今は…」と答えようとした瞬間、莉津はそれを聞くのが怖いかのように、酔ったフリをして颯の肩にもたれかかり、話を逸らしてしまいました。
友達と恋人の境界線とは
カフェでの二人の会話は、「友達と恋人の境界線」という、本作全体の大きなテーマにも及んでいました。「どんな人が好きなの?」という颯の問いに、莉津は「普通。一緒にいて楽しい人とか」と、当たり障りのない答えをします。それに対し、颯は「それなら友達でもいいじゃん」と、鋭く切り返します。
この会話は、二人の関係性を的確に表しています。颯は莉津にとって「兄の友達」であり、「一緒にいて楽しい」けれど、その一線を越えられない「友達」の存在でした。しかし、颯は「莉津は真央の妹で、俺の妹じゃないだろ?」と、自分たちはあくまで「他人」であり、恋愛対象になり得る関係だと、はっきりと釘を刺します。
「友達止まりの人と、恋人になりたい人。何が違うんだろう」という莉津の悩み。これはそのまま、由宇と真央(元恋人から友達へ)、そして由宇と野北(仕事仲間から恋人へ?)の関係にも通じる、本作の根幹をなす問いかけとなっています。
真央、由宇に会えず倒れる
颯に送られ、大崎家まで帰ってきた莉津。しかし、家の前で両親が「真央が…真央が…」と、慌てた様子で出てきます。真央がまた病院に運ばれたようです。
状況から察するに、由宇の会社を訪ね、彼女と野北の親密そうな姿を見送った後、真央は3年前に神戸で倒れた時と同じように、再び倒れてしまったと考えられます。
親友に病気を告白し、由宇への未練も自覚し、未来への希望を抱きかけた矢先。その由宇が別の男性と親しげにしている姿を目撃してしまったのです。このあまりにも大きな精神的ショックが、彼の病状に影響を与え、再び倒れるという最悪の事態を引き起こしてしまったことは想像に難くありません。
「すべての恋が終わるとしても」4話ネタネタバレまとめ
- 第4話で真央の病気が「3年前に発症した大腸がん」であることが確定した
- 真央は手術と抗がん剤治療を終えたが「まだ完治はしていない」状態であると告白
- 真央が病気を隠していたのは、家族がショックを受ける姿を見て辛かったから
- 由宇の母親もガンで亡くなっており、由宇は「苦しい思い出しかない」というトラウマを抱えていた
- 颯は莉津の冊子や愚痴をきっかけに真実を知り、真央の秘密を共有する
- 莉津は兄の秘密を守る重圧から解放され、颯の前で泣き崩れる
- 颯と真央は「罰ゲーム」で本音を語り合い、真央は由宇への未練を吐露する
- 真央は由宇に「一緒にいてよ って言っちゃいたい」とまで思い詰めていた
- 颯と莉津はカフェで「友達と恋人の境界線」について語り合う
- 颯は「俺の初恋は莉津だよ」と告白し、二人の関係が進展する
- 由宇は野北との新しい恋に一歩踏み出そうとしている
- 真央は由宇と野北が二人で歩く姿を目撃し、何も言えずに立ち去る
- ラストシーンで、真央が再び倒れ、病院に運ばれたことが示唆される
- 由宇は真央の病気のことを知らないまま、野北との関係を選ぼうとしている
- 登場人物全員の想いが、切なくすれ違う展開となった
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