tiktokでよく見る【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】正式名称『子供の命が絶え夫婦の幕が下りる』4話ネタバレ解説

ずっちー

3話では、17年の歳月が流れ、すり替えられた息子のカイトが、育ての親である千夏を「はるなさんとパパがいれば十分」と拒絶する青年に育っていたことが描かれました。明とはるなは、千夏を巧妙に孤立させる茶番を演じていました。

この記事では、千夏が歪んだ家族の茶番を受け入れ、ついに復讐計画の最終段階へと進む第4話について、詳しく解説していきます。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する

物語は、3話の最後で、はるなから「あなたのお子様だから(カイトが)可愛い」という挑発を受けた千夏が、冷静に対応する場面から始まります。

屈辱的な茶番。追い出される千夏

「嫌じゃないわ。だって私は仕事が忙しいからあなたがカイトの面倒を見てくれてとても感謝してるわ」

千夏は、はるなの挑発を笑顔で受け流し、すべてを知らない良き理解者(仕事で多忙な母親)を演じ続けます。

はるなも「ちなさんなら分かってくれると思ってました」と、満足げに返します。

息子からの「仕事に行ってほしい」という拒絶

この歪んだ空気を察してか、夫の明が「ちな、本当に仕事は終わったの?今夜取り締まり役会議があるんじゃなかった」と、千夏を家から追い出そうと誘導し始めます。

千夏は、あえてカイトに選択を委ねるように尋ねました。

「カイトはママに何して欲しい?会議をキャンセルすることだってできるわ」

しかし、カイトからの返事は、千夏(のフリ)の心を打ち砕くものでした。

「ママに仕事に行ってほしいな。そしたらはるなさんとパパがいれば十分だよ」

彼は、17年間の育ての親である千夏よりも、実の親である明とはるなを選んだのです。

それだけではありません。

「でもママ、懐石料理のレストラン予約してよ」

カイトにとって、千夏はもはや「母親」ではなく、金銭を要求するための存在でしかありませんでした。

明とはるなの巧妙なフォロー

息子から拒絶され、金銭を要求される姿。このあまりに屈辱的な状況に、明は慌てて取り繕います。

「ちら(千夏)、カイトはそういう意味で言ったんじゃないんだ。ただ君の仕事の心配をしてるだけなんだよ」

はるなも、すかさずこの茶番に加わります。

「ちなさん、ほら、カイト君は本当に思いやりのある子です。あなたのような優れた方でなければこんな息子さんは産めません。本当にいい子です」

カイトを「思いやりのある子」と持ち上げ、千夏を「優れた方」とヨイショする。しかし、その言葉の裏には、「あなたの育て方は失敗だった」という皮肉が込められていました。

歪んだ「家族」と、裏切り者たちの本性

千夏は、この全ての茶番を、静かに受け入れます。

「それではカイトの言う通りにしましょう。私はオフィスに戻ります。あなたたち3人のために懐石料理のレストランを予約するわ」

千夏は、自分を拒絶した息子と、夫、そしてその愛人のために、自らお金を払い、パーティーの場から去ることを選んだのです。

愛人への「夫の面倒もよろしく」という皮肉

計画通りに千夏を追い出せることに、明は満足げです。

「ちら(千夏)、全ては君の言う通りだよ。永遠に愛してる」

彼は、心にもない「永遠の愛」を口にし、愛情深い夫を演じきります。

はるなは、まるで自分がこの家の女主人であるかのように宣言しました。

「あなたの息子さんは本当に可愛いし、ご主人は本当に素敵です。あなたはとても幸運な女性ですね」

「心配しないでください。ちなさん。あなたは仕事に集中して、家のことは私がしっかり面倒見ますので」

この厚顔無恥な言葉に対し、千夏は去り際に、痛烈な皮肉を返します。

「夫の面倒もちゃんとよく見といてね」

千夏の金で贅沢三昧を企む二人

千夏が家から去ると、明はすぐにカイトに「パパとはるなさんは用事があるから遊んできなさい。後でその懐石料理に行くからいいね」と告げ、カイトを家から追い出します。

息子がいなくなった瞬間、二人は本性を現しました。

「会いたかったよ」

明とはるなは、まるで恋人同士のように抱き合います。

明は、千夏への侮辱を隠そうともしません。

「今日は千夏が予約した懐石レストランであなたと食事をし、それから彼女の3000万円のハイエンドオーダーメイドのマットレスで寝る」

二人は、千夏が稼いだ金で、千夏が予約したレストランで食事をし、千夏が購入した高級なベッドで不貞を働くことを、何の罪悪感もなく楽しそうに語り合うのでした。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】4話を読んだ感想(ネタバレあり)

第4話は、17年という歳月をかけて、明とはるなの計画がいかに「完璧」に進行してしまったかを見せつけられる、非常に胸が苦しくなる回でした。

カイトが、育ての親である千夏に対し、何の躊躇もなく「仕事に行ってほしい」「懐石料理を予約してよ」と言い放つ姿。彼は、二人の思惑通り、完全に「金」と「快楽」しか興味のない、中身のない青年に育ってしまいました。

明とはるなの連携プレーも、腹立たしいほどに見事です。千夏を「仕事人間」に仕立て上げ、自分たちは「家庭を守る被害者」のフリをする。そして、千夏が稼いだ金で贅沢三昧を企む。

特に、明の「彼女の3000万円のマットレスで寝る」というセリフは、二人の下劣さと、千夏への寄生ぶりを象徴する、最悪の言葉だと感じました。

しかし、この屈辱的な状況の中で、千夏が放った「夫の面倒もちゃんとよく見といてね」という一言。これは、すべてを知った上での痛烈な皮肉であり、17年間耐え忍んできた復讐の炎が、今にも燃え上がらんとしているのを感じさせました。すべては、千夏の計画通り。そう思わせてくれる、反撃直前の静けさが恐ろしい回でした。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】4話のネタバレまとめ

  • 千夏は、明とはるなが仕組んだ「仕事人間の母親」という茶番を受け入れます。
  • カイトは千夏に対し、「仕事に行ってほしい」「懐石料理を予約してよ」と、育ての親を拒絶し、金銭を要求します。
  • 明とはるなは、カイトを「思いやりのある子」と擁護し、千夏を家から追い出すことに成功します。
  • はるなは「家のことは私がしっかり面倒見ます」と、女主人気取りで千夏を侮辱します。
  • 千夏ははるなに「夫の面倒もちゃんとよく見といてね」と、意味深な皮肉を返して家を出ます。
  • 千夏が去った後、明とはるなは、千夏の金(懐石料理)と千夏の家(3000万円のマットレス)で不貞を楽しむ計画を嬉しそうに語り合います。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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