tiktokでよく見る【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】正式名称『子供の命が絶え夫婦の幕が下りる』5話ネタバレ解説

4話では、カイトの誕生日パーティーから千夏が巧妙に追い出され、その裏で夫の明と愛人のはるなが、千夏の稼いだ金で懐石料理を食べ、千夏の家の高級ベッドで不貞を働く計画を立てるという、二人の下劣な本性が描かれました。
この記事では、カイトの歪んだ金銭感覚が明らかになり、はるながさらに千夏へ寄生しようとする第5話について、詳しく解説していきます。
【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する
物語は、はるなが自分の農場(?)で採れたという野菜を持って、千夏の家を訪れる場面から始まります。
良い奥さんアピールと、千夏への金の無心
「ちなさん、こんにちは。これは私の農場で生産されたオーガニックの…もうとってもヘルシーなんです。後であなたとカイト君のために料理をしますね。もう頑張って将来いい奥さんになります」
はるなは、千夏に対して「いい奥さん(=明の妻)」になるという、あからさまなアピールをします。千夏は「じゃ、キッチンまで持ってき(て)」と、その挑発を静かに受け流します。
場面は変わり、食卓を囲むシーン。
(おそらく明、はるな、千夏、カイトの4人)
和やかに「乾杯」とグラスを合わせる、歪な家族の食事が始まります。
すると、はるなが本題を切り出しました。
「ちなさん、私自分で事業を始めたいんですが、まだ初期資金が足りなくて…助けていただけませんか?」
愛人として家に入り浸るだけでなく、千夏の財産を使って、自らの事業を始めようというのです。
しかし、千夏はためらうことなく答えます。
「もちろんよ。問題ないわ」
「ありがとうございます」
はるなは、あまりにも簡単に大金を得られることに、満面の笑みを浮かべます。
息子の大学受験と、母親気取りのはるな
食事中、千夏はカイトに声をかけます。
「カイト、カイト、あなたが受験した大学結果はもうすぐでしょ?」
母親として、息子の進路を気にかける当然の質問です。
しかし、カイトは「あ、明日だ」と、他人事のように気のない返事をします。
すると、すかさずはるなが会話に入ってきました。
「まあ、明日はカイト君にとって大事な日ね。私も行く。カイト君、自信はある?」
まるで自分がカイトの母親であるかのように、心配する素振りを見せます。
その問いかけに対し、カイトは、育ての親である千夏を無視するかのように答えました。
「うん。心配しないで。はるなさん」
17年間、千夏は「ママ」と呼ばせてきましたが、カイトが本当に信頼し、心を許しているのは「はるなさん」であったことが、残酷なまでに示されます。
「学位は金で買えばいい」カイトの歪んだ金銭感覚
場面は変わり、どうやら大学の合否結果が出た後のようです。
明が、カイトに対して激しく怒鳴っていました。
「なんだよ。また落ちた。これで何個目だ? あ、お前みたいなのがどうやって大学に行くつもりなんだ?」
どうやらカイトは、受験した大学すべてに落ち続けているようです。
しかし、父親(明)から叱責されても、カイトはまったく反省していません。
彼は、信じられない言葉を口にしました。
「だから何? 俺たちは金持ちだろ。金のない学校を見つけて母さん(千夏)が図書館かなんか寄付して、俺の学位を買ってもらえばいいじゃん。簡単だろ」
カイトにとって、大学の「学位」とは、努力して得るものではなく、親(千夏)の金で「買う」ものだったのです。
彼は、17年間の育ての親である千夏を、自分の欲望を叶えるための「金づる」としか見ていませんでした。
【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】5話を読んだ感想(ネタバレあり)
第5話は、カイトという青年の人間性が、どれほど歪んでしまっているかを突きつけられる、恐ろしい回でした。
「学位を買ってもらえばいいじゃん。簡単だろ」というセリフ。これこそが、明とはるなが17年間かけてカイトに教え込んだ、唯一の価値観だったのだと分かり、怒りがこみ上げました。努力をせず、すべてを金で解決しようとする。その金が、自分が馬鹿にしている育ての親・千夏から出ていることにも、何の疑問も罪悪感も抱いていません。
さらに辛かったのは、カイトが千夏(ママ)の問いかけには気のない返事をし、はるなの問いかけにだけ「心配しないで、はるなさん」と笑顔で答えるシーンです。
17年間、どんな思いで千夏がこの歪んだ家族関係を演じてきたのか。すべては復讐のためとはいえ、目の前で息子(のフリをした子供)の信頼を愛人に奪われる姿は、あまりに屈辱的でした。
そして、はるなが平気で千夏に「事業資金」を無心する厚顔無恥さ。千夏の財産は、もはやこの寄生虫たちにとって「自分たちのもの」という認識なのでしょう。
千夏が「問題ないわ」と即答する姿に、復讐の最終段階が近いことを感じさせられました。
【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】5話のネタバレまとめ
- はるなは千夏の家で「いい奥さんになる」と料理を振る舞い、女主人気取りのアピールをします。
- 食事中、はるなは千夏に「事業を始めたい」と持ちかけ、初期費用(資金)を無心します。
- 千夏は、はるなの要求を「問題ないわ」と即座に快諾します。
- 千夏がカイトの大学受験の結果を尋ねると、カイトは冷淡な態度をとりますが、はるなに尋ねられると「心配しないで、はるなさん」と笑顔で答えます。
- カイトは大学受験にすべて落ちていましたが、全く反省していません。
- 明に叱責されたカイトは、「母さん(千夏)に図書館でも寄付させて、学位を買ってもらえばいい」と、金で全てを解決しようとする歪んだ本性を見せました。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



