復習モノ

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】5話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

ずっちー

4話では、ナタリーが虐待の痕が残る体で、あえて私服のままパーティーに臨む決意をしました。しかし、その行動を家族(特に兄ロバートと妹モニカ)は「嫉妬」が原因だと決めつけ、ナタリーへの非難を強めました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する

パーティー会場への冷たい仕打ち

ナタリーが私服で登場したことへの家族の非難は続きます。兄のロバートは「自分でレディじゃないって 言ってるし ドレスが ふさわしくないって ことだろ?」と、ナタリーを見下しながら嘲笑を続けました。「学校で 学んだのはそれくらいか」と、彼女の2年間をさらに侮辱します。

母のポーリーンが「ナタリー 好きな服でいいわ」「一緒に車に乗ろう」と取りなそうとしますが、ロバートは「その格好 レディと一緒は無理でしょ」と、ナタリーが家族と同じ車に乗ることすら拒否しました。

見かねたアレックスが「ロバート もうやめろ」と制止しますが、父のアイザックが「じいちゃんが待ってるぞ 行くぞ」と一行を促し、家族はナタリーをその場に残してパーティー会場である屋敷の中へと入っていきます。

妹のモニカは、去り際にナタリーを振り返り、全てが自分の思い通りに進んでいることに満足したかのような、勝ち誇った笑みを浮かべました。ナタリーは一人、階段の下に静かに取り残されます。

唯一の味方「おじいちゃん」との再会

しかし、ナタリーは諦めず、一人でパーティー会場へと向かいます。

会場では、祖父(じいちゃん)がソファに座っており、到着した家族が「お父さん 誕生日おめでとう」と挨拶をしていました。祖父は家族の輪の中にナタリーの姿がないことに気づき、「ナタリー!」と彼女の名前を呼びます。

家族の後ろに立っていたナタリーは、その声を聞き、「おじいちゃん!」と嬉しそうな表情で祖父に駆け寄りました。祖父はナタリーを優しく抱きしめ、自分の隣に座らせます。ナタリーは、2年ぶりに再会した唯一の味方の温もりに、心からの笑みを浮かべました。

祖父の叱責と家族の嘘

祖父は、ナタリーの顔をまじまじと見つめ、「顔色悪いな」と心配します。そして、ナタリーの痩せ細った姿を見て、「留学してたって 聞いてたけど なんだこの姿は」「ガリガリじゃないか」「どうしたんだ?」と、家族(アイザックとポーリーン)に向かって厳しく問い詰めました。

祖父は全てお見通しのようです。「モニカが戻ってから ナタリーを遠ざけて」「お前たちが育てたんだろう」「実の娘が帰ってきたからって 追い出すのか?」と、アイザックたちを激しく叱責します。「そんな風に 育てた覚えはないぞ」と怒りをあらわにしました。

父のアイザックは慌てて「違うよ お父さん」「ナタリーも本当の娘だ」「そんな酷いこと するわけないよ」と、その場を取り繕うために嘘を重ねます。

しかし、祖父は納得しません。「じゃあなんでこんな風に なってるんだ?」と詰め寄り、ナタリーに向き直って「ナタリー 本当のことをおじいちゃんに教えて」「留学じゃなかったんだろう?」と、真実を話すよう促しました。

ナタリーの選択と新たな爆弾

ナタリーが何かを答えようとした瞬間、父アイザックは腕を組み、冷たい視線で彼女に圧力をかけます。

ナタリーは、その脅迫的な視線を受け止めながらも、祖父を安心させるためか、あえて家族をかばう選択をしました。「パパたちは何も悪くないよ」と、力なく微笑みます。

すかさず母のポーリーンが「私たちいつもナタリーに できるだけのこと してきたわ」とナタリーの言葉に被せ、話をそらすために「それより今日は モニカとアレックスの 結婚の話しない?」と、新たな話題を切り出しました。

その言葉に、祖父はさらに表情を険しくします。「アレックスは前は ナタリーの婚約者で」「今はモニカか」「まるで靴でも 履き替えるみたいだな」と、一連の経緯を知っている上で、強烈な皮肉を家族に浴びせました。

祖父の問いかけ:「今でも好きなのか?」

妹のモニカは、祖父に甘えるように「おじいちゃん アレックスとナタリーは ただの兄妹みたいなもので 恋愛関係じゃなかったよ」と、再び嘘を重ねて弁解します。

しかし、祖父はモニカの言葉を無視するように、ナタリーに視線を向けました。「お前 昔はあいつの 後ろばっかり ついてたのに」「今でも好きなのか?」と、ナタリーの心の核心を突く質問をします。

そして、「言えば何とかしてやるぞ」と、ナタリーに助け舟を出しました。

祖父の思いがけない問いかけに、ナタリーは言葉を失います。家族全員がナタリーの答えを待ち、特にアレックスは複雑な表情でナタリーをじっと見つめていました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】5話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の第5話で、ようやくナタリーの味方となってくれそうな「おじいちゃん」が登場し、読んでいて少しだけ安堵しました。

ナタリーの痩せ細った姿を見てすぐに異変に気づき、アイザックたちの嘘を見抜いた上で「実の娘が帰ってきたからって追い出すのか?」と厳しく叱責するシーンは、これまで溜まっていた鬱憤が少し晴れるようでした。

しかし、ナタリーが真実を話さず、またしても家族を「かばう」姿には、もどかしさを感じずにはいられません。ただ、父アイザックからの脅迫的な視線を考えると、あの場で本当のことを言えなかった彼女の苦しい立場も理解できます。

そして、今回最大の衝撃は、アレックスが『ナタリーの元婚約者』だったという事実です。妹のモニカは、家族の愛だけでなく、ナタリーの婚約者まで奪い取っていたことになります。

最後の祖父の「今でも好きなのか?」という問いかけは、あまりにも直球で、ナタリーにとって最も残酷な質問だったかもしれません。家族とアレックス、全員が見つめる中で、彼女がどう答えるのか、次回の展開から目が離せません。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】5話のネタバレまとめ

  • 兄ロバートは、私服姿のナタリーが家族と同じ車に乗ることを拒否し、彼女は一人パーティー会場へ向かいます。
  • 会場でナタリーは唯一の味方である祖父と再会し、祖父はナタリーの痩せ細った姿に激しく動揺します。
  • 祖父は、ナタリーを虐げていた家族を「実の娘が戻ったから追い出すのか」と厳しく叱責しました。
  • しかし、ナタリーは家族の脅迫的な視線を受け、祖父に真実を話さず「パパたちは悪くない」とかばってしまいます。
  • 母ポーリーンが話をそらすため、モニカとアレックスの結婚話を持ち出すと、祖父はアレックスが「ナタリーの元婚約者」であったことを暴露します。
  • 祖父は、昔アレックスを慕っていたナタリーに「今でも好きなのか?」と核心を突く質問をしました。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】4話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】4話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】6話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】6話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました