【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】17話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

16話では、再び意識を失った祖母(キャサリン)を前に、ロバートがナタリーを責め立てますが、祖父は「ナタリーが傷つけるわけない」と彼女を庇いました。そして、祖父の依頼で医師がナタリーの「義手」を診察し、「腕が無理やり引き裂かれたようだ」という衝撃の事実が家族に告げられました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第17話をネタバレありでわかりやすく解説する
祖父の決意:「最高の物を用意してください」
医師からの「腕が無理やり引き裂かれたようだ」という衝撃的な診断結果に、祖父は「なんてことだ…」と絶句します。
ナタリーが装着していた古い義手も、度重なる暴行のせいか壊れてしまっている状態でした。 祖父は、ナタリーの受けた苦しみが想像を絶するものであったことを痛感し、医師(あるいは関係者)に対し、強い口調で指示を出します。
「もう(義手)も壊れてしまって」 「なんでもいい、最高の物を用意してください。いくらかかっても構いません。とにかくナタリーをゆっくり休ませてやってください」
ナタリーの部屋を後にした祖父は、「ここまで酷いとは思わなかった」と、家族がナタリーにしてきた仕打ちの残忍さに、改めて戦慄していました。
その後、ナタリーは部屋で、祖父が手配したと思われる新しい義手を静かに装着していました。
ロバートの贖罪とナタリーの拒絶
ナタリーが一人でいると、兄のロバートが部屋を訪ねてきます。彼は、かつて自分がナタリーのためにイタリアで習ったティラミスを差し出し、贖罪(しょくざい)のつもりなのか、おどおどと声をかけました。
「あのさ…昔みたいに、君の好きなやつ作ってみたんだ。よかったら食べて」
しかし、ナタリーの心はもう過去にはありません。彼女はティラミスを一瞥(いちべつ)すると、冷たく突き放します。「ありがとう。でもティラミス、もう何年も前から食べてないの」。
「え…」と言葉を失うロバートに対し、ナタリーは「もう疲れたから、出てって」と、彼を部屋から追い出してしまいました。
モニカの挑発とロバートの疑念
ロバートが部屋の前で落ち込んでいると、入れ替わるように妹のモニカが部屋に入ってきます。モニカは、ナタリーがロバートを追い返した様子を見て「ねえ、ナタリーまだガン無視?」と嘲笑しました。
そして、ロバートがナタリーのために持ってきたティラミスを見つけると、「まあ、気にしないでおく。いらないなら、私が食べる」と言い放ち、ナタリーの目の前で美味しそうに食べ始めます。
その光景を、部屋の外からロバートがじっと見つめていました。彼は、これまでのナタリーの態度や家族の異様な雰囲気から、ある疑念を抱き始めていたようです。ロバートは、ティラミスを頬張るモニカに対し、静かに、しかし核心を突く質問を投げかけました。
「モニカ…おばあちゃん突き落としたの、誰か知ってる?」
その言葉に、油断しきっていたモニカは激しく咳き込み、隠しきれない動揺を見せました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】17話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回、祖父がナタリーの義手を「最高の物」に新調し、休ませるよう手配してくれたことに、まずは少しだけ安堵しました。「ここまで酷いとは」という祖父の心の声が、彼の後悔の深さを物語っています。
ロバートがティラミスを持ってくる場面は、彼のわずかな良心が見えた瞬間でしたが、ナタリーの拒絶は当然の結果でしょう。彼女が「もう食べてない」と拒絶したことで、二人の間にある2年間という時間の溝の深さを感じました。ナタリーの心は、もう「昔」にはないのです。
そして、そのティラミスをモニカが横取りして食べるシーンは、彼女の性格の悪さが凝縮されていました。人の善意も、姉の心の痛みも、彼女にとっては自分の欲望を満たすための道具でしかないようです。
しかし、最後のロバートの「おばあちゃん突き落としたの、誰か知ってる?」という質問には驚きました。これまでナタリーを「嘘つき」と決めつけていたロバートが、ついにモニカの嘘に気づき始めたのかもしれません。モニカの動揺ぶりが、彼が真相に近づいていることを示しているようです。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】17話のネタバレまとめ
- 医師の診断を受けた祖父は、「最高の(義手)を用意する」よう指示し、ナタリーを休ませるよう手配します。
- 兄のロバートが、昔ナタリーが好きだったティラミスを持って部屋を訪ねますが、ナタリーは「もう食べてない」と冷たく拒絶します。
- 妹のモニカは、ロバートが持ってきたティラミスをナタリーの目の前で横取りして食べ始めます。
- その様子を見ていたロバートが、モニカに対し、「おばあちゃんを突き落としたのが誰か知ってる?」と核心を突く質問をしました。
- 予想外の質問に、モニカは激しく咳き込み、動揺を隠せませんでした。
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