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【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】59話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

ずっちー

58話では、ナタリーとダミアンがコーンウォール山で山火事に巻き込まれ、救助隊との連絡も途絶えてしまいました。その報せを聞いたロバートは「助けに行かないと!」と動揺しますが、全ての元凶であるモニカは、実母タミーと不気味なアイコンタクトを交わしていました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第59話をネタバレありでわかりやすく解説する

捜索を渋る父とモニカの暗躍

ナタリーとダミアンが山火事で行方不明になったという報せを受け、兄のロバートは「父さん、助けに行かないと!」と必死に訴えます。

しかし、父のアイザックは「うう、街で一番大きな山だぞ。どうやって探せって言うんだ」と、娘の命よりも自分の保身を優先し、捜索に消極的な姿勢を見せます。 母のポーリーンは、そんな夫の態度を「だからって行かないのはおかしいわ」と非難しました。

家族が口論しているその混乱の中、モニカは気配を消してそっとその場を離れます。 その様子を見た実母のタミーも、持っていた酒瓶をテーブルに置き、モニカの後を追っていきました。

明かされるモニカの冷酷な本性

二人は廊下で密談を始めます。タミーは、モニカのもう一人の共犯者であり、山火事の現場にいるはずの実父アンソニーの身を案じていました。「あんたの父さんもあの山にいるの?」

しかし、モニカは「多分ね。それが何か?」と、実の父親の命すらどうでもいいかのように冷たく言い放ちます。 タミーが「山火事よ。もし怪我してたらどうするの?」と心配しても、「前にも死にかけたけど生き延びた」と平然としていました。

タミーは「なんでそんなに冷たいの? 自分の父さんでしょ?」と娘の非道さをいさめようとします。 すると、モニカは「ちょっと!声抑えて!」と母親を脅すように牽制。「ここまで来たのよ。台無しにしないで」と、ナタリーを陥れる計画が最終段階にあることを示唆しました。

祖父の激怒と祖母の言葉

その頃、リビングでは、祖父がアイザックたちを激しく叱責していました。彼は、意識が戻った祖母の車椅子を押しながら、「馬鹿者どもが! 娘が危ないのに、ここで突っ立ってるだけか!」と激怒します。

それでもアイザックは「父さん、あの山はマジで一番大きいんだぞ。こっちまで巻き込まれるかもしんないんだ」と、まだ捜索に行くことを渋っていました。

その時です。これまで言葉を発することができなかった祖母が、か細い声で、しかしはっきりと、孫娘の名前を呼びました。

「ナタリー…」

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】59話を読んだ感想(ネタバレあり)

第59話は、パーソンズ家の腐敗が極まった回でした。ナタリーが山火事で死にかけているかもしれないというのに、「どうやって探せって言うんだ」 と保身しか考えない父アイザックの姿には、怒りしか湧きません。

そして、モニカの狂気は実の父親にまで及んでいました。「前にも死にかけたけど生き延びた」 というセリフからは、彼女が両親からまともな愛情を受けてこなかった背景がうかがえますが、だからといって実父の命を山火事ごと見捨てるのは常軌を逸しています。

「ここまで来たのよ。台無しにしないで」 という言葉は、この山火事すらも、ナタリーを「完全に消す」ためのモニカの計画のうちだった可能性を示しており、恐ろしくなりました。

そんな絶望的な状況の中、最後に祖母が発した「ナタリー…」 という一言。これが、ナタリーの無実を証明し、モニカの嘘を暴く、逆転の狼煙(のろし)になることを願わずにはいられません。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】59話のネタバレまとめ

  • ナタリーが山火事で行方不明になったと聞き、ロバートは助けに行こうとしますが、父アイザックは「山が大きすぎる」と捜索を渋ります。
  • モニカと実母タミーは、山火事の現場にモニカの実父アンソニーもいることを知りながら、「台無しにしないで」と計画の続行を優先します。
  • 祖父は、娘を助けに行こうとしないアイザックを「馬鹿者どもが!」と激しく叱責します。
  • その時、これまで言葉を発せなかった祖母(キャサリン)が、か細い声で「ナタリー…」と孫娘の名前を呼びました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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