【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】32話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

31話では、ナタリーとダミアンの結婚式当日、神父がナタリーに誓いを問おうとしたまさにその瞬間、祖父が「やめろ! ナタリーは結婚しない!」と叫びながら式場に乱入してきました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第32話をネタバレありでわかりやすく解説する
祖父の乱入とアイザックへの平手打ち
祖父は、意識が戻った祖母の車椅子を押しながら、式場に乗り込みます。 その後ろには、兄のロバートも付き添っていました。
父のアイザックは、ロバートが祖父に全てを暴露したのだと察し、「ロバート!なんで俺がやったって言ったんだ!」と激怒します。
しかし、祖父はアイザックのそんな叫びを一蹴するように、彼の頬を思い切り平手打ちしました。
「信じられん!」
「なんで黙ってた? ナタリーを火の中に突っ込む気か?」
祖父は、ダミアンの父(ノバック家当主)にも「悪く思わないでくれ。君の家族も彼も好きだ。でも、娘を取引みたいに結婚させるのはできない」と、この政略結婚をきっぱりと拒否します。 ダミアンの父は「何か誤解じゃないですか? 若い2人が会って、お互い納得した上です」と、あくまで契約の遂行を主張しました。
ロバートの歪んだ「救出」劇
緊迫した空気が流れる中、ロバートが「みんな、本当のことを知るべきだ」と、ゆっくりとナタリーの方へ歩み寄ります。
彼は、第23話で「あんな奴と結婚なんて絶対させない」と誓っていました。そしてロバートが選んだ「結婚を破談にさせる」ための方法は、あまりにも残酷なものでした。
ロバートは、ナタリーのウェディングドレスの袖をまくり上げ、手袋を剥ぎ取ると、参列者全員の目の前に彼女の「義手」を晒したのです。
会場は「義手」の事実に騒然となります。 ロバートは、ナタリーが結婚相手として「不適格」であることを証明するかのように、大声で叫びました。
「ナタリーはもう壊れてる。価値なんかない」
「ノバック家の嫁なんて無理だ」
このロバートの凶行に、父アイザックと母ポーリーンは「ロバート!」と悲鳴を上げます。 あと一歩で成立するはずだった、会社を救うための政略結婚は、息子の手によって完全に破壊されてしまいました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】32話を読んだ感想(ネタバレあり)
第32話は、ロバートの行動に言葉を失う回でした。第23話で彼が土下座までしてナタリーに謝罪し、「絶対結婚させない」と誓った時、彼がようやく兄としてナタリーを守る側に立ったのだと信じました。
しかし、彼が実行した「守る」ための手段は、ナタリーの尊厳を再び公衆の面前で踏みにじるという、最悪の裏切りでした。
彼はナタリーを地獄の結婚から救うため、あえて彼女の義手を晒し、「壊れてる」「価値なんかない」 と貶めることで、「商品価値のない不良品」として結婚を強制的に破談にさせようとしたのです。
ナタリーを守りたいという動機は本心だったのかもしれません。しかし、そのために彼女の最も隠したい傷を晒し者にするという発想が、あまりにも歪んでいて常軌を逸しています。結局、ロバートもまた、ナタリーを一人の人間としてではなく、「壊れた道具」としか見ていなかったのだと痛感させられました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】32話のネタバレまとめ
- 祖父は、祖母の車椅子を押し、ロバートと共に結婚式場に乱入します。
- ロバートが事前に政略結婚の事実を暴露していたことにアイザックは激怒しますが、祖父はアイザックを平手打ちし、「ナタリーを火の中に突っ込む気か?」と激しく非難します。
- 祖父はダミアンの父に「娘を取引みたいに結婚させるのはできない」と結婚の破談を告げます。
- ロバートは「本当のことを知るべきだ」と進み出て、ナタリーの結婚を阻止するため、参列者の前で彼女の義手を暴露します。
- ロバートは「ナタリーはもう壊れてる。価値なんかない」と叫び、政略結婚を完全に破談させました。
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