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【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】37話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

ずっちー

36話では、幸せな結婚式を挙げたナタリーでしたが、式の直後に場面が病院へ転換します。そこで妹のモニカと再会し、「おじいちゃんが入院してるの知ってるよね?」と、唯一の味方であった祖父の身に何かがあったことを告げられました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第37話をネタバレありでわかりやすく解説する

モニカの卑劣な罠:「おじいちゃんは倒れてずっとここに」

「おじいちゃんがここにいるの?」と動揺するナタリーに対し、モニカは待っていましたとばかりに悪意をぶつけます。 「そう。あんたが遊んでる間に、おじいちゃんは倒れてずっとここにいるのよ」と、あたかもナタリーが結婚に浮かれている間に祖父が倒れたかのように告げました。

ナタリーが「部屋は?」と祖父の居場所を尋ねても、モニカは「なんで気にするの? あなたはもうパーソンズ家の人間じゃないでしょ? もう関係ないじゃん」と、ナタリーの心をえぐります。

ナタリーが「部屋はどこなの?」と再度問うと、モニカは「何? 今度は私を殴るつもり?」と、わざとらしくナタリーを挑発しました。

駆けつけたロバートの前で「倒れる」演技

モニカがナタリーを挑発したまさにその時、兄のロバートが「モニカ!」と叫びながら二人のもとへ駆けつけます。

モニカはロバートの姿を認めると、待ってましたとばかりに「ああ!」と甲高い悲鳴を上げ、ナタリーに突き飛ばされたかのように床に倒れ込む完璧な演技を見せました。

そして、泣きながらロバートに訴えかけます。「ナタリー! おじいちゃんに会ってほしかっただけよ!」「おじいちゃんはずっとあんたのこと本当の孫だと思ってたから!」と、ナタリーが悪者であるかのように印象付けました。

モニカの嘘に気づかないロバートは、「ナタリー。どうしてモニカを押したんだ?」と、またしてもナタリーを非難します。

ナタリーの反論:「訴えれば?」

しかし、今のナタリーはもう、かつてのように一方的に責められるだけの弱い存在ではありませんでした。彼女はロバートの非難に対し、「私が?」と冷静に問い返します。

そして、ノバック家という強力な後ろ盾を得たナタリーは、毅然と言い放ちました。

「証拠があるなら訴えれば? ノバック家の弁護士が全部対応するから」

ロバートの逆ギレ:「全部お前のせいだ!」

ナタリーの予想外の反論と、「ノバック家の弁護士」という言葉に、ロバートは「なんだそれ! お前、どうしちゃったんだよ」と激しく動揺します。

彼は、第23話で自分の非を認めてナタリーに謝罪したことなど忘れたかのように、再び彼女への憎しみを爆発させました。

「お前のせいで父さんはおじいちゃんに怒鳴られるし、母さんの咳もどんどん悪化してるし、おじいちゃんだって危なかったんだぞ!」

ロバートは、パーソンズ家に起こった全ての不幸を、ナタリー一人のせいにして責任転嫁します。その身勝手な主張に、ナタリーは「全部私のせい?」と、呆れ果てるしかありませんでした。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】37話を読んだ感想(ネタバレあり)

第37話は、モニカの悪女ぶりがさらに加速し、ロバートの愚かさが際立つ回でした。結婚式を終えたばかりのナタリーを待ち受けていたのは、やはりモニカの卑劣な罠です。

ロバートが駆けつけるタイミングを完璧に計算して「押された」演技をするモニカの姿は、本当に恐ろしいと感じます。 そして、あんなに大泣きして土下座までしたロバートが、またもやモニカの嘘に騙されてナタリーを非難する姿には、心底がっかりさせられました。

しかし、今回のハイライトは、ナタリーの反撃です。「証拠があるなら訴えれば? ノバック家の弁護士が全部対応するから」 というセリフは、これ以上ないほど痛快でした。権力と財産がなければ話も聞いてもらえない世界で、ナタリーが初めて「力」を手に入れた瞬間です。

ロバートの「全部お前のせいだ!」 という逆ギレは、あまりにも醜い責任転嫁です。彼らの身勝手さが、ナタリーをさらに強く、冷酷にしていくのだと感じました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】37話のネタバレまとめ

  • ナタリーはモニカから祖父が入院している病院を聞き出そうとしますが、「あんたはもうパーソンズ家じゃない」と挑発されます。
  • 兄ロバートが駆けつけたタイミングで、モニカはナタリーに押されたふりをして床に倒れる演技をします。
  • ロバートはモニカの嘘を信じてナタリーを非難しますが、ナタリーは「証拠があるなら訴えれば? ノバック家の弁護士が対応する」と毅然と言い返しました。
  • ロバートは逆上し、「父さんや母さん、おじいちゃんが大変なのは全部お前のせいだ」とナタリーに全ての責任をなすりつけました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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