【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】29話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

28話では、ダミアンの父がナタリーを「立派なお嬢さんだ」と高く評価する一方で、元婚約者のアレックスがナタリーの政略結婚を「自分への当てつけ」だと誤解し、「本当はずっと君が好きだった」と告白します。その修羅場を、婚約者であるモニカが目撃したところで終わりました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第29話をネタバレありでわかりやすく解説する
モニカによる嘲笑:「私はあんたの好きだった人とイチャイチャできる」
アレックスの告白現場に現れたモニカは、「ここにいたのね。探したわよ、もう」と、アレックスの告白には気付いていない様子です。兄のロバートも駆けつけ、ナタリーに「さっきのやつ(ダミアンの醜態)見ただろ。無理しないでいいから」と、彼女を気遣う言葉をかけました。
ナタリーは無言でその場を去ろうとします。 すると、モニカが「ねえ、ナタリー」と呼び止め、ロバートとアレックスに向かって「しっ」と人差し指を立て、「ガールズトークよ」と言って二人をその場から下がらせました。
二人きりになると、モニカは即座に本性を現します。
「今度は何なの、モニカ」と尋ねるナタリーに対し、モニカは心の底から楽しそうに嘲笑しました。
「あんたはよだれ垂らした男を捕まえて、私はあんたの好きだった人とイチャイチャできるとか。最高。めっちゃ楽しみ」と挑発するように言います。
しかし、ナタリーはもはや動じません。「よかったね。せいぜい楽しんで」と冷たくあしらい、高笑いするモニカをその場に残して去っていきました。
ダミアンの予期せぬ優しさ
場面は変わり、プールサイド。ナタリーは一人、声を殺して泣いていました。 すると、プールで泳いでいたダミアンが彼女に気づき、服を羽織って近づいてきます。
ダミアンは、片手にスコッチの酒瓶を持ちながら、泣いているナタリーの目の前に、何も言わずにそっと白いハンカチを差し出しました。
ナタリーは「泣いてないから」と顔を上げずに強がります。 ダミアンは「わかってるよ」と、彼女の強がりを優しく受け止めました。
そして、「泣けばいいのに。俺みたいなダメ男は気にしないし、スコッチだけで十分だ」と、おどけたように続けます。
ダミアンの予期せぬ冗談と優しさに、ナタリーは思わず「くすっ」と笑みをこぼしました。 そして、彼が持つグラスに目をやり、「ちょっと飲んでいい?」と尋ねます。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】29話を読んだ感想(ネタバレあり)
第29話は、モニカの底意地の悪さと、ダミアンの意外な一面が際立った回でした。モニカの「私はあんたの好きだった人とイチャイチャできる」という言葉は、ナタリーへの完全な勝利宣言であり、彼女の残酷さを改めて感じさせます。
しかし、そんなモニカの挑発を「せいぜい楽しんで」とあしらうナタリーの姿に、彼女の強さと精神的な成長が見えました。
そして何より、ダミアンの行動に驚かされました。泥酔した道楽息子かと思いきや、泣いているナタリーにそっとハンカチを差し出し、「俺みたいなダメ男は気にしない」と冗談で和ませる姿は、非常に紳士的でギャップがあります。彼がナタリーを「守ってくれた」のも、ただの酔った勢いではなかったのかもしれません。
ナタリーがダミアンの言葉で笑みをこぼし、彼のお酒に興味を示したシーン は、二人の距離が縮まる予兆のように感じました。この地獄のような結婚が、もしかしたらナタリーにとっての「救い」になるのではないかという、かすかな希望の光が見えた気がします。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】29話のネタバレまとめ
- モニカはアレックスとロバートを下がらせ、ナタリーと二人きりになります。
- モニカは「あんたはダミアンと、私はアレックスとイチャイチャできる」とナタリーを嘲笑しますが、ナタリーは冷たくあしらいます。
- ナタリーがプールサイドで泣いていると、ダミアンが現れます。
- ダミアンはナタリーにハンカチを差し出し、「泣けばいいのに。俺みたいなダメ男は気にしない」と優しい冗談で彼女を和ませます。
- ナタリーはダミアンの優しさに笑みをこぼし、彼が飲んでいたスコッチを「ちょっと飲んでいい?」と尋ねました。
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