【未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!】13話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|まーくんは誰?

第12話では、未来の「隠し事」と「まーくん」の存在を疑った吉沢(ヨッシー)が、ついに「よしずみ保育園」で優太(まー先生)と鉢合わせしました。吉沢は優太を未来の彼氏「まーくん」だと勘違いし 、優太の口から、未来には「お子さん」がいる という衝撃の事実を知らされるところで終わりました。
【未来のムスコ】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する
『未来のムスコ』第13話「はじめまして②」は、第12話のラストで吉沢が衝撃を受けたシーンから続きます。
劇団の仲間にすら隠された「よっぽどの事情」
「未来に 子供ォ!?」 。 吉沢は、優太(まー先生)から聞かされた事実に激しく動揺します。 「いくつですか!?」「男子? 女子?」「父親は!?」 。 矢継ぎ早に質問する吉沢に対し、優太は「僕も春ごろに再会したくらいで」「詳しいことは何も知らないんです」 と答えるしかありませんでした。
優太も詳しい事情を知らないと察した吉沢は、「未来…」「何で俺にはひと言も……」 と、深いショックを受けます。 吉沢は、「あいつが劇団の仲間にも隠してるくらいですから…」「よっぽどの事情があるはずなんです」 と優太の言葉に同意し、「とりあえずっ 俺がここに来たことは未来には内緒に」 と頼み、重い足取りでその場を去るのでした。
吉沢の回想「10年前、未来との出会い」
一人公園のブランコに座り、吉沢は(…あの未来が「母親」かぁ) と、信じられない現実を反芻します。 彼の脳裏には、未来と過ごした10年間の記憶が蘇っていました。
今から10年前、劇団を旗揚げして2年目 のこと。18歳で上京したばかりの未来が、劇団に入団してきました 。 当時の未来は「粗削りな芝居だけど 何か光るもの」 を持っていました。
吉沢は、「メソッドをイチから教える」 と、未来に熱心な指導を始めます。「もっと感情のストックを作れ」「色々見て学べ」 という吉沢の言葉に、未来は「分かりました やってみますっ」 と必死に食らいつきます。 未来は「スポンジが水を吸うように ぐんぐん技術を吸収」 していきました。吉沢は、(俺もあいつも 芝居が楽しくて仕方なかった) 、(毎日が希望に満ち溢れていて 輝いていて) と、当時の充実感を思い出していました。
恋人になった日、そして破局
ある日、吉沢は「未来かなり演技よくなってきたんじゃねえか?」 と未来を褒めます。「本当ですか!?」 と無邪気に喜ぶ未来に、吉沢は「…なぁ 俺たち 付き合っちゃうか?」 と、冗談めかして尋ねました。 「ええ~? 何ですか その冗談」 と笑う未来に対し、吉沢は「俺は 本気だよ?」 と真剣な眼差しを向けます。これが二人の交際の始まりでした。
しかし、その幸せな関係は、吉沢自身の過ちによって終わりを迎えます。 「結局は俺自身が 傷つけてしまった…」 。 吉沢が他の女性に言い寄られ、キスをされている場面を、未来が目撃してしまったのです 。 「未来 これは誤解だって」 と弁解する吉沢に対し、未来は「何が誤解だっての!?」「私がこの目で見たことは事実でしょ!?!?」 と叫び、吉沢の頬に強烈な平手打ちを食らわせました 。
吉沢は、(言い寄られていたとはいえ 未来の目の前でキスをしたことに変わりはない) 、(未来が許せないのも当然だった) と、深く反省。未来はショックで劇団を辞めるだろう と、当時は落ち込んでいました。
「恋人」から「大切な役者仲間」へ
吉沢の予想に反し、数日後、未来は稽古場に現れました 。 そして、「劇団は辞めないよ」「役者になるのは私の夢だから」 と、きっぱりと宣言します。 そして、戸惑う吉沢に向かって、笑顔でこう言いました。 「だからこれからもよろしくね ヨッシー!」 。
「その日から 俺たちは 恋人ではなく」 、「大切な 役者仲間として 沢山の時間を共有していった」 のです。 5年前の飲み会で、ツマミに「バナナ」 を持ってきた未来に、吉沢が「バナナ大好き!」 とはしゃぎ、「お前は子供ガッ」 とツッコまれる。そんな日常を思い返します。 「時には朝まで飲み明かしたりして」「皆で同じ夢を見ていた」 。
「水くせぇぞ 未来」
回想を終えた吉沢は、改めて現実の重みに打ちのめされます。 (ずっと一緒に過ごしてきたのに 子供がいたなんて) 。 (そんな大事なことを 何で言ってくれなかった…?) 。 吉沢は、未来との10年間の絆は、自分が「自惚れてただけだったのかよ…?」 と深く傷つきます。 そして、やり場のない想いを込めて、空に呟きました。 「…水くせぇぞ 未来」 。
彼は、(そもそも誰との子供なんだ…? やっぱまーくんなのか…?) と、未だ見ぬ「まーくん」への疑念を募らせます。 その頃、未来は颯太と帰路についていました。「晩ご飯何がいい?」と聞かれた颯太は、「バナナ!」 と即答。「それ ご飯じゃないから」 と未来は笑い、そして「バナナはお酒のツマミかな」 と、奇しくも吉沢との過去のやり取りを思い出させる言葉を口にするのでした。
【未来のムスコ】13話を読んだ感想(ネタバレあり)
第13話は、これまで謎に包まれていた吉沢(ヨッシー)と未来の過去が、吉沢の視点から一気に明かされる、非常に重要な回でした。 二人がただの座長と劇団員ではなく、元恋人同士であったこと 、そしてその破局の原因が吉沢の浮気(未遂?)にあった という事実は、かなりの衝撃でした。
しかし、それ以上に心を打たれたのは、未来の「強さ」です。恋人に裏切られたにも関わらず、「役者になるのは私の夢だから」 と、劇団を辞めない決断をした未来。さらに、吉沢のことを「ヨッシー」 という愛称で呼ぶことで、「恋人」から「大切な役者仲間」 へと、自分の中で関係性を上書きした彼女の姿は、あまりにも切なく、そして格好良かったです。
「水くせぇぞ 未来」 という吉沢の最後のセリフ。これは、彼がどれほど未来を信頼し、自分たちは「何でも分かり合える仲間」だと思っていたかの裏返しでしょう。10年という長い時間を共有してきた自負が、「子供のことを隠されていた」 という事実によって粉々に砕かれてしまった彼の絶望が伝わってきました。
ラストシーン、颯太の好物として登場した「バナナ」 と、吉沢がツマミとして大好きだった「バナナ」 がシンクロする演出も秀逸でした。未来が「バナナはお酒のツマミかな」 と呟いたのは、吉沢のことを無意識に覚えている証拠なのかもしれません。
【未来のムスコ】13話のネタバレまとめ
- 吉沢は、優太(まー先生)から未来に「お子さん」がいると聞き、大きな衝撃を受ける 。
- 吉沢は、未来との10年間の関係を回想する。
- 10年前、18歳の未来が入団し、吉沢の指導で役者として急成長した 。
- 二人はやがて恋人同士になるが、吉沢が他の女性とキスしているのを未来が目撃し、破局する 。
- 未来は劇団を辞めず、「役者になるのは私の夢だから」 と、吉沢を「ヨッシー」 と呼び、仲間としての関係を再構築する 。
- 吉沢は、輝かしい日々を共に過ごした未来が「子供のことを隠していた」という事実に深く傷つき、「水くせぇぞ 未来」 と呟く。
- 吉沢は子供の父親が「まーくん」 ではないかと疑う。
- 一方、未来と颯太は、吉沢との思い出(バナナ)を想起させる会話 をしていた。
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