【偽物家族に復讐します】2話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

1話では、愛する家族に裏切られ、実の娘と共に非業の死を遂げたディアーナが、強い復讐心を抱いたまま過去へと時を遡ったところまでが描かれました。
【偽物家族に復讐します】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する
第2話は、逆行した直後のディアーナが状況を冷静に把握し、復讐のために動き出す場面から始まります。視力を失う前の時間軸に戻った彼女は、あえて「目が見えないフリ」を続けることで、周囲を欺く決意を固めます。
過去への回帰と現状の把握
眩しい光の中で目を覚ましたディアーナは、窓の外を飛ぶ白い鳥や、輝く太陽をその目で見つめました。視界が鮮明であることに戸惑いながらも、彼女はそばにいたメイドに今日の日付を尋ねます。
返ってきた答えは『帝国暦22年の1月』でした。それはまさに、彼女が視力を失う直後の時期です。
毒殺された時の記憶が鮮明に残っているディアーナは、自分が過去に戻ったことを確信します。そして、驚くべきことに今回は「目が見える状態」のまま戻ってきたのです。もしそうなら、これから起こる悲劇を回避し、あの裏切り者たちに報復できるチャンスがあると考えました。
消えた実の娘と使用人の入れ替え
ディアーナはすぐに行動を開始します。まず確認しなければならないのは、実の娘の行方です。彼女はメイドたちを部屋に集めさせました。
1話の最後で、実の娘は屋敷のメイドとして働かされ、荒れた手でパンを運んでくれていました。ディアーナはその手掛かりを探そうと一人一人の顔と手を確認します。しかし、そこに実の娘の姿はありませんでした。それどころか、集まったメイドたちは全員、ディアーナが見たこともない顔ぶれだったのです。
仕組まれた孤独
不思議に思ったディアーナは、執事に以前から仕えていたペレシュテ家の使用人たちの行方を尋ねます。すると執事は、彼らが全員「別の屋敷へ送られた」と答えました。
ここでディアーナは、過去の記憶と照らし合わせ、ある事実に気づきます。かつて親友のアリシアは、「信頼できる人手が急に必要になった」と言って、ディアーナの手足となる使用人を遠ざけ、代わりに自分の息のかかった人間を送り込んできていたのです。
「あの時は私のためなんだと信じて疑わなかった」
ディアーナは、視力を失う前からすでに、周囲から孤立するように計画が進められていたことを悟ります。すべてはアリシアと夫のカリプソが、思い通りに事を運ぶための準備だったのです。
偽物の娘による悪意あるテスト
裏切り者たちの計画を阻止するため、ディアーナは「視力を失った哀れな大公妃」を演じ続けることにします。目隠しの布を目元に巻き、杖をついて階段を降りていくと、そこには娘として育てていたキャサリンが待っていました。
ここで、まだ幼いキャサリンが恐ろしい行動に出ます。ディアーナが本当に目が見えていないかを確認するために、わざと足を突き出して転ばせようとしたのです。
あえて罠にかかる決意
布越しにうっすらと視界があるディアーナは、キャサリンの足にはっきりと気づいていました。避けることは容易でしたが、もしここで避けてしまえば「目が見えている」ことが露呈し、警戒されてしまいます。
ディアーナは心を鬼にして、あえてキャサリンの足に引っかかり、派手に床へ倒れ込みました。
「まあ!足を滑らせたみたいですね 大丈夫ですか?」
白々しく心配するふりをするアリシアと、それを見て嘲笑うキャサリン。かつては愛しい娘だと思っていた少女が、自分を陥れるために悪意を向けている事実は、ディアーナの心を深く傷つけました。しかし、彼女はこの屈辱を耐え抜き、彼らを油断させることを選びます。
夫の登場と誓いの手紙
その夜、自室に夫のカリプソが現れます。彼は倒れたディアーナを気遣う言葉をかけますが、その腕はしっかりとアリシアの腰に回されていました。
「目以外は問題ありません」
医師の診断を聞いたカリプソは、ディアーナの目の前で堂々とアリシアと抱き合い、愛を囁き合います。見えていないと思っているからこその大胆な浮気現場を、ディアーナは布の下から冷ややかな目で見つめていました。
「必要なものがあればいつでも言ってくれ」という夫の言葉に対し、心の中で『嘘ばっか』と吐き捨てます。
復讐への狼煙
「今日は少し疲れているので一人にしてもらえませんか?」
ディアーナはそう言って、二人を遠ざけました。部屋に戻り、一人になった彼女は、目隠しを取り去ります。そこにあるのは、悲しみではなく、燃え上がるような怒りの瞳でした。
「この汚らわしい偽善者たち…絶対に許さない」
彼女は机に向かい、ペンを走らせます。それは、誰かに宛てた手紙のようでした。視力を武器に、そして未来の記憶を武器に、ディアーナの壮絶な復讐劇がいよいよ幕を開けようとしています。
「見てなさい 私がどう復讐するか」
手紙に封蝋をし、強い決意を秘めた表情で物語は次回へと続きます。
【偽物家族に復讐します】2話を読んだ感想(ネタバレあり)
第2話では、ディアーナの賢さと精神力の強さが際立っていました。目が見えているのに見えないフリをするというのは、想像以上に過酷なはずです。特に、かつて愛した娘(偽物ですが)が足を引っ掛けてきた瞬間、反射的に避けるのではなく、あえて転ぶことを選んだシーンには胸が痛むと同時に、彼女の覚悟の重さを感じました。
また、夫とアリシアのゲスな行動が映像として視覚化されることで、ディアーナの嫌悪感がよりリアルに伝わってきます。優しい言葉をかけながら愛人とイチャつく夫の姿は、吐き気を催すほどの不快感ですが、それを「見えている」ディアーナがどう逆手に取って追い詰めていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。
最後に彼女が書いていた手紙の宛先も気になります。孤立無援の状況で、彼女が頼れる相手は一体誰なのか。この手紙が反撃の狼煙となることは間違いなく、次回の展開に期待が高まります。
【偽物家族に復讐します】2話のネタバレまとめ
- ディアーナは視力を失う直前の時期に、視力を持ったまま逆行した。
- 実の娘を探すが、すでに使用人はアリシアの手によって総入れ替えされていた。
- ディアーナは復讐のために「目が見えないフリ」を続けることを決めた。
- 偽物の娘キャサリンは、ディアーナを転ばせて盲目が本当か試そうとした。
- ディアーナは夫とアリシアの浮気現場を目撃しながらも、耐え忍んだ。
- 部屋に戻ったディアーナは、復讐の協力者を求めるような手紙を書き始めた。
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