2025.11.28

【聖ラブサバイバーズ】10話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

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第9話では、冬実から「自分がしたいかどうかを認めるべき」というアドバイスを受け、ハルが自身の欲望と向き合う覚悟を決めたところで幕を閉じました。

Contents

【聖ラブサバイバーズ】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する
【聖ラブサバイバーズ】10話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【聖ラブサバイバーズ】10話のネタバレまとめ

【聖ラブサバイバーズ】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する

第10話では、ついにハルが王子に対して「核心」に触れる質問を投げかけます。

しかし、王子の返答は予想外のものであり、ハルはその言葉に安堵しつつも、物語の裏では恐ろしい「第三者」の影が忍び寄っていました。

「セッケン」で誤魔化した夜

意を決して帰宅したハルでしたが、リビングでくつろぐ王子を前にして、言葉に詰まってしまいます。

「せ…せ…」

頭の中では冬実の言葉や、「女にとってはすごい恐怖じゃない？」という不安が渦巻きますが、いざ本人を目の前にすると「玄関開けて秒でセックスしないの？って…！！いやないないない！！」と自制心が働いてしまいます。

結局、ハルは「セッケンで！！手洗ってくるねー！」と叫んでその場を逃げ出し、タイミングを完全に見失ってしまいました。

飲み直しと「好みのタイプ」の話

お風呂から上がったハルは、ほろ酔いで機嫌の良さそうな王子を見て、再びチャンスを伺います。

「ねねえ！飲み直したいんだけど　このワイン開けていいかなっ」

ハルがワインを持っていくと、王子はスマホを見せながら、今度プロデュースする新人女性タレントの話を始めました。雑誌に出ている可愛い子だといいますが、王子は「俺ロリじゃないからなあ　まあピンとこなかったかなー」と、あくまで仕事相手としてドライな評価を下します。

その言葉を聞いたハルは、勇気を出してさらに踏み込みました。

「じゃあ…どんなタイプなら？ピンとくる女と私はどう違うの？」

核心への質問「性欲はあるの？」

会話の流れを作り、ハルはついに一番聞きたかったことを口にします。

「あの…王子　王子は今　性欲があるの？」

唐突な質問に、王子は「…え？せい…欲？…俺の？」と明らかに動揺し、「違う違う違うーー！！そのせいじゃな（い）」と慌てふためきます。

そして王子がひねり出した言い訳は、拍子抜けするものでした。

「なんかねえ　歳かね？つか若え時弾けすぎ？」

ここ数年、全然なのだと語る王子。ハルはその言葉を真に受け、「そ　そうなの！？」と驚きつつも、自分に魅力がないわけではないのかもしれないと少し安心します。

「楽」という言葉の呪縛

さらに王子は、ハルに対して優しい言葉をかけます。

「だからってわけじゃないけど　俺　ハルといると楽なんだよね」

「楽」という言葉。それは恋愛対象としての情熱とは違うかもしれませんが、ハルにとっては、憧れの王子のそばにいられる確かな理由になりました。「寝よ　おやすみ」と頭をポンとされ、ハルは彼に恋しているがゆえに、抱えていた痛みや違和感を「ときめき」で封じ込めてしまいます。

後日、仕事中のハルは「もっと自信持っていいのでは…？私はあの王子に選ばれた女なんだから！」と、今の状況をポジティブに捉えようと自分に言い聞かせるのでした。

元カノ・小谷慧子からの通知

一方、仕事場のスタジオにいる王子。スタッフと談笑しながらも、ふと手元のスマホに目を落とします。

そこには、インスタグラムの通知が表示されていました。差出人は、かつて王子と長く付き合っていた元カノ・小谷慧子です。

『カレー美味しそうね　結婚ごっこ、楽しい？』

王子が作った手料理の投稿を見て送られてきた、明らかに二人の生活を冷ややかに嘲笑うメッセージでした。王子はその画面を見つめながら、冷たい表情で「…性欲って　あいつはなー」と独りごちます。

そして物語は、不穏なナレーションで幕を閉じます。

『その覚悟の甘さが　別の波紋を呼ぶとも知らずに』

【聖ラブサバイバーズ】10話を読んだ感想（ネタバレあり）

第10話を読んで、ハルの「チョロさ」が可愛らしくもあり、同時に危うくも感じられました。

「性欲あるの？」と直球で聞いた勇気は素晴らしかったです。しかし、王子の「若え時弾けすぎ？」という、いかにも元バンドマンらしい軽い言い訳をあっさり信じてしまうあたりが、恋に盲目なハルらしいです。「楽なんだよね」と言われて嬉しくなってしまう気持ちも痛いほどわかりますが、それはセックスレスの解決にはなっていないごまかしの言葉のようにも聞こえます。

そして何より衝撃的だったのが、ラストの元カノ・小谷慧子からのメッセージです。「結婚ごっこ」という表現には、今のハルたちの関係の脆さを的確に射抜くような悪意が込められていて、背筋が凍りました。

ハルが「選ばれた女」だと自信を持とうとした矢先に、元カノという最強の「エネミー」が動き出す展開。ナレーションの「覚悟の甘さ」という言葉が、ハルのこれからの試練を暗示しているようで、続きが気になって仕方ありません。

【聖ラブサバイバーズ】10話のネタバレまとめ

ハルは帰宅直後、緊張のあまり「セックス」と言えずに「セッケン」と誤魔化してしまう。
ハルはプロデュースの話をきっかけに、「王子は今性欲があるの？」と質問する。
王子は動揺しながらも、「歳かな」「若い時に弾けすぎた」と性欲減退を理由にする。
王子に「ハルといると楽」と言われ、ハルはその言葉で自分の不安を封じ込めてしまう。
王子のスマホに、元カノの小谷慧子から「結婚ごっこ、楽しい？」という挑発的なメッセージが届く。
「その覚悟の甘さが別の波紋を呼ぶとも知らずに」という不穏なナレーションで物語が終わる。

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