【聖ラブサバイバーズ】14話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【聖ラブサバイバーズ 】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する

第14話では、ハルの友人であり、合理的でサバサバした性格の「秋菜(あきな)」の視点で物語が進みます。

効率を最優先し、「コスパ」や「タイパ」を重視して生きてきた彼女が、あるきっかけで「お金を出して買う本物の価値」に目覚める瞬間が描かれます。

効率主義者のコスメ哲学

物語は、秋菜の確固たる価値観の独白から始まります。

「昔から何事も効率的じゃないと納得いかない」

例えばコスメ。秋菜は、仕上がりが同じなら、わざわざデパートに行く時間や手間、高いお金をかける必要はなく、プチプラ(安価な化粧品)で十分だと考えていました

彼女にとって重要なのは、結果としての「美しさ」であり、そこに至るプロセスやブランド料にコストをかけるのは無駄だと感じていたのです。

「本物」との出会いと衝撃

友人の結婚式に出席するため、前泊で成田のホテルに滞在することになった秋菜 。空港の免税店で、ふと魔が差したように高級ブランドのチークを購入します。

「タッチアップされます?」という店員の言葉を「自分に合う色より好きな色優先なので」と断り、試供品もカタログも断る徹底した効率ぶりを見せます

しかし、ホテルでそのチークを使ってみて、彼女の価値観は大きく揺さぶられました。

「ハケは全然違うね…容器の質感、香りも…」

肌に乗せた時のラメの質感や使い心地は、プチプラとは比較にならないほど上質でした。25歳を過ぎて初めて知った「デパコスの良さ」。それは、効率だけでは測れない「本物」の豊かさでした

「本物の恋」も買えるのではないか?

「買おうと思ったら“本物”も買えるのが26歳」

大人の女性として、お金を出して得られる価値を知った秋菜の頭に、ある突飛なアイデアが閃きます。

「もしかして“本物の恋”も買えるのでは?」

今まで、お互いが満足すれば1回きりの関係でも良いと割り切って遊んできた秋菜ですが、心のどこかでそれは「本物じゃない」という虚しさを感じていました

海外出張を控えた非日常感と、誰も知り合いがいないホテルの個室というシチュエーションが、彼女の背中を押します

秋菜はスマホを取り出し、『恵比寿ボーイズ倶楽部』という女性用風俗(出張ホスト)のサイトにアクセスしました。そして、未知なる冒険へと足を踏み入れる決意をするのです

【聖ラブサバイバーズ 】14話を読んだ感想(ネタバレあり)

第14話は、現代の働く女性のリアルな価値観が凝縮された回でした。

「プチプラで十分」という秋菜の感覚には、多くの読者が共感するはずです。しかし、そこから「デパコス」の良さを知り、さらに「男も金で買えば最高品質が手に入るのでは?」と発想を飛躍させる展開が最高に面白い!

ただの買い物エピソードで終わらせず、それを「大人の経済力」と「効率的な欲望の満たし方」に結びつける構成がお見事でした。秋菜の合理主義が、これから始まるアブノーマルな体験への説得力ある導入になっています。

【聖ラブサバイバーズ 】14話のネタバレまとめ

  • 秋菜は「効率重視」で、コスメもプチプラで十分だと考えていた。
  • 空港で気まぐれに購入した高級チークの品質に感動し、「本物」の価値を知る。
  • 「26歳はお金で本物が買える年齢」だと実感する。
  • これまでの割り切った恋愛関係に「本物じゃない」という虚しさを感じていた。
  • 「本物の恋」も買えるかもしれないと考え、女性用風俗サイトにアクセスする。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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