2025.11.28

【聖ラブサバイバーズ】25話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

第24話では、王子が抱える「機能不全（ED）」という深刻な悩みと、過去のトラウマが明らかになりました。王子が「バチが当たった」と自嘲するほど、彼の心と体は傷ついていました。第25話では、その告白を受けた二人が、夫婦としてどのような選択をするのか、物語が大きく動くターニングポイントが描かれます。

Contents

【聖ラブサバイバーズ】第25話をネタバレありでわかりやすく解説する
【聖ラブサバイバーズ】25話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【聖ラブサバイバーズ】25話のネタバレまとめ

【聖ラブサバイバーズ】第25話をネタバレありでわかりやすく解説する

王子の告白と「救われた」過去

物語は、王子の口から語られる過去の回想から始まります。王子は、以前ハルが家に来てくれた時のことを振り返り、「その上、尿管結石って…俺かわいそすぎない？」と苦笑します。当時の彼は、もう誰とも付き合えないほど心身ともに追い詰められた状態でした。ハルが家に来た時、王子は「どうせこの子とも、流れでガッカリさせて、離れていくんだろうな」と諦めていました。

しかし、ハルはその時、王子の領域に踏み込みませんでした。王子は「絶対に俺の部屋に入らないでいてくれるのが、すげえホッとした」と語ります。性的な関係を急かさず、彼のペースを守ってくれたハルの行動に、王子は「救われたんだ」と感謝を告げました。そして、それがハルの好きなところの一つだと優しく伝えます。

「別れよう」王子の決断とハルの拒絶

感謝の言葉とともに、王子はハルを抱きしめますが、その口から出たのは残酷な提案でした。「やっぱ…別れよ…」。王子は、自分と一緒にいることはハルにとって不幸だと考え、身を引こうとします。

しかし、ハルは即座に拒絶しました。「救われたって言ってくれたじゃん、私もだよ、一緒にいたいよ…！」と涙ながらに訴えます。ハルにとって、王子との生活はかけがえのないものであり、一生離れるつもりはありませんでした。

突きつけられる「性」の現実

ハルの想いを受け止めつつも、王子は現実的な問題を突きつけます。「したいよね？セックス」。その問いかけに、ハルは言葉を詰まらせます。王子は、中途半端に触れて期待させることは残酷だと考え、「もうハルには触らないから」と宣言してしまいます。

王子はハルに問いかけます。自分と一緒にいるということは、「したくても一生できないかもしれない」ということだと。少し触れられるだけで心が揺れるハルに対し、王子は「ハルがどうしたいかじゃない？」と、彼女自身の本音に向き合うよう促しました。

愛も欲望も諦めない「突拍子もない提案」

王子の言葉を受け、ハルは自分の内なる声に正直になります。「うん…したいよ。体の奥から、このまま一生なんてやだ」。ハルは、性的な欲求を否定せず、一生セックスレスのまま終わるのは嫌だと認めました。しかし同時に、「でも、王子とも一緒にいたい」という想いも譲れませんでした。

愛する人とは一緒にいたい、でもセックスも諦めたくない。この矛盾する二つの願いを叶えるため、ハルは震える声で王子に語りかけます。「とっぴな提案だけど聞いて」。そして、ハルはついに衝撃の一言を放ちました。

「私、他の男としてもいい？」。

それは、夫婦関係を維持したまま、性的欲求を他者で満たすことを許可してほしいという、いわゆる「オープン・リレーションシップ」の提案でした。以前、編集部の会議で話題に上がっていた「新しい夫婦の形」を、ハルは自分たちの関係に持ち込んだのです。

【聖ラブサバイバーズ】25話を読んだ感想（ネタバレあり）

第25話は、ハルの決断に鳥肌が立ちました。「別れる」か「セックスレスを受け入れる」かの二択しかないと思われた状況で、ハルはそのどちらでもない「第三の道」を選びました。一般的に見れば、夫に「他の男と寝ていいか」と聞くのは不貞の提案であり、倫理的に非難されることかもしれません。しかし、ここまで二人の苦悩を見守ってきた読者としては、ハルのこの提案が「ただの浮気心」ではなく、王子との生活を守るための「苦肉の策」であることが痛いほど分かります。

王子の「別れよう」という言葉も、ハルを愛しているからこその優しさでしたが、ハルにとっては王子を失うことが一番の不幸なのです。「体の関係」と「心の繋がり」を切り離すという決断は、あまりにも大きな賭けであり、今後の二人にどのような波紋を呼ぶのか予想もつきません。ハルの提案を聞いた王子がどのような反応を示すのか、次回が待ちきれません。